「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の過去上映作品をU-NEXTで配信開始
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「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の過去上映作品をU-NEXTで配信開始

2023.09.16 12:00

「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の過去上映作品が、2023年 9月16日(土)よりU-NEXTにて配信開始される。

U-NEXTはこれまで、東京国際映画祭、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)、東京学生映画祭、未体験ゾーンの映画たちなど全国の映画祭と連携し、映画文化を支える取り組みとして、日本各地の映画祭を全国に配信。そしてこの度、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」との連携をスタートし、過去の上映作品の配信を開始した。

カマグロガ

カマグロガ
©Alfonso Amador

山形国際ドキュメンタリー映画祭2021インターナショナル・コンペティション山形市長賞。スペイン、灌漑農業の盛んなバレンシア地方の都市近郊で、タイガーナッツを代々生産してきた「カマグロガ」という屋号の農家。深いしわが刻まれた顔と分厚い手が目を引くアントニオと寡黙な娘のインマが、営々と農作業を続ける姿を1年間丁寧に追った記録。

ナイト・ショット

ナイト・ショット
©El Espino Films

山形国際ドキュメンタリー映画祭2019インターナショナル・コンペティション優秀賞。8年前に、自身が被ったレイプ事件は加害者の容疑否認のまま不起訴となり、被害者の心身をさらに傷つけるような警察や医療機関に対する不信感だけが残された。映画学校の学生だった監督は、事件後も日記のようにカメラを廻す。

リトル・パレスティナ

リトル・パレスティナ
©Bidayyat for Audiovisual Arts, Films de Force Majeure

シリア出身の監督がヤルムーク・パレスティナ難民キャンプの2013年~15年の生活を描く。以前はシリアからの援助があったが、道路が封鎖され食料にも事欠くようになった。母親は高齢者のケアをしているが、飢えて死ぬ者も急増し、炊き出しもわずかで、ゴミを漁る人びとも。爆撃で破壊された家々。子どもたちは元気そうにそれぞれの希望を語るが…。

メークアップ・アーティスト

メークアップ・アーティスト
©Jafar Najafi

山形国際ドキュメンタリー映画祭2021アジア千波万波奨励賞。メークアップ・アーティストの勉強をするため大学に通うことを条件に結婚したミーナ。しかし夫は、幼い息子の世話や家業を手伝えないなら新しい妻を探すと言い出す始末。息子にとっていい母親となる女性を探したり夫との喧嘩も駆け引きのようにして粘ったり。

十字架

十字架
©dereojo comunicaciones

山形国際ドキュメンタリー映画祭2019インターナショナル・コンペティション山形市長賞。チリ南部の小さな町で起きた製紙会社組合員の大量殺人事件。1973年9月11日の軍事クーデターから数日後、19人の工場労働者が警察に連行され6年後に遺体となって発見。事件は未解決のまま闇に葬られるかに見えたが警察官の一人が40年を経てその証言を覆す。

山形国際ドキュメンタリー映画祭https://www.yidff.jp/

【上映期間】2023年10月5日(木)〜10月12日(木)

1989年に山形市市政施行100周年の記念イベントとしてスタートし、2年に一度山形県山形市で開催されている。世界の最新のドキュメンタリー映画から、アジアのフレッシュな才能を紹介する、世界的評価が高い映画祭。2018年には、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門公認映画祭に指定され、コンペティション2部門の大賞受賞作品(ロバート&フランシス・フラハティ賞、小川紳介賞)は、次年度のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門へのエントリー資格が無条件で与えられている。

山形国際ドキュメンタリー映画祭 事務局長 畑あゆみ氏コメント
「山形国際ドキュメンタリー映画祭2023」はコロナ禍のオンライン開催を経て、4年ぶりのリアル開催となります。毎回、世界の最先端をいく作品から名作まで、新人監督から巨匠の作品まで、多種多様なドキュメンタリー映画を世界中から集めて上映しています。今回の配信には、山形の上映でしか観ることができなかった特別な作品もラインアップしています。これまで数多くのドキュメンタリー映画をご覧になっている方も、全くご覧になっていない方も、この機会に本映画祭がセレクトした作品にできるだけたくさん触れていただけたらと思います。「ドキュメンタリー映画」の概念が覆り、ドキュメンタリー映画沼にハマるきっかけとなる作品に出会えるかもしれません。

その他、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で上映された作品を配信中。

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