話題作『聖なるアイドル』の見どころは?主演インタビュー:キム・ミンギュ&コ・ボギョル
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話題作『聖なるアイドル』の見どころは?主演インタビュー:キム・ミンギュ&コ・ボギョル

異世界の大神官が無名のK-POPアイドルになり、成功を目指して奮闘するというWebマンガ原作の韓国ドラマ「聖なるアイドル」。

そのユニークな設定や物語もさることながら、『社内お見合い』のキム・ミンギュさん(ランブラリー&ウ・ヨヌ役)と、『七日の王妃』や『ハイバイ、ママ!』で知られるコ・ボギョルさん(キム・ダル役)の主演ということもあり、放映前から注目を集めた作品でもあります。

今回はそんな主演のお二人に、本作の魅力や、制作の裏話、そして見どころを伺いました。

主演の二人が語る、キャラクターの魅力


——はじめに、今作でそれぞれ演じたキャラクターについての印象をお聞かせください。

キム・ミンギュ:僕が演じたランブラリーというキャラクターは存在自体がとても魅力的です。とても大人びていながらも子供のような面があり、子供のようだと思って見ていると大人びている面もあり2つの魅力を持った面白いキャラクターです。

キム・ミンギュ
ランブラリー&ウ・ヨヌ役 キム・ミンギュさん

コ・ボギョル:キム・ダルは、プロフェッショナルである反面、天然でギャップのあるキャラクターです。ランブラリーに出会い、少しずつ今まで隠していた天然な面が出てきます。そんな面が愛らしいですし、ランブラリーやワイルドアニマルといった人々を大事にする心が健気で愛らしく、そういった面が私が考える一番の魅力です。


——これまで演じたキャラクターと比べて、今回のキャラクターはいかがですか?

キム・ミンギュ:これまでのキャラクターは無愛想なキャラクターが多かったのですが、今回はキャラクター自体がとても面白くて“無愛想”とはかけ離れている壊れたキャラクターなんです。よく大声も出しますし、大騒ぎもしますし、ふざけたり、駄々をこねたりもします。本当に子供のような、今までとは違ったキャラクターです。前作の大人びたキャラクターとは違って、今回は子供のようでしたね。

コ・ボギョル:私は前作では少し感情を隠すようなタイプでした。人に本音を言おうとしないので、無愛想でクールに見えましたが、今回のキム・ダルは、感情がとても正直で、隠そうとしても簡単にバレてしまうような天然なキャラクターです。

コ・ボギョル
キム・ダル役 コ・ボギョルさん

——実際に、今作のように大神官や魔王のような存在が現れたり、憑依したらどうしますか?

キム・ミンギュ:僕はファンタジーが好きなので、そういった想像をよくするほうなのですが、魔王がいるなら必ず反対派もいるんです。魔王のような存在だけがいるわけではないはず。

僕はそんな力が世界に存在するならば、その力を正しく使う人物がいると思っているので、善良な人が現れて助けてくれると思います。その人物が僕だったなら、嬉しいですね。

——ミンギュさんが実際に大神官になったらどうしますか?

キム・ミンギュ:“僕が実際に大神官になったら”というのは実際に現場でふざけて言ったことがありますが、僕が実際に大神官になったらすぐに病院を建てて、“治せない病気がない医者”として有名になるでしょうね(笑)。

ふざけてそんな話をしていたのですが、おそらく僕に大神官の能力が生まれたら、多くの方に善行を施し、病気を治すといった行動をとると思います。

アドリブシーンも多数。笑いの絶えない撮影現場

—— お二人は、今回が初共演です。お互いの印象を教えてください。

キム・ミンギュ:ボギョルさんは、真面目な方です。普段は真面目に見えるけれど、実際に知っていくうちに茶目っ気がある人だったというケースが多いですが、ボギョルさんは茶目っ気がありそうですが、とても真面目。仲良くなると冗談もたくさん受け入れてくれます。
とても気楽な雰囲気を作ってくれるので、現場にいるすべての共演者もそうですし僕もそうですが、とても気楽に接することができました。また、演技をする際もとても気楽な雰囲気を作ってくださるので、ふざけたシーンも息の合った演技ができたと思います。

コ・ボギョル:ミンギュさんは、“賢いいたずらっ子”のようです。いたずらっ子で天然のように見えますが、自分の仕事をするときはとても真面目になり、賢くて頭の回転が速い。現場でもスタッフの方にいたずらをしていても、真面目なシーンの撮影では真面目になります。2つの面がある魅力的な方だと思います。

聖なるアイドル_場面写真02
© STUDIO DRAGON CORPORATION

—— 他の共演者とのエピソードで、記憶に残ったものがあれば教えてください。

キム・ミンギュ:イェ・ジウォン先輩(イム・ソンジャ役)やタク・ジェフン先輩(ソン・ウシル役)と撮影では、本当にたくさんアドリブをしました。僕はこの作品でたくさんアドリブをしたのですが、お二人とのシーンでは特に多かったです。

イェ・ジウォン先輩とのシーンでは体を使ったアドリブ、タク・ジェフン先輩とのシーンでは台詞のアドリブが多かったです。現場で笑いをこらえるのが本当に大変でした。ですが、ボギョルさんは笑いをこらえるのが得意なんです。序盤でみんなが笑っている中で一人で耐えているんです。

コ・ボギョル:そのあと、吹き出します(笑)。

キム・ミンギュ:そうなんです(笑)。みんな笑い終えて落ち着いているときに、急に笑い出すんです。

コ・ボギョル:我慢しているうちに、急に笑ってしまうんです(笑)。

キム・ミンギュ:僕たちは笑い終えたのにボギョルさんが笑うので、またみんなで笑ってしまうんです。とにかく、先輩方とのシーンは様々な表現ができたのではないかと思います。

—— ボギョルさんはいかがですか?

コ・ボギョル:まず先輩方はとても面白くて、アドリブもたくさんされて、準備もたくさんしてきてくださり、鑑になってくださいました。アドリブが多いと慌ただしくなりがちですが、全くそんなことはなく、むしろ徹底的に考えてくださり、リハーサルの時もより一生懸命、集中している姿に「私も見習わないといけないな」と思うような雰囲気を作ってくださいました。

—— 現場の雰囲気はいかがでしたか?

キム・ミンギュ:現場の雰囲気は、とてもよかったです。いつも笑いが溢れていて、よくふざけたりもしました。ありきたりな回答のようですが、現場の雰囲気は本当に楽しかったです。スタッフの方々も含めて気兼ねなくふざけ合うことができました。

とても愉快で、仕事をしているという感じではなく、「今日はどんないたずらをしようかな?」というような感じでした。スケジュールがタイトだったにも関わらず、楽しく愉快な雰囲気の中、冗談をたくさん言いながら、とても楽しく撮影できました。

想像を膨らませる、共感点を探す…役への入り方

—— 演技をするにあたって、参考にするものはありますか?

キム・ミンギュ:僕は台本を読んで、たくさん想像をします。普段からたくさん想像をして、頭の中でイメージをするんです。「もしこうだったら」という想像をたくさんするのですが、台本を読むときはいつもその状況をイメージします。そして、そのイメージに最も類似した作品を探して見ます。そして、その作品が頭の中で描いたイメージや台本とマッチしていたら参考にしています。

コ・ボギョル:私はまず台本を読むと、自分との接点や共通点、共感できる部分を探します。そして、その部分を深堀したあと、できる限り情報収集をします。周囲やメディアから情報を集めたら、一人の時間を持ち、整理するようにしています。

—— 今後、挑戦してみたい役柄は?

キム・ミンギュ:今後、挑戦してみたい役柄は“悪役”ですね。悪役を一度演じたことはありますが、“本当の悪役”をやってみたいです。魅力的に見える悪役ではなく、本当の悪役を演じてみたいですね。

僕の演技におけるスペクトルの幅を広げたいんです。僕はいつも作品に出演するときに「ちゃんと表現できるかな?」と思うんです。そう思うからこそ、自分の限界を破ろうとします。演技のスペクトルを広げて、今のうちから様々な役柄に挑戦して経験を積む必要があります。本当の悪役は、これまでの役とは正反対なので、そういった役を演じてみたいです。

コ・ボギョル:私も様々な役柄に挑戦するのが夢です。私の最終的な目標は、様々な色を表現できる、演技スペクトルが広い俳優になることです。その中でも人間味のあるヒューマンドラマや心理的に入り込むようなドラマにも挑戦してみたいです。

“総合ギフトセット”のような全部入り作品

—— まわりの人に『聖なるアイドル』を紹介するとしたら?

コ・ボギョル:「本当にこの作品以上に、“総合ギフトセット”のように様々なジャンルが組み合わさった作品はなさそうだ」と紹介します。「もしコメディが見たければ『聖なるアイドル』を見ればいいですし、アクションが見たければ『聖なるアイドル』を見ればいいですし、感動的なドラマが見たければ『聖なるアイドル』を見ればいい」と言いたいですね。

キム・ミンギュ:僕は普段、自分が出演した作品をまわりの人に見てほしいとき、いつもこう言います。「まずは見て」「見てから話して」と。なので、『聖なるアイドル』をまわりの人に紹介するとしたら、「まずは見てみて。本当に面白いから。もし面白くなかったら、そのときに教えて」と言いたいです。

—— 最後に、日本の視聴者の皆さんにご挨拶をお願いします。

キム・ミンギュ:『聖なるアイドル』はみなさんに喜んでいただけるような新鮮なストーリーや様々なキャラクターが登場し、腹を抱えて笑えるほど面白い作品だと思います。ぜひご覧ください。

コ・ボギョル:『聖なるアイドル』をぜひご覧くださいね。ありがとうございます!


【プロフィール】

キム・ミンギュ
13年『モンスター』でデビュー。19年『カンテク ~運命の愛~』で主演を務め、『コンビニのセッピョル』(20)『だから俺はアンチと結婚した』(21)などに出演し、『社内お見合い』(22)での演技で注目される期待の俳優。

コ・ボギョル
様々な作品への出演を経て、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(17)『七日の王妃』(17)など人気作に出演。近年では『ハイバイ、ママ!』(22)に出演。安定した演技力を持つ実力派女優。

【作品紹介】

聖なるアイドル_場面写真
© STUDIO DRAGON CORPORATION

『聖なるアイドル』
異世界の大神官・ランブラリーは、ある日突然、韓国アイドルのウ・ヨヌに意識が転移し、知らない世界でアイドルとして生きることに。そんななか、推しアイドルであるヨヌの異変に気づいたファンのキム・ダルは、彼のためマネジャーとなり…!?

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