国崎和也(ランジャタイ)さんの2024年の1本は『お笑いの日』
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国崎和也(ランジャタイ)さんの2024年の1本は『お笑いの日』

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国崎和也(ランジャタイ)さんが、『お笑いの日』を「2024年の1本」に選んだ理由

ランジャタイ宣材写真---chinami-
伊藤幸司さん(写真左)、国崎和也さん(写真右)

あたくしの今年の一本なるものは、

「お笑いの日」という番組内でやった、
『出会い頭-1』という企画でごわした。

内容は出会い頭に相手がわかり、
そこでその2人で即興で漫才を披露せよ!というものでした。
自分はオール巨人師匠のリアル仮面をつけて出て行って、オール巨人師匠であれこれ言い、さらに子供用のソリにまたがり、階段の上からソリで滑り降りながら漫才をスタートする、というわけのわからないノリをやろうとしていました。

そして本番。即興相手はウエストランド井口くん。
しかし本番の生放送で、
「オール巨人ですぅ、漫才頑張っていきましょー!井口くん!夢の漫才の始まりやでぇー!」と勢いよくソリに乗り階段を滑り降りようとしたら、ソリがすぐさま段差に引っかかり、そのまま身体が宙を舞い、勢いよくダン!ダダダダダダダダ!ダン!と階段を転げ落ち、オール巨人師匠のまま倒れ、漫才中に、死にました。

オール巨人師匠が倒れたまま動かない姿が生放送でそのまま放送され、現場はすごい空気になりました。

これは、素晴らしく奇跡でした。

『オール巨人師匠、階段からソリに乗り、最後の段差くらいで転げ落ち、気絶漫才』
の予定が、
『オール巨人師匠、1番上の階段から宙を舞い転げ落ちそのまま、即死漫才』

に変貌したのです。

事前のリハでは「危険なのでダメですよ」と言われていたが、頭のどこかの片隅に
「そうなれば最高だな」
と思い描いていたものが、偶然のハプニングとはいえ、そうなっていく感覚は、なかなか人生で味わえるものではありません。

「漫才中に死ぬ」 というボケができました。

最高の、ボケです。


転げ落ちてく最中に「あ、こりゃ死んだかな」

と思っていましたが、お笑いの神様か悪魔か何かは、あたくしを生かしておいてくれました。

スーパーラッキー✌️
ありがとちゃん!!謝謝!サンキュー!!
100歳まで生きるね✨

皆様まだ映像残っていれば、最高ですので
是非是非、ご覧くださいませ。



あ!!!!


あともう一つ、
「カブトムシ姿で東京から新幹線に乗り、そのまま実家にピンポンダッシュして、逃げて東京に帰ってくる」動画を撮った際に

地元の駅に着いたとき、エスカレーターに乗っていたら後ろから「クワガタですかあ?」と話しかけられた。

その人は手にゾウさんのぬいぐるみをしていて、パクパクと手のゾウさんの口を動かしながら話しかけてくる。

「クワガタですかあ?」

「いえ、カブトムシです」


そう返すと、そのゾウさんはヘェ〜!とか、フムフムなるほど!と言いながら、そのままお互いカブトムシとゾウのまま会話をして、エスカレーターを登りきり、その人はゾウさんの口をパクパクさせてニコリとすると、向こうへ行ってしまった。

それから何事もなく実家にピンポンダッシュして、カブトムシのまま東京に帰ってきた。


帰りの新幹線でふと、
自分はその一日だけカブトムシの着ぐるみを着て、東京から実家にピンポンダッシュして帰ってきたけど、あのゾウさんの人は、人生でゾウさんをやっている。一生ゾウさんをやっている中で、たまたま今日カブトムシの自分に会って、仲間かと思って嬉しくて話しかけてきてくれたんだろう。

そう考えたら
エスカレーターでしか話せてない会話がなんだかもったいない。もっと話せばよかった!


あと何でクワガタだと思ったの??
ねえねえ なんで?
ねえねえ いつからゾウさんなの?

考えだすとキリがないので、ここで。

ゾウさんのアナタ、またどこかで

ラヴィット!(お笑いの日2024)
©TBS

国崎和也(ランジャタイ)さんプロフィール

ランジャタイのボケ担当。グレープカンパニー所属。M-1グランプリ2021ファイナリスト。

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