「センスのある俳優」「まるでカメレオン」。信頼関係で結ばれた、ムン・ガヨンとチェ・ヒョヌクが語る『あいつは黒炎竜』撮影秘話
シェア

「センスのある俳優」「まるでカメレオン」。信頼関係で結ばれた、ムン・ガヨンとチェ・ヒョヌクが語る『あいつは黒炎竜』撮影秘話

Edited by

高校時代の“黒歴史”から始まるラブコメディ『あいつは黒炎竜』に出演する、俳優のムン・ガヨンとチェ・ヒョヌク。互いを「ムードメーカー」と表現する二人は、どんな想いで役に臨んだのだろうか。笑いが絶えなかったという撮影現場の裏側から、俳優としてのリスペクト、作品を通して深まった絆まで、自身の言葉で語ってくれた。

初恋相手は“黒炎竜”。職場での再会から始まるラブコメディ

── まずは、ドラマ『あいつは黒炎竜』がどのような作品なのか教えてください。

ムン・ガヨン:私が演じるペク・スジョンが、高校生時代にオンラインゲームを通じて「黒炎竜」というプレイヤーに出会い、初恋するところから始まります。ある理由から、お互いの心に黒歴史と傷を残してしまうのですが、のちに職場の上司・部下として再び巡り会って…そんなラブコメドラマです。

── お二人それぞれが演じた役には、どんな特徴がありますか?

ムン・ガヨン:ペク・スジョンはとてもしっかりしていて、潔い人ですね。視聴者の方も、スカッとできるような面があると思います。彼女を好きになってもらえるように、素敵に演じたいという気持ちでした。

チェ・ヒョヌク:僕が演じたパン・ジュヨンは、とにかく私生活に対して、夢を抱いている人物です。その一方で、後継者として認められるために、本部長としての役割を全うします。この二つの面を多彩に見せたいと思い、たくさん準備しました。同じく夢を持つジュヨンと比べながら見ていただけると、とてもかわいく感じられると思います。

── 今まで演じた役との共通点や異なる点はありましたか?

チェ・ヒョヌク:似ている点があるとすれば、かわいい一面も見れるというところでしょうか。異なる点は、先ほども触れた二面性があるところです。口調が柔らかくなったり、逆にきつくなったりする姿が、どちらもこの作品のなかで見られると思います。

あいつは黒炎竜
© STUDIO DRAGON CORPORATION

互いを“ムードメーカー”と語る二人が明かす、笑顔があふれた撮影秘話

── ところで、お二人は本作の登場人物のように、趣味へ打ち込むタイプですか?

チェ・ヒョヌク:僕はマーベルシリーズやハリーポッターが大好きで、同じ作品を6回は見たと思います。

ムン・ガヨン:私はマニアックなものが好きで、バンド音楽やゲームが好きです。なかでも好きな曲があれば、それを繰り返し聞くタイプですね。

── お互いを一言で表現するとしたら、どんな言葉が浮かびますか?

ムン・ガヨン:センスのある俳優、です。

チェ・ヒョヌク:一言で表現するのは難しいですね…

ムン・ガヨン:あえて選ぶなら?

チェ・ヒョヌク:数えきれないほど魅力を持つ俳優、でしょうか。まさにカメレオンのようです。ラブコメの女王ですからね!

── 本作を通じて、特に仲良くなった方はいますか?

ムン・ガヨン:実は、今までご一緒した俳優の方がたくさん出ています。イム・セミさんとは二つの作品で共演していたのですが、またご一緒できてとても嬉しく、また新しい面を発見できて新鮮でした。

チェ・ヒョヌク:僕はいつも、みんなと広く仲良くするタイプなのですが、今回特に親しくなった一人を挙げるとすれば、ガヨンさんだと思います。

あいつは黒炎竜
© STUDIO DRAGON CORPORATION

── 本作の制作期間のなかで、特に印象深いエピソードはありますか?

ムン・ガヨン:ヒョヌクのおかげで、本当にたくさん笑いましたね。二人とも一度笑い出すと止まらなくなってしまうので、お互いの眉間や耳なんかを見て演技するスキルが身についたと思います(笑)。

チェ・ヒョヌク:僕は笑いのツボが浅くて、我慢できないタイプなんです。でも、ガヨンさんは我慢できる方じゃないですか?

ムン・ガヨン:そのはずだったのですが、つられてたくさん笑ってしまいました(笑)。

チェ・ヒョヌク:おかげで楽しく撮影できましたよ。

── ヒョヌクさんがムードメーカーに?

ムン・ガヨン:そのとおりです。

チェ・ヒョヌク:僕は、実はガヨンさんがムードメーカーだったと思います。

ムン・ガヨン:そうですか?

チェ・ヒョヌク:僕は現場の雰囲気に、少しスパイスを加えただけです。雰囲気全体をガヨンさんが作り出してくれたからこそ、盛り上げられたんです。

「寂しい時もあった」。3つの季節を共に過ごして深まった絆

── 特に感情移入したシーンはありましたか?

チェ・ヒョヌク:前半はコメディ要素が多いのですが、終盤に近づくほど感情が深まっていくようなシーンが出てきます。ガヨンさんと向き合いながら演技していると、本当に感情が伝わってきて心に響きましたし、僕も集中できました。

ムン・ガヨン:撮影後半になるにつれて感情が深まるシーンが増えて、ヒョヌクとの距離もより縮まっていった感覚です。別の撮影で会えなくて、寂しい時もありましたね。

チェ・ヒョヌク:たしかに、そうでしたね。

あいつは黒炎竜
© STUDIO DRAGON CORPORATION

── 今までの作品との違いは、どんなところにあると感じますか?

ムン・ガヨン:私の場合、直近は冬の撮影の作品が多くありました。でも、この作品はすごく暑い時期に撮影が始まって。だから、その暑さをたくさん思い出しますね。そして、私が敬愛する監督や、これまで何作も一緒に仕事をしたスタッフの方々、とても慣れ親しんだ方々と、良い作品をつくるために息を合わせられたことが、印象深いです。

チェ・ヒョヌク:暑い夏にクランクインして、クランクアップが冬でしたね。だから、3つの季節をみなさんと共に過ごせたと言えます。

実は僕の前作は、登場人物がすごく多くて。同年代の仲間たちが集まって、「よっしゃー」という感じで賑やかだった。その一方で、今回はガヨンさんと二人の時間も多く、本当にたくさんのことを教わりました。もちろん、これまでの全ての作品に感謝していますが、それとはまた違った意味で、この作品に携わる機会をいただいたことに本当に感謝しています。

── 最後に、ファンの方々に一言お願いします!

チェ・ヒョヌク:ファンの皆さん、この素敵な作品でお目にかかれてとても光栄です。ガヨンさんと一緒にとても楽しく撮影したので、ぜひ期待して作品をご覧ください!

ムン・ガヨン:『あいつは黒炎竜』の撮影が無事に終わり、また皆さんにお会いできるよう、一生懸命仕事をしています。本作はもちろん、これからも様々な作品でお目にかかれることを楽しみにしています。

この記事をシェア

この記事に関する写真(3枚)

  • あいつは黒炎竜
  • あいつは黒炎竜
  • あいつは黒炎竜

Edited by

韓国・アジア インタビューの記事一覧

もっと見る