11月1日に公開される映画『アイミタガイ』。その主演を務める黒木華が、自身初となる映画主題歌を担当することが決定。往年の名曲「夜明けのマイウェイ」のカバーが主題歌となる。また、その歌声が流れる本予告映像も同時に公開された。
本作は、2014年に斎藤緑雨文化賞長編小説賞を受賞した中條ていによる同名小説を原作に、かけがえのない存在だった親友を失い立ち止まってしまった主人公・梓の思いがけない出会いの連鎖を描いた群像劇。草野翔吾が監督を務める。
韓国・釜山にて10月2日から11日に開催予定の第29回釜山国際映画祭で、映画祭を代表する部門のひとつでもあるコンペティションのジソク(Jiseok)部門へ選出され正式出品が決定している。
本作の主題歌「夜明けのマイウェイ」は、1970年代に放映された連続ドラマの主題歌として知られる楽曲で、俳優であり音楽家の荒木一郎が作詞・作曲を手がけた。脚本の制作段階から主題歌として制作陣の念頭にあったという思い入れの強い一曲で、物語と重なる前向きなメッセージが込められている。
黒木は、CMやバラエティ番組で透き通るような歌声を披露してきたが、映画の主題歌を担当するのは今回が初めてとなる。
「悲しみをいくつかのりこえてみました」という印象的な歌詞から始まる本楽曲。「高らかに歌い上げるのではなく、プライベートで語りかけるようなイメージにしたい」という監督の希望のもと、アレンジが加えられたという。登場人物たちの未来と、観客ひとりひとりの日常を照らすような、柔らかく温もり溢れる黒木の歌声が、物語の余韻を包み込む珠玉のバラードとなっている。
まさか自分が主題歌を歌わせていただくことになるとは思わず、とても緊張しています。歌唱指導の先生のおかげでなんとか形になりました。温かい気持ちで聞いていただけると嬉しいです。
あわせて解禁された本予告映像では、梓(黒木華)と中学時代からいつも傍らで背中を押してくれていた親友・叶海(藤間爽子)との突然の別れから幕を開ける。
そして、そんな梓を支えたいと願う恋人の澄人(中村蒼)、梓の叔母(安藤玉恵)、ある過去を抱えた老婦人こみち(草笛光子)、叶海を失った両親・優作(田口トモロヲ)と朋子(西田尚美)、叶海と生前に関わりのあった児童養護施設の所長(松本利夫)らの姿が次々と映し出され、物語が動き始める。映像では、「残された人々の想いが繋がり小さな奇跡が起こる」というナレーションの直後、叶海へ宛てた読まれるはずのないメッセージに一斉に既読がつく意味深なシーンも。
映像の最後には、笑顔を浮かべながら涙を拭う梓の姿が映し出され、感動のラストに期待が高まる内容となっている。
『アイミタガイ』
2024年11月1日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海(藤間爽子)が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人(中村蒼)との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知も。一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を頼みに行ったこみち(草笛光子)の家で中学時代の記憶をふいに思い出す。叶海と二人で聴いたピアノの音色。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だった。梓は思わず送る。「叶海がいないと前に進めないよ」。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて……。
【出演】黒木華
中村蒼 藤間爽子
安藤玉恵 近藤華 白鳥玉季 吉岡睦雄 / 松本利夫(EXILE) 升毅 / 西田尚美 田口トモロヲ
風吹ジュン/草笛光子
【原作】中條てい「アイミタガイ」(幻冬舎文庫)
【監督】草野翔吾 【脚本】市井昌秀 佐々部清 草野翔吾 【音楽】富貴晴美
© 2024「アイミタガイ」製作委員会
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