『ウルトラマンアーク』飛世ユウマ役・戸塚有輝が語る『アーク』のきらめく世界
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『ウルトラマンアーク』飛世ユウマ役・戸塚有輝が語る『アーク』のきらめく世界

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7月6日から放送開始された待望の新シリーズ『ウルトラマンアーク』。舞台は、世界各地で怪獣が同時出現した事件「K-DAY」以降、怪獣現出が頻発している地方都市、星元市。

地球防衛隊が怪獣への対処を行う一方、怪獣防災科学調査所・通称「SKIP(スキップ)」は、怪獣災害の発生・甚大化を防ぐため、地域に密着して科学調査や避難誘導を担当。この「SKIP」で、入所3カ月目の新米調査員、飛世ユウマを演じるのが戸塚有輝さん。2023年に本格的に俳優デビューを果たした直後、ユウマ役に大抜擢された戸塚さんに、『ウルトラマンアーク』出演に関する感想や見どころ、そして7月20日から開幕中の「ウルトラヒーローズEXPO2024サマーフェスティバル」通称「ウルサマ」への意気込みも伺いました。

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「ウルトラヒーローズEXPO 2024 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ」オープニングセレモニー&メディア内覧会より

『アーク』はノスタルジックな世界観が魅力

──7月6日からついに『ウルトラマンアーク』のTV放送が始まりました。まずは主人公である飛世ユウマ役に抜擢された感想を教えてください。

戸塚:ユウマ役はオーディションで決まったんですが、合格の連絡をいただいた時はすごく嬉しかったです。ウルトラマンシリーズという50年以上の長きにわたって愛されている作品の新作、その一端を担えることにすごく誇りを持ちました。それだけにプレッシャーを感じることもあったのですが、でも大部分はポジティブな感情でしたね。前向きに「やるぞ!」と覚悟を持って撮影に臨むことができました。

──実際に放送をご覧になってみていかがでしたか?

戸塚:1話や2話は事前に何回か観させていただいたんですけど、やっぱり土曜日の朝9時にTVをつけるとオープニングが流れて……という状況で観るとまた全然感動が違いますね。「なんていい週末なんだろう!」と(笑)。ウルトラマンっていいなあと改めて思いましたし、これをみんなが観ているんだと思うと「僕がウルトラマンになって戦ってるんだ」という実感も湧いてきて、何だかすごく不思議な感じでしたね。

──TVで観るのはまた感慨も格別ですよね。放送が開始されてから、SNSや周囲の方からの反応で印象に残っていることはありますか?

戸塚:いつもSNSやYouTubeなどにいただくコメントは拝見していますし、身近な人からの言葉はよりダイレクトに届くので印象深いです。

僕は群馬出身なんですが、地元の新聞社さんに『アーク』に関する取材していただいたことがあって、その記事を読んでくれた中学や高校の先生方が「記事読んだよ!頑張れよ!」とメッセージを送って下さったり。なんと学年通信でも僕のことを紹介して下さったみたいで(笑)それはすごく嬉しかったですね。

──地元の方からの応援はパワーになりますよね!『アーク』はキラキラとしたアイキャッチや、光がふわっと広がるフィルターをかけたような映像に新しさを感じました。戸塚さんは大の照明器具好きとのことですが、『アーク』のこういった光の演出についてどう感じられますか?

戸塚:撮影が始まってから辻本(貴則)監督が、「光がふわっとするフィルターをかけようと思っているんだよね」というお話をされていて、とてもいいなと思いました。『アーク』の世界はノスタルジックな雰囲気が特徴だと思っているので、それにすごく合っているというか。なかなかこういう効果を使っているウルトラマンってないですよね?

──そうですね。シリーズでも初ではないでしょうか。

戸塚:最近のウルトラマンの映像は結構パキッとした色合いをしているイメージあります。だからすごく新鮮で好きですね。

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©円谷プロ ©ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京

アークが「いる」と感じる、違う生命体の存在感

──さて、そんな『アーク』ですが、TV放送分の撮影はすでに……

戸塚:終了してるんですよ(笑)。

──さきほど聞いてビックリしました(笑)。いろいろと初めてのことが多い撮影だったと思いますが、特撮作品ならではだなと感じたエピソードはありますか?

戸塚:連続ドラマの撮影も初めてだったので、目に映るものすべてが新鮮でしたね。中でもやっぱり照明に関することが印象に残っていて、変身する際のピカッという光を作るために電球をわざと破裂させて閃光を出す方法も初めて知りました。映像の照明はあまり詳しくないんですけど、「電球にこんな使い方があるのか!」と驚きでした。

──私もその方法は初めて知りました!変身特撮作品と言えばやはりヒーローの存在が欠かせないと思いますが、現場で初めてウルトラマンアークと対面した時はいかがでしたか?

戸塚:最初の1-3話だと、まだあまりアークと言葉を交わすことが少なくて、後ろに立っているとか、鏡に映った彼とやりとりするみたいなシーンが多いんですけど、それだけでも「いる」っていうか……イキモノとしてそこに「ある」という感じがすごくて。スーツの肉々しい筋肉の感じもそうですし、歩いている姿などを見ると特に「違う生命体がいる!」という感覚になりました。

──ウルトラマンアークのスーツアクターである岩田栄慶さんとはどんなお話をされましたか?

戸塚:もっと先の話にはなるんですけど、ユウマとアークの関係が明かされていく重要な回があって、その撮影までは栄慶さん自身も「アーク、ちょっと分かんないんだよね……」という感じだったのですが、その回を経て「分かったんだよ!」とおっしゃっていました。

──何か岩田さんの中で掴んだものがあったんですね。

戸塚:僕もその回でアークとの距離感を掴んだ感覚があったので、栄慶さんと通じ合えて良かったなと思いました。

──岩田さんのアーク、カッコいいですよね……。

戸塚:いやもう、カッコいいですね!

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「ウルトラヒーローズEXPO 2024 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ」オープニングセレモニー&メディア内覧会より

アークは優しさあふれる「センパイ」のような安心感

──『ウルトラマンブレーザー』グランドフィナーレの舞台挨拶を拝見した時に、最初は緊張気味だった戸塚さんが、アークが現れた瞬間にほっとしたような笑顔になっていたのが印象的でした。戸塚さんにとってアークとはどんな存在ですか?

戸塚:そうだなあ、「センパイ」って感じですかね(笑)。

──「センパイ」(笑)。

戸塚:そばにいてくれると安心する。いや、もちろん全部任せっきりってことじゃないんですよ!?(笑)でも、いつも僕を助けてくれるので。

──なるほど、頼れるセンパイですね。

戸塚:あとは喋り方もこう、包み込んでくれるような優しさにあふれていて。安心しちゃいますね。

──今後、ユウマとアークとの対話も増えてくるとのことですが、ユウマを演じる上で心掛けていること、大切にしていることがあれば教えてください。

戸塚:ユウマくんは幼い頃に怪獣災害で悲しい目に遭っていて、そこで感じたことをずっと胸に保ち続けながら今まで生きてきました。そこがユウマがユウマたりえる部分であり、ユウマの芯の強さに繋がっているところだと思います。それを念頭には置きつつ、同時に撮影は「柔軟であること」も大切なので、なるべく現場では「その場で起きていること」に対してちゃんと対応していくということを心がけていました。

──ガチガチに決め込むのではなく、現場で「ユウマ」を作り上げていくような?

戸塚:はい。1-3話は前々から監督やシュウ(石堂シュウ役・金田昇さん)とリハや読み合わせを繰り返していたので特にしっかり準備をして撮影に臨んだんですけど、4話以降は監督によって見えている世界が全然違うので、それぞれの理想に合わせられるようにすごく意識しました。

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「ウルトラヒーローズEXPO 2024 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ」オープニングセレモニー&メディア内覧会より

「ユウマ」でいられる一瞬一瞬を大切にしたい

──複数の監督がメガホンを取るのもウルトラマンシリーズの特徴ですね。さて、明日からついに明日から「ウルサマ2024」も始まります。ファンのみなさんの前にユウマとして立つのはプレミア発表会ぶりだと思いますが、ぜひ生のステージへの意気込みを聞かせてください。

戸塚:ここまで来るのに「やっと」という気持ちと「あっという間」だなという気持ちの両方があります。だからきっと「ウルサマ」も一瞬で終わってしまうんだろうし、ユウマでいられる時間も限られているものだと思うので、皆さんと大切に過ごしたいですね。SKIP一同がんばります!

──SKIPのみなさんのステージでの活躍も楽しみにしています!ステージの脚本を読まれた感想はいかがですか?

戸塚:脚本で読むのと実際にステージでアクターさんが演じられているのを見るのとだとまったく違くて……本当にスーツアクターさんがすごいんですよ!

──わかります!みなさん超人ですよね……!

戸塚:やっぱり長年の経験の差というか、すごいなあって……。お話も思わずウルッとしちゃうようなストーリーでした。

──ハンカチ必須で観たいと思います!では、最後の質問になりますが、『ウルトラマンアーク』の見どころを改めて戸塚さんの言葉でお願いします。またこれから約1年間、ステージなどでユウマを演じていくことになると思いますが、こちらの意気込みも含めてファンのみなさんにメッセージをお願いします。

戸塚:1-2話を観ていただいて『ウルトラマンアーク』の世界のあたたかさは伝わったんじゃないかなと思います。これからどんどん深い話になっていったり、また、一風変わったお話も出てきて、それらにSKIPのみんながさまざまに取り組んでいくというのが『アーク』の良さだと思っているので、是非注目していただきたいと思います。

これから1年間、みなさんとお会いできる一瞬一瞬を大切に過ごせたらと思っていますし、まずはTV放送を観てくれる人たちが「楽しいな」「面白いな」と思ってくれることが一番なので、そう感じていただけるように僕らもがんばっていきます!

ウルトラマンアーク
©円谷プロ ©ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京

『ウルトラマンアーク』

毎週土曜日9:00~9:30テレ東系列にて放送、毎週金曜日 0:00配信開始

未来を守る光の巨人・ウルトラマンアークの活躍を描く特撮ヒーローアクション。16年前、世界各地で怪獣が同時に出現した「K-DAY」と呼ばれる事件以降、世界は怪獣災害が日常化していた。飛世ユウマは怪獣防災科学調査所・通称「SKIP」の新人調査員として星元市分所に配属されるが、その矢先、星元市に大規模な怪獣災害が発生し…。

※辻本貴則監督の「辻」のしんにょうは点ひとつ。

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