今は戦後80年。戦前から80年前はなんと幕末である。我々の価値観も大きく変わった。暗殺という価値観も現代日本にはまるでフィットしないが、そこにフォーカスした本作は1969年の作品。血盟団メンバー小沼正の青春と犯行が主軸に描かれる。笠松和夫の脚本がとにかく素晴らしい。
千葉真一主演。アクション映画とはほど遠い屈折した病弱な主人公像が印象的だった。なんとなく観始めて、今年随一の衝撃を受けた作品となった。
1963年1月24日生まれ。宮城県出身。1988年よりドラマやミュージックビデオ等、多方面の映像世界で活動を続け、その独特な映像は“岩井美学”と称され注目を浴びる。
1995年『Love Letter』で長編映画監督デビュー。代表作は『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『ヴァンパイア』『ラストレター』等。2012年、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」の作詞を手がける。2023年10月、最新作『キリエのうた』を公開。国内外を問わず、多彩なジャンルでボーダーレスに活動し続けている。
2024年に観た作品の中で、最も記憶に残っている、人におすすめしたい作品を岡村美波(BEYOOOOONDS)さんに聞きました!