『無学 鶴の間』ゲスト、石原良純のトークが止まらない!鶴瓶も「ようしゃべるなぁ」
シェア

『無学 鶴の間』ゲスト、石原良純のトークが止まらない!鶴瓶も「ようしゃべるなぁ」

2024.04.11 12:00

『無学鶴の間』第23回のゲストは、ドラマやバラエティー番組などで活躍する一方、1997年に気象予報士の資格を取得。鉄道・マラソン・ダムなど趣味も多岐にわたる俳優の石原良純が登場。「あまり大阪には来られない方です」という鶴瓶の呼び込みの言葉とともに石原の名前を挙げると、会場からは「おお!」というどよめきがわき起こった。

「申し訳ないけど、腰痛なんです」と明かすなど、必ずしも体調が万全ではないという石原だが、しかしそんなことを感じさせないほどに、この日は次から次へとマシンガントークを展開。そんな石原の姿に鶴瓶も「ようしゃべるなぁ」とあきれた様子で笑っていた。

バラエティー番組だけでなく、執筆活動や、気象予報士など、マルチに活動している石原だが、「映画もやらなアカンし、ドラマもやらなアカンでしょ」という鶴瓶の問いかけに対しては「やってませんね」とキッパリ。むしろ今は鶴瓶の方が俳優業が多いほどであり、鶴瓶に向かって「映画のお仕事、ご苦労さまです!」と頭を下げる石原の姿に会場は大笑い。「最近はセリフを覚えることもないので、セリフがあるとビックリしますね、たまにカンペを読むくらいはありますけど」という石原に、「俺はギリギリでないとセリフを覚えられないタイプなんですよ」と返した鶴瓶。すかさず「だいたいこういうことを言う人は前もって覚えてきてるんだから。騙されちゃいけないんですよ」と疑いの目を向けた石原。そこで鶴瓶が「じゃマネジャーに聞いてみようか? (奥にいるマネジャーに)おい、俺は(台本を)覚えてきているか?」と尋ねると、奥の方からは「覚えてないです!」。その勢いよい返事に会場もドッと沸いた。

そんな具合に近年俳優仕事はご無沙汰ぎみではありつつも、「でも最近はけっこういろいろとやらせてもらっているんで楽しいんですよ」という石原。「たとえば大阪ではトロンボーンを弾かせてもらいました。高嶋(ちさ子)さんのコンサートですけど、大阪城ホールのステージに立ってますからね。トロンボーンを吹き始めて3カ月、最初の発表会が大阪城ホール。8000人ですからね。でも音が出ないんですよ。するとお客さんが「がんばって!」と言うんですよ。だから「うるさい!」「クラシックだぞ!」と言ったんですけどね」という石原らしいエピソードに会場も大笑い。鶴瓶も「ようそんなところで怒鳴るなぁ」とあきれた様子で返した。

石原は“人間のエネルギー”について思うところがあるという。あるとき歌舞伎俳優の坂東玉三郎から「役者の仕事ってなんだと思いますか?」と尋ねられたことがあり、その時に言われた答えがまさに「エネルギーを出すこと」だった。「歌舞伎って総合芸術のようでいて、個人の技をダーッと出すところもあるじゃないですか。観客を自分のエネルギーで覆い尽くす。自分のエネルギーを広げていくのが役者の仕事ですと言われた時に、天気予報と逆だなと思ったんです。天気予報というのはいろんな気象衛星があって、それらをガーッと引きずり込んで、ひとつのものをつくるものなので。真逆の仕事だなと思いました」。

そんな石原が「はじめて観客からエネルギーをもらったなと感じた」のが、先述した大阪城ホールでのコンサートだったという。「やはり皆さんが応援してくださると元気になるじゃないですか」という石原の言葉に、「そりゃそうですよ。皆さんが笑ってくれたら、その瞬間にこっちが元気になりますからね」としみじみ語る鶴瓶。すると石原が観客に向かって「皆さん、楽しんでいるようですけど、(実際は鶴瓶に)エネルギーを吸われていますからね。気を付けて帰ってください」と警告して会場は大笑い。鶴瓶も「まあそれはお互い様だろうけどね」と笑いながら付け加えた。

石原は30代の時に劇作家で演出家のつかこうへいと出会い、舞台「熱海殺人事件」の主演を務めたことがあった。「つかさんとお芝居をするときってエネルギーをダーッと出すんですよ。その時につかさんに言われたのが、『いいか、どうせお前は芝居が下手なんだから。とりあえず主役ってのは真ん中に立って、夢とか青春とか希望とか大きい声で言っておけばいいんだ。そのかわり絶対動くなよ』ということ。真ん中にいる主役が揺れるとブレが起きる。だからセリフがない時にも、じっと立ってるのが主役の役割だと言うんです。その方がエネルギーがいるからと。それから客前が怖くなくなりましたね」。

そんな話を聞きながら、「よう考えたらお父さんが(作家の)石原慎太郎さんだから。スゴい人ですよ」という鶴瓶。石原も、「そもそもうちの父親から教わったことなんてなかったんですよ。昔デビューした時に(叔父の)石原裕次郎さんからアドバイスされたことといえば、あいさつをしろよ、時間を守れよということ。それをすごく言われたんです。聞いたときはつまらないなと思ってたけど、でも10年20年たってみて、確かにちゃんと時間を守って、あいさつをするのは役に立つんです。でも親父からはそういうことを言われたことがなかった」と振り返る。

さらに石原慎太郎さんの話は続く。 「亡くなる2日くらい前ですけど、さすがに弱っていたんですよ。だから病室に行って『仕事に行ってくるよ』と言いながら手を握ろうとしたんですけど、その手をパーンと払ったんですよ。すごくないですか?」という石原の言葉に会場もクスクス笑い。それだけに亡くなった時は「あんなに元気だったのに」と驚きが隠せなかったという。「兄貴が出張か何かに行ってたんで、骨壺をうちが預かったんですよ。そしたらうちの奥さんが『今日のお父さんは静かね』というわけです。だいたいが夕方5時くらいになれば、ビール出せとか、つまみはないのかとかぐじゃぐじゃ言ってた人だったんで。でもその時は静かでしたね」。

その日は疲れてしまい、早めに眠った石原だが、その夜に、大きな雷の音で目を覚ましたという。「雷がバーンと鳴って家が揺れたんですよ。放電というか漏電というか。あれはきっと最後にあまっていた親父のエネルギーだったんですよ」。そしてその時に「人間が生きていくというのはエネルギーを出し続けることなんだ。エネルギーがなくなった時に人は亡くなるんだ」と腑に落ちるものがあったという。それはつかこうへいさんからエネルギーを出して立ってろと言われたこと、玉三郎さんが客席をエネルギーで包み込んだことと同じことだった。「うちの親父って人当たりが強かったけど、あれって怒っているわけではなくて。とにかく自分がやりたいことを言っていたんだなと。そうやって人間ってエネルギーを出すものなんだなと思いました」と付け加えた。

その話を聞いた鶴瓶も「いいところに生まれたな。いいところというのは金持ちだとか、そういうことではなく、面白いところに生まれたなという意味で」としみじみ語ると、「確かに面白いところに生まれたと思いますよ」と返した石原。「うちの親父は面白くて毒が強いじゃないですか。だから兄弟は仲がいいんですよ。普通はお前だけ可愛がられてとか、お前だけどこどこに連れてってもらってとか(嫉妬が)あるじゃないですか。でもうちはみんな仲が良い。これはなんでかといえば、やはり親父が強烈だったからでしょうね」と付け加えた。

配信開始前、または配信終了しています。

【番組公式X(旧Twitter)】
https://twitter.com/mugakutsurunoma

【『無学 鶴の間』(第23回)配信情報】
◆見逃し配信:配信中
※配信開始から一定期間経過後、見放題作品へ切替えて配信を継続する予定です。
◆出演 笑福亭鶴瓶、石原良純
◆会場 帝塚山無学

Edited by

舞台・演劇 ライブレポートの記事一覧

もっと見る