髙石あかり、伊澤彩織主演の大ヒット殺し屋青春映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』11月21日(木)より独占配信開始!ドキュメンタリーも同時配信、U-NEXTだけでシリーズ全作が視聴可能に
髙石あかり、伊澤彩織主演の大ヒット殺し屋青春映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』11月21日(木)より独占配信開始!ドキュメンタリーも同時配信、U-NEXTだけでシリーズ全作が視聴可能に
『彼らが本気で編むときは、』で第67回ベルリン国際映画祭・観客賞&審査員特別賞受賞の荻上直子監督によるオリジナル最新作にして、監督自身が歴代最高の脚本と自負する本作。須藤家を通し、現代社会の闇や不安、女性の苦悩が、淡々とソリッドに描き出される、ブラックなユーモアたっぷりの"絶望エンタテインメント"だ。放射能、介護、新興宗教、障害者差別といった、誰もがどこかで見聞きしたことのある現代社会の問題に次々と翻弄される須藤家は、正に社会の縮図。しかし、これを単なる絶望で終わらせない荻上監督の新境地とも言える一作。筒井真理子、光石研、磯村勇斗、柄本明、木野花、キムラ緑子ほか、実力派俳優たちの競演も見ものだ。2023年釜山国際映画祭参加作品。
須藤依子(筒井真理子)は、今朝も庭の手入れを欠かさない。“緑命会”という新興宗教を信仰し、日々祈りと勉強会に勤しみながら、ひとり穏やかに暮らしていた。ある日、⻑いこと失踪したままだった夫、修(光石研)が突然帰ってくるまでは―。自分の父の介護を押し付けたまま失踪し、その上がん治療に必要な高額の費用を助けて欲しいとすがってくる夫。障害のある彼女を結婚相手として連れて帰省してきた息子・拓哉(磯村勇斗)。パート先では癇癪持ちの客に大声で怒鳴られる...。自分ではどうにも出来ない辛苦が降りかかる。依子は湧き起こる黑い感情を、宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとする。全てを押し殺した依子の感情が爆発する時、映画は絶望からエンターテインメントへと昇華する。
荻上監督は下記の通りにコメントを寄せている。
その日は、雨が降っていた。駅に向かう途中にある、とある新興宗教施設の前を通りかかったとき、ふと目にした光景。 施設の前の傘立てには、数千本の傘が詰まっていた。傘の数と同じだけの人々が、この新興宗教を拠り所にしている。何かを信じていないと生きていくのが不安な人々がこんなにもいるという現実に、私は立ちすくんだ。 施設から出てきた小綺麗な格好の女性たちが気になった。この時の光景が、物語を創作するきっかけになる。
日本におけるジェンダーギャップ指数(146ヵ国中116位)が示しているように、我が国では男性中心の社会がいまだに続いている。 多くの家庭では依然として夫は外に働きに出て、妻は家庭を守るという家父長制の伝統を引き継いでいる。 主人公は義父の介護をしているが、彼女にとっては心から出たものではなく、世間体を気にしての義務であったと思う。日本では今なお女は良き妻、良き母でいればいい、という同調圧力は根強く顕在し、女たちを縛っている。 果たして、女たちはこのまま黙っていればいいのだろうか?
突然訪れた夫の失踪。主人公は自分で問題を解決するのではなく、現実逃避の道を選ぶ。新興宗教へ救いを求め、のめり込む彼女の姿は、日本女性の生きづらさを象徴する。 くしくも、本映画の製作中に起きた安部元首相暗殺事件によりクローズアップされた「統一教会」の問題だが、教会にはまり大金を貢いでしまった犯人の母と主人公の姿は悲しく重なる。
荒れ果てた心を鎮めるために、枯山水の庭園を整える毎日を送っていた彼女だが、ついにはそんな自分を嘲笑し、大切な庭を崩していく。 自分が思い描く人生からかけ離れていく中、さまざまな体験を通して周りの人々と関わり、そして夫の死によって、抑圧してきた自分自身から解放される。 リセットされた彼女の人生は、自由へと目覚めていく。
私は、この国で女であるということが、息苦しくてたまらない。それでも、そんな現状をなんとかしようともが き、映画を作る。たくさんのブラックユーモアを込めて。
U-NEXTでは、主演の筒井真理子と光石研の2人が真摯に語る『波紋 エピソード0』を見放題配信中。
【配信開始日】2023年11月26日(日)12:00配信予定
【価格】399円(税込)/視聴期限:3日間
【ストーリー】
新興宗教を拠り所とし、ひとり穏やかな生活を送っていた主婦・依子。ある日、失踪した夫が十何年の時を経て突然帰ってきたことで、その毎日がゆがみはじめる。放射能、介護、更年期、障害者差別といったさまざまな困難に対して湧き上がる負の感情を、依子は信仰心で日々押し殺すのだが…。耐えに耐えた依子の感情が爆発する時、はたしてどんなカタルシスが訪れるのか!?
出演:
筒井真理子
光石研
磯村勇斗 / 安藤玉恵 江口のりこ 平岩紙 ムロツヨシ
津田絵理奈 花王おさむ
柄本明 / 木野花 キムラ緑子
監督・脚本 荻上直子
エグゼクティブプロデューサー:富田朋子 堤天心 小山洋平 高津英泰 久田晴喜 寺井禎浩
プロデューサー::杉田浩光 渡辺誠 企画・プロデューサー:米満一正
映画「波紋」フィルムパートナーズ(テレビマンユニオン U-NEXT 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ 讀賣テレビ放送 イオンエンターテイメント ジャストプロ)
製作幹事・制作プロダクション:テレビマンユニオン 制作協力:キリシマ 1945 配給:ショウゲート
©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
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