U-NEXT BOXING第2弾は、WBC・WBA世界フライ級王座統一戦:寺地拳四朗 vs. ユーリ阿久井政悟ほかトリプル世界王座戦!3月13日は『軽量級、究極の1日』に!──記者会見レポート
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U-NEXT BOXING第2弾は、WBC・WBA世界フライ級王座統一戦:寺地拳四朗 vs. ユーリ阿久井政悟ほかトリプル世界王座戦!3月13日は『軽量級、究極の1日』に!──記者会見レポート

2025.01.28 13:00

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3月13日(木)、両国国技館で行われる『U-NEXT BOXING 2』発表記者会見が1月27日に行われ、WBC世界フライ級王者・寺地拳四朗とWBA王者・ユーリ阿久井政悟による世界フライ級王座統一戦、WBO王者・アンソニー・オラスクアガに京口紘人が挑むWBO世界フライ級王座戦、さらには、WBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉の初防衛戦という豪華トリプル世界王座戦が発表されました。また、世界選手権日本人選手初の金メダリスト・坪井智也のプロデビュー戦も決定。会見には寺地拳四朗(WBC世界フライ級王者)、ユーリ阿久井政悟(WBA世界同級王者)、京口紘人(フライ級)、岩田翔吉(WBO世界ライトフライ級王者)、そして坪井智也(世界選手権金メダリスト)らが登壇し、大会への意気込みを語りました。

会見冒頭では、『U-NEXT BOXING 2』の独占ライブ配信を行う堤天心U-NEXT代表取締役社長からは、今大会に向けての挨拶とともに大会を盛り上げる番組制作等のプランが語られました。

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堤 天心:U-NEXTでは、これまで国内タイトルを含む国内戦を中心とする『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』や、世界の登竜門という形での『TREASURE BOXING』をライブ配信してきました。そして昨年(2024年)12月からは、日本人選手の世界タイトルマッチを『U-NEXT BOXING』と冠してボクシングファンの皆様に届けるという、この3つのレーベルでボクシングを盛り上げ、ファンの皆様にボクシングの色々な魅力をお届けしたいと考えています。改めて3月13日の軽量級・究極の1日、世界トリプル戦を独占配信という形で、両国国技館から独占生中継できることを大変嬉しく思い、ひとりのボクシングファンとしては非常に楽しみに思っています。また出場選手の皆様に取材させていただき、事前に試合の見どころ、各選手のコンディション等々、オリジナルの複数の番組を制作予定で、全力で盛り上げてきていきたいと思っています。

勝敗のカギは、「どちらが自分のボクシングをできるか」(寺地)、「崩された方の負け」(阿久井)

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その後いよいよ選手たちとの質疑応答へ。まずはフライ級2団体王座統一戦に臨む、WBC同級世界王者の寺地拳四朗選手と、WBA同級世界王者のユーリ阿久井政悟選手へとマイクが向けられます。寺地選手はライトフライ級王座を返上し階級転向後の2024年10月、WBC世界フライ級王座決定戦に挑戦すると、元王者クリストファー・ロサレス(ニカラグア)相手に、11回TKO勝利で2階級制覇を達成。一方の阿久井選手は、2024年1月にWBA世界フライ級タイトルマッチで当時無敗の王者ダラキアン(ウクライナ)に挑戦し、判定で王座を奪取。その後2度の防衛に成功しています。かねてより期待されていた日本人王者同士のフライ級統一戦が遂に今年3月、実現します。

──ついにファン待望のWBC・WBAフライ級世界王座統一戦が発表されました。現在の率直な気持ちをお聞かせください。

寺地拳四朗(以下、寺地):またこのような大きい舞台のメインイベントで試合ができることをありがたく思っています。統一戦ができることもすごく嬉しいので、4団体統一を目指して、ここでしっかり勝ちたいと思っています。

ユーリ阿久井政悟(以下、阿久井):3度目の防衛戦ではありますが、“早くも” 統一戦の舞台を用意していただけたという感覚で、本当に、このチャンスを掴むしかないと思っています。

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──寺地選手、阿久井選手それぞれ、お互いの印象を教えてください。

寺地:(阿久井選手は)フィジカルもパンチも強く、ガードもしっかりしている選手という印象です。そういうなかでも、フィジカル負けしないようにトレーニングをし、スタミナ面でも鍛えてるので、手数でも、パンチでも上回れるようにしっかり仕上げていきたいと思っています。

阿久井:(寺地選手は)左ジャブもカウンターも強く、正直、相性が悪いと言ってしまうと……なのですが、そのなかでも自分ができることがあると思います。おそらく我慢比べの試合になるとは思いますね。

──寺地選手は、世界戦は17戦目。統一戦も含めてビッグマッチをたくさんこれまでに経験されており、最近は6戦で5つのKO勝利を挙げています。今回は、ファンの皆さんにどのような姿を見せたいと思っていますか?

寺地:もちろんKO勝利をしたいとは思っています。あとは上下散らしたり、サイドに回ったりという僕の技術もぜひ見ていただけたら嬉しいです。

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──阿久井選手は以前、世界戦でKO勝利をしたいと語っていましたね。

阿久井:はい。その気持ちは変わらないので、KO勝利を目指して頑張ります。

──両選手はこれまでにスパーリングをした経験が何度もあるそうですね。実際の試合では違うものだとは思いますが、そのスパーリングを踏まえて、この試合がどういう展開になると考えていますか?

寺地:スパーリングと試合は全然違うと思うので。より緊張感のある試合にはなると思っているので、自分から行きたいなと思っています。

阿久井:スパーリングでは、すごいやられた記憶しかないんですけど、確かに試合と練習は違うので、相手に対してしっかり準備して挑むので、不安は特にないです。

──勝敗を分けるポイントはどこだと思いますか?

寺地:なんですかね……『どちらが自分のボクシングをできるか』というのはあるのかな?と思います。

阿久井:同じく、と言いますか。崩された方の負けだと思います。

WBO世界フライ級タイトル挑戦者として三階級制覇のビッグチャンス!「初心に帰った気持ちで」(京口)

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京口選手は2022年11月に、今回メインを飾る寺地選手にWBA世界ライトフライ級王座を奪われて以来となる世界戦の舞台となります。フライ級転向後は、連勝後にビンス・パラスに判定で惜敗したものの、前戦のリマッチで雪辱を果たし、このオラスクアガ戦の機会を得ました。

──京口選手、世界王座挑戦のチャンスを掴んだ現在の心境は?

京口紘人(以下、京口):このようなチャンスをいただき、ありがとうございます。初めての世界挑戦が2017年の7月でした。その時の初心に帰った気持ちでいるので、日々トレーニングを積んでいます。

──WBO世界王者オラスクアガ選手の印象は?

京口:フィジカルもパンチもタイミングも良くて。素晴らしい、強いチャンピオンだな、という印象なので、僕はそのようなチャンピオンに勝って三階級制覇をしたいという思いでいます。

──京口選手は厳しいフィジカルトレーニングをされていますがフライ級というウェイトはいかがですか?

京口:今は本当にフィジカル面に重点を置いてトレーニングしているので、少しずつフライ級で戦える体になっているのかなと思います。当日、その日に勝つために努力するだけなので頑張ります。

──この大会を経て、フライ級では寺地vs. 阿久井の勝者と、オラスクアガvs.京口の勝者による統一戦という可能性が今後あると思います。その点を踏まえて、京口選手は寺地選手と阿久井選手の対戦をどのように見ていますか?

京口:ご本人たちが言っていたように、相手のボクシング崩した方が、あるいは自分のボクシングをした方が勝つ、自分もそのように思いますし、素晴らしい統一戦になるのかな、と思っています。どちらが勝つかはわからないですし、自分はまだチャンピオンではないので、しっかり目の前の強いチャンピオン、オラスクアガ選手に勝って、自分が世界王者になれば、いずれ統一戦のチャンスをいただけるかなというふうに思っているので、自分は、とりあえず目の前の試合に全力で挑むだけですね。

──では、寺地選手と阿久井選手はオラスクアガvs.京口を、この試合の勝者との統一戦に進むことも視野に入れたうえで、どうなると思いますか?

寺地:勝者と統一戦はやりたいなと思っています。どっちが勝つかは……どうなんですかね?スタイルは似ていると思うので、すごい打ち合いにはなるのかなと思います。だから先に綺麗に当たった方が勝つのかな、という印象ではあります。

阿久井:お互い素晴らしい技術を持っているので、やってみないとわからないというのはありますが。噛み合う試合にはなると思います。もちろん自分が勝てば、統一戦は意識します。

WBO世界ライトフライ級初防衛戦の岩田翔吉「より強くなった姿を見せ、KO勝利する」

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──同級2位のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)を挑戦者に迎えて初防衛戦を迎えるにあたり、今の気持ちを教えてください。

岩田翔吉(以下、岩田):10月に世界チャンピオンになってから、すごくボクシングが楽しくなっていて、自分自身でも進化を感じるこができていますので、初防衛戦でより強くなった姿を皆さんの前で見せて、KOで勝ちたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。

──初防衛をするのが難しいとよく言われますが、強化に取り組んでいることや意識していることなどはありますか?

岩田:ボクシングの技術的なところももちろんですが、スタミナやフィジカルもすごく強化できており、世界王座を獲った時からすごく強くなっている実感がありますので、それをリングの上で見せたいな、と思っています。

──元WBO暫定王者を迎え撃ちます。挑戦者であるサンティアゴ選手の印象を教えてください。

岩田:まだ数試合しか見ていませんが、後半にボディ打ちでKOした試合を見ていてスタミナのすごくある選手で、スピードもあると思うので、しっかりと捕まえていきたいと思っています。

プロデビュー戦の坪井智也「同世代の選手が頑張っている姿を見て僕もまだまだ頑張りたいと思った」

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2021年世界選手権バンタム級で優勝し、世界選手権日本人選手初の金メダリストとなった坪井選手は、アマチュア通算成績 131戦106勝(10KO/RSC)25敗。「アマチュア最高傑作」との呼び声も高く、坪井選手のプロ転向はボクシングファン垂涎のニュースまちがいなし。なお坪井選手の対戦相手は後日発表となります。

──プロ転向を決めた理由、そしてデビュー戦を控えた今の気持ちをお聞かせください。

坪井智也(以下、坪井):プロデビュー戦を大きな会場でできることを本当に嬉しく思っています。今までアマチュアボクシングというものに人生をかけて今まで頑張ってきました。僕は1995年生まれなのですが、岩田チャンピオンや阿久井チャンピオンなど、同世代の選手が頑張っている姿を見て、僕もまだまだやりたい、ボクシングで頑張りたいなという思いからプロボクシングの道に進もうと決めました。(所属する帝拳ジムは)チャンピオンたちがたくさん練習しているので、それを見ながらちょっとずつ毎日学ばせていただいていますし、本当に毎日刺激があります。今は、アマチュア時代に築いてきた自分の良さとプロとして必要なものをミックスしながらボクシングを作っている最中です。また、階級はスーパーフライ級でやっていく予定です。

──最後に登壇選手の皆さんへ、2025年をどのような年にしたいと考えているか、それぞれの抱負をお聞きします。

寺地:ベルトの数をどんどん増やして、強い相手とやって勝っていく、そういう1年にしたいと思います。

阿久井:正直、去年はチャンピオンになってからあっと言う間に過ぎてしまって逆に覚えていないですけど、今年はもっと印象に残る年にしたいですね。

京口:今は目の前の、チャンピオンのオラスクアガ選手にしっかり勝つっていうことだけを目指しているので、その先を全く考えていないので、2025年は、三階級制覇する年にしたいと思っているので、期待してもらえたら。

岩田:チーム帝拳が、今すごくいい雰囲気になっていて。フィジカルや走り込みなどもみんなチームでやっていて、すごくいいチームだと思っています。そのうえで2025年は、この試合をしっかKOで勝って、矢吹(正道/IBF王者)選手と僕は試合がしたいので、この初防衛戦の内容で魅せて、次に進みたいと思っています。

坪井:しっかりとプロの経験を積みつつ、最短で早く世界王者になれるように頑張っていきたいです。

 

U-NEXT BOXING 2 は、3月13日(木)、独占見放題ライブ配信(開始時刻等の詳細は後日発表)。

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