キャストトークと主題歌で振り返る「ニュージェネレーションウルトラマン」11年の歩み!『【ツブコン2023】New Generation 12 Stars Meeting』レポート
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キャストトークと主題歌で振り返る「ニュージェネレーションウルトラマン」11年の歩み!『【ツブコン2023】New Generation 12 Stars Meeting』レポート

『ウルトラマン』シリーズなど数々の特撮ヒーロー作品を生み出してきた円谷プロが、多彩なゲストを迎えてファンにお届けする最大の祭典『TSUBURAYA CONVENTION(愛称:ツブコン)』が2023年11月25・26日、東京ドームシティホールと東京ドームホテル内で開催されました。

今回ご紹介するのは、『ウルトラマンギンガ』(2013年)から最新作『ウルトラマンブレーザー』(2023年)までの「ニュージェネレーション」と呼ばれる新世代ウルトラマンシリーズのキャストが大集合した『New Generation 12 Stars Meeting』(25日)。進行を務めるのは、歴代シリーズでたくさんの主題歌、挿入歌を歌っている音楽ユニットvoyagerのTAKERUさんと瀬下千晶さん。キャストのみなさんによる熱いトーク合戦の模様をお楽しみください。

配信開始前、または配信終了しています。

ヒーロー12人がカレーとドリンクを堪能

今回のイベントは、「カレー&ミュージックBAR ボイジャー」に、予約客として歴代「ニュージェネレーション」ヒーローたちがやってきたという設定で始まりました。マスターのTAKERUさんと名物女将の千晶さんは、来店したお客様においしいカレーや飲み物を楽しんでいただけるよう、イメージにピッタリの「歌」を歌ってくれるそうです。

伴奏を務めるのは、歴代シリーズの主題歌・挿入歌で作・編曲を多く手がけるアーティスト・小西貴雄さんと、音楽プロデューサー・鈴木俊太郎さん。最初にこのメンバーで披露されたのは、『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』の主題歌「STARS」でした。

やがて、「よーし、行こうぜ!」というヒカルの元気のいい声、そして「俺が行く!」というゲント隊長の力強い声にひっぱられ、12人のスターが“来店”しました。キャスト集結のタイミングで、最新シリーズ『ウルトラマンブレーザー』主題歌「僕らのスペクトラ」が歌われました。

記念すべき「ニュージェネレーション」の第一歩を踏み出した『ウルトラマンギンガ』(2013年)と続編『ウルトラマンギンガS』(2014年)の2作で活躍した礼堂ヒカル役の根岸拓哉さん。根岸さんは実際にお腹がすいていたらしく、TAKERUさんが本当に作ったという特製チキンカレーをまたたく間にたいらげて、お代わりを注文していました。

『ウルトラマンギンガS』(2014年)で初登場した地底の民ビクトリアンの戦士・ウルトラマンビクトリー=ショウを演じた宇治清高さん。宇治さんは今年ご結婚をされたということで、出演者一同や客席のファンの方たちからあたたかい祝福の拍手をもらい、嬉しそうな笑顔を見せました。

『ウルトラマンX』(2015年)でウルトラマンエックスとユナイト(融合)する大空大地を演じた高橋健介さん。『X』ではTAKERUさんと千晶さんもレギュラー出演していたため、高橋さんとの息はピッタリ。間が少しでも空けば言葉を挟んでくる高橋さんのマシンガントークは、最後の時間になるまで炸裂していました。

『ウルトラマンジード』(2017年)でウルトラマンジードに変身する朝倉リク役・濱田龍臣さん。2歳のころから芸能界で仕事をしていた濱田さんは現在23歳。さわやかさとたくましさを備えた立派な青年に成長を遂げました。幼いころから「ウルトラマンになりたい」という夢を抱き、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010年)のナオ少年役を経て、7年後の『ジード』でついに念願のウルトラマン役をつかみました。当時をふりかえった濱田さんは「朝倉リク=ウルトラマンジードになれたことで、こうしてファンのみなさまの前に立つことができて、幸せいっぱい」とニッコリ笑顔を見せました。

同じく『ウルトラマンジード』でウルトラマンゼロと一体化した心優しいサラリーマン・伊賀栗レイト役・小澤雄太さん。料理が得意なことで知られる小澤さんは、今回のTAKERUさんのカレーを高く評価。おいしそうに食べている途中にコメントを振られてしまったので、少し慌てるといった場面もありました。


『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(2018年)でウルトラマンロッソとなる湊家長男・湊カツミを演じる平田雄也さん。同じく『ウルトラマンR/B』でウルトラマンブルとなる次男・湊イサミを演じる小池亮介さん。『ウルトラマンR/B』で湊家の末っ子・湊アサヒを演じ、『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』(2019年)では怪獣グルジオレギーナを経てウルトラウーマングリージョに変身を果たした其原有紗さん。いつも仲良しの「湊3兄妹」は、ウルトラマンになって凶悪怪獣と戦う場面でもついつい日常的な会話をするという「普通感覚」が最大の魅力。其原さんは「お腹がペコペコで~」と言いながら、カレーを大盛で注文して眩しい笑顔を見せてくれました。

『ウルトラマンタイガ』(2019年)でウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマと融合していた工藤ヒロユキ役・井上祐貴さん。井上さんは本イベントの直前に催されていた『NEW GENERATION THE LIVE スターズ編 TSUBURAYA CONVENTION 2023 SPECIAL STAGE』の「タイガ」パートで4年ぶりにタイガ、タイタス、フーマと再会し、一緒に敵と戦ってきたばかりで、その興奮からまだ冷めきっていない状態だったようです。

『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(2021年)でウルトラマントリガーに変身するマナカ ケンゴ役・寺坂頼我さん。名古屋を拠点に活動している寺坂さんですが、本日の「ツブコン」のためスケジュールを調整し、駆けつけることができました。寺坂さんはハードな日程の疲れをものともせず、得意の「スマイル、スマイル!」をファンのみなさんに向けていました。

『ウルトラマンデッカー』(2022年)でウルトラマンデッカーとなるアスミ カナタを演じる松本大輝さん。『NEW GENERATION THE LIVE スターズ編 TSUBURAYA CONVENTION 2023 SPECIAL STAGE』でデッカーも歴代ウルトラヒーローとの共演を果たしました。これについて松本さんは「ギンガをはじめ、歴代ヒーローと言葉を交わすことができて、僕もこれでやっとニュージェネレーションの仲間入りができたかな」と感慨深そうにコメントしました。

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『ウルトラマンブレーザー』(2023年)で特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD(スカード)」の隊長を務め、ウルトラマンブレーザーに変身するヒルマ ゲント役・蕨野友也さん。ツブコン初日朝に行われた「オープニングセレモニー」で、来年(2024年)の2月23日から『ウルトラマンブレーザーTHE MOVIE 大怪獣首都激突』が公開されると発表があったことについて蕨野さんは「僕らの『旅』の終わりが近づいてきたわけで、少し寂しさも感じています。公開日の2月23日は、1年前のデッカー劇場版と同じ日で、ご縁を感じました。映画では『家族の絆』が試される場面が見られます。どうぞ楽しみにしていてください!」と、劇中のゲント隊長そのままの気さくさと頼もしさと生真面目さを感じさせる言葉で映画をアピールしました。

12種のデザインTシャツを熱烈アピール!

「ウルトラマンギンガの歌」、「ウルトラマンビクトリーの歌」と2曲のテーマソングが歌われた後、キャストそれぞれがアイデアを出したニュージェネレーションウルトラマン・デザインTシャツのアピールが行なわれました。仲間たちの名前を入れ込んだという根岸さん、ウルトラマンのキャラクター性からあえて離れ、江の島で撮影した写真をメインに置いた宇治さん、『X』のテーマである「共存」の世界観を表したフレンドリーなキャラアートで攻めた高橋さんと、それぞれが着ているTシャツのコンセプトを話してくれました。

濱田さんのTシャツは、ジードとベリアルが半々にデザインされた2019年のリニューアル版。根岸さん、宇治さん、高橋さんと同じく今回は「2023年」の文字が入った最新バージョンとなりました。小澤さんは今回、新しくゼロをイメージしたTシャツをデザイン。「ビンテージTシャツのように、何回も洗ったら味わいが出てくるように仕上げました」と笑顔で説明しました。井上さんのTシャツは、前回オレンジ色だったものをブルーにリニューアルしての発売です。これについて井上さんは「ヒロユキの着ているジャケットに色を近づけたかったんです」と、いっそう劇中のイメージに合わせたTシャツになっていることを強調しました。

其原さんのTシャツも今回初めて作られました。其原さんは「自分が着たいな~と思えるアイデアを出しました。グリージョに関連のあるグルジオレギーナ、グリージョダークネスも入っています」と、アサヒの好きな言葉「ハッピー!」の文字も入れ込んだTシャツをアピールしつつ、ニッコリ微笑んでくれました。

寺坂さんは「シンプルに、トリガーとケンゴのイラストで構成しています。ケンゴは得意のスマイルポーズ。そしてニュージェネの絆を意識して、トリガーにはデッカーの親指立てポーズにしました」という、かわいい印象のTシャツを披露しました。そして松本さんは「僕の好きなキャラを並べました。デッカー、デッカーアスミ、ディナス、テラフェイザー……」と説明したものの、すかさず寺坂さんから「トリガーが入ってないんだけど? 好きじゃないのかな」と鋭いツッコミが入ってあわてる場面もありました。蕨野さんは「ブレーザーを水墨画調で描いたイラストで構成しました。このブレーザー、何か考えこんでいるようにも、何かを守るため取り組んでいるようにも見えるでしょう。この図柄からいろんな想像をしてほしい」と、渋い色調とタッチで個性が際立つTシャツを披露しました。

次に歌われた楽曲は「Hands」(R/B)と「Wake up Decker!」(デッカー)。「Hands」では途中のラップ箇所を小池さんがノリノリで務め上げ、ファンを魅了していました。

New Generation 12 Stars Meeting_02

ヒーロー総出演の『THE LIVE』を終えて

セロのテーマソング「GO AHEAD~すすめ!ウルトラマンゼロ~」、そして「GEEDの証」(ジード)のあと、高橋さんがTAKERUさん、千晶さんの間に入って3人で「ウルトラマンX」を熱唱。共にXIO隊員として怪獣と戦っていた仲間だけあって、抜群のチームワークが際立ちました。

続いてのトークテーマは、『NEW GENERATION THE LIVE スターズ編 TSUBURAYA CONVENTION 2023 SPECIAL STAGE』で、それぞれが劇中での衣装を身に着けて大結集したことについての感想を聞くことができました。

歴代ニュージェネレーションウルトラマンと初めて共演した蕨野さんは「みんなが勢ぞろいしたとき、客席から聞こえてくる『ドーン!』という歓声に感動しました。ファンのみなさんが久々に声を出してくれた、その勢いを受け止められたことが何より嬉しかった」と、ファンのみなさんによる「声援」の迫力を実感したことを話してくれました。根岸さんは「イベントも最近は配信でやることが多かったから、4年ぶりにこうしてステージに立つことができて最高な気分。『行こうぜ!』ってセリフがこんなに気持ちいいもんなんだなって改めて思いました」と、ファンとキャストがひとつになって盛り上がったステージをふりかえりました。

井上さんは「『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』(2020年)のラストで、タイガもヒロユキも成長したことにより、別々の道を往くことになりました。あれからもう4年もの歳月がすぎて、僕ももう変身できないのかなと思っていたんです。そこにやってきた今回のお話ですから、もう気合いが入りましたよ。とてもいいストーリーで、台本を読みながら我慢できずに号泣してしまいました。そんな僕たちの思いが、ファンのみなさんに届いていたらいいなと思っています」としみじみ語り、タイガ、タイタス、フーマとの感動の再会を心から喜んでいたことを明かしました。

ジャグラス ジャグラー乱入!

続いてTAKERUさん、千晶さんは、「Trigger」(トリガー)、そして「Buddy,steady,go!」(タイガ)を熱唱。その後、いきなり『ウルトラマンオーブ』(2016年)『ウルトラマンZ』(2020年)でジャグラス ジャグラーを演じた青柳尊哉さんが、マグマ星人の女の子「マグ美」をアシスタントにつけ、ステージに乱入してきました。実は青柳さん、ツブコン開催中に各イベント出演者の方々に突撃インタビューを行っていたのですが、今回あまりにも予定の時間をオーバーしていたため、しびれを切らして出てきたというのです。予定では10分あった持ち時間が、すでに5分に短縮されたとボヤく青柳さんは、あわてて他の出演者の寄せ書きサインの入った「TSUBURAYA IMAGINATION」Tシャツを用意し、キャストのみなさんに1人ずつサインを入れてもらっていました。

青柳さんが登場したタイミングで、今回集まることが叶わなかった『ウルトラマンオーブ』クレナイ ガイ役の石黒英雄さん、『ウルトラマンZ』ナツカワ ハルキ役の平野宏周さんの代理的ポジションとして青柳さんを囲み、TAKERUさん、千晶さんが両作品の主題歌「ご唱和ください 我の名を!」(Z)と「オーブの祈り」(オーブ)を歌うことになりました。「オーブの祈り」は、昨年(2022年)惜しくもこの世を去ったアニメ特撮ソング界の永遠のアニキ・水木一郎さんがメインボーカルを担当した曲。天空にいる水木さんに届けとばかり、熱い歌声がステージいっぱいに響きました。

ニュージェネレーションは未来を目指す

最後に、ファンのみなさんへのメッセージを求められた蕨野さんは「ウルトラマンブレーザーとしてニュージェネレーションに加われて、うれしく思います。これからも、一緒に戦える日が来るのであれば、また舞い戻ってくると思います」と、ふたたび歴代ウルトラマンたちと一緒に戦う日が来ることを期待する言葉を残しました。

松本さんは「先輩たちと変身するのが夢だったので、実現できて嬉しかったです。今日の歓声や景色、ずっと忘れません」、そして寺坂さんは「ウルトラマントリガーになったとき、円谷プロの方たちから『君は一生ウルトラマンだよ』と言ってもらえました。今回その理由をすごく実感できました。ウルトラマンの光に恥じぬよう、ヒーローとして頑張っていきたい」と、『THE LIVE』での感動と興奮を噛みしめるかのように語って笑顔を見せました。

小池さんは「何年ぶりかのイサミのノリに、みなさんついてきてくださってありがとうございます。たぶんR/Bの3人はどんなにカッコいい後輩が出てきても、このままの芸風を貫いていきます」、其原さんは「4年前のツブコンには出られなくて、いつか出たいと思っていました。たくさんの声援を聞くことができて、とてもハッピーな1日でした!」、平田さんは「他のイベントにはウルトラマンシリーズの重鎮の方たちもいらっしゃって、長い歴史を実感できるいいイベントだと思いました。これからもウルトラマンへの愛を貫いてください」と、兄妹そろってファンへの深い感謝の気持ちを表しました。

井上さんは「ファンのみなさん、そして仲間のタイガ、タイタス、フーマに再会できて、思い出に残る日になりました。またこの空間を一緒に楽しめる機会があれば、そのときも笑顔でお会いしましょう」、小澤さんは「ゼロさんの力を借りて、ここに戻ってくることができました。ゼロさんと、みなさんに感謝です!」、濱田さんは「今日、改めて確認できたのは、人の持つ『声の力、心の光』はすさまじいエネルギーを秘めているということ。2020年以降、なかなか声を出せない状況が続きましたけれど、今回ステージに立たせていただいて、ウルトラマンを呼ぶみなさんの大きな声と出会えて、嬉しかったです」と話して、たくさんのファンの思いがエネルギーとなって出演者にも元気を与えていることを今一度強調していました。

高橋さんは「ここにいるニュージェネのみんなが仲いいなあと思ったのは、名古屋から来た頼我くんに『もしホテルが取れなかったら、ウチに泊まりにおいで』ってみんなが言ってたこと。これからはトリガーが東京に来たら、他のウルトラヒーローの家に転々と泊まりにくると思います(笑)」と、さすがのトークスキルを発揮してヒーロー同士の絆の強さを明かしました。

宇治さんは「僕たちヒーローがみなさんに元気を与えないといけないのですが、逆にとんでもない元気をいただきました。4年ぶりのツブコンで、感謝の気持ちがもっと強くなりました。これからもウルトラヒーローが増えていきますので、応援してください!」と目を輝かせながら挨拶しました。

根岸さんは「『ウルトラマンギンガ』のころは僕ひとりでイベントに出ていましたが、あれから10年経って、これだけの愉快な仲間たちが増えました(笑)。とても感慨深いです。ギンガがあったからニュージェネレーションが続いたと言ってくださる方もいらっしゃるんですけど、それ以前のたくさんのウルトラマンシリーズがあってこそ、続いてきたんだと思います。僕は何もしていません。みなさんと一緒で、ただウルトラマンを愛しただけです。これからもウルトラマンをよろしくお願いします。また会おうぜ!!」と、10年以上にわたって愛されるニュージェネレーションウルトラマン、そしてすべてのウルトラマンシリーズに変わらぬ愛をそそいでほしいと、ファンのみなさんに語りかけました。

ウルトラマンシリーズの記念すべき原点『空想特撮シリーズ ウルトラマン』(1966年)主題歌「ウルトラマンの歌」を全員で歌った後、キャスト陣はそれぞれの変身時の決めゼリフ(ゲント隊長のみ『俺が行く!』)を叫んで、客席通路から退場。ファンの熱い声援に笑顔で応えてくれました。

配信開始前、または配信終了しています。

『【ツブコン2023】New Generation 12 Stars Meeting』の模様はこちらから

【ツブコン2023】New Generation 12 Stars Meeting_thumbnail
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※見逃し配信は12月3日(日)23:59まで

『【ツブコン2023】『ウルトラマンガイア』25thミッションネームガイア XIGファイターズGet glory!』のレポートはこちら

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