デジタル版の好評を受けて、蛭田亜紗子の短編作品集『窮屈で自由な私の容れもの』が全国の書店で販売開始
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デジタル版の好評を受けて、蛭田亜紗子の短編作品集『窮屈で自由な私の容れもの』が全国の書店で販売開始

2023.09.13 11:00

デジタルでのみ発売されていた蛭田亜紗子さんの短編が、好評を受けて作品集『窮屈で自由な私の容れもの』として、2023年9月13日(水)より全国の書店にて発売されることが決定した。本作は、女性の心と体、その選択と決定、そのままならなさを描いた5つの短編からなる作品集で、直木賞作家の桜木紫乃さん他、柚木麻子さんや吉川トリコさん、王谷晶さん、戸田真琴さんから推薦文が届いている。

書影 窮屈で自由な私の容れもの

蛭田亜紗子『窮屈で自由な私の容れもの』


推薦コメント一覧

悔しさの味わいが、苦味も爽やかさもある、美味しそうな、贅沢な表現であるところが、私はとても好きだ(柚木麻子)

確かに言えるのは、このラブストーリーはあなたを傷付けるし、その傷は不思議と心地いいということだけだ(王谷晶)

特別な才能や魔法を持っているわけでもない、あのたくさんの〝誰か〟は、ここにちゃんと描かれていた(戸田真琴)

ひりひりと息が詰まるような、それでいてずぶずぶと生ぬるく体を包み込む、泥のようにやさしい小説(吉川トリコ)

ひとつひとつかみ砕くようにして読んでいるうちに、「ああ、あの失敗こそが財産だった」と気づくことができる(桜木紫乃)



目次とあらすじ

「ブルーチーズと瓶の蓋」
夫の単身赴任に息子がついていくことになり、突然、誰かのためではなく自分のためだけに料理をつくることに。

「教会のバーベルスクワット」
四十歳を目前に妊活をやめた私は、夫との間に距離を感じ、魔が差したかのようにネットで知り合った男と逢瀬を重ねるように。

「保健室の白いカーテン」
年中体調不良の私は、現実社会のスピードに追い付けず、将来のことを考えるのが苦手で、焦燥感や後ろめたさをいつも先送りしてしまう。

「森林限界のあなた」
タトゥーを彫り付けようと山麓の店を訪ねた私には、その山をかつて、先輩イサミさんと登った思い出があった。

「コンバッチ!」
夫から突然、不倫相手の妊娠、離婚の申し出を受けた四十四歳の私は、言われるがままに条件を呑みこみ、さらに仕事も不調だったのだが…。


デジタル版に引き続き、カバーイラスト、挿画は漫画家のばったんさんの描き下ろしです。

蛭田 亜紗子 (ひるた・あさこ)
1979年北海道札幌市生まれ、在住。2008年第7回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞し、2010年『自縄自縛の私』(新潮社)を刊行しデビュー。そのほかの著書に、『凜』(講談社)『エンディングドレス』(ポプラ社)『共謀小説家』(双葉社)などがある。


書誌情報

書名:窮屈で自由な私の容れもの
著者:蛭田亜紗子
仕様:46判/並製/224ページ
発売⽇:2023年9⽉13日
税込定価:1,870円(本体1,700円)
ISBN:978-4-911106-04-4
装幀:鈴木久美
装画:ばったん

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