【10月アニメランキング】新番『ダンダダン』『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』がTOP2!
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ひとつ屋根の下、4人の兄弟だけで暮らす柚木家の日常を描いた未体験ファミリーグラフィティ『柚木さんちの四兄弟。』。2018年8月から小学館「ベツコミ」で連載中の藤沢志月の人気マンガがテレビアニメ化され、瞬く間に話題となりました。本アニメの注目点と言えば、何と言っても観ているだけで心が癒される柚木家の四兄弟のやり取り。そんな彼らの魅力を中心に、作品の見どころを紹介します!
2年前に突然両親を亡くし、残された3人の弟たちの面倒を一手に担う長男の隼。クールで女子にもモテるが、三男の湊が大好きなブラコン気味の次男・尊。真っ直ぐで兄弟思いだが空回りも多い三男の湊。末っ子ながら“仙人”と言われるほど達観しているしっかり者の四男・岳。普段は仲良く、時には喧嘩もしながら、賑やかでほっこりとした日々を過ごしている彼らが、「柚木さんちの四兄弟」。本作は家族間だけでなく、学校やご近所など、彼らを取り巻く日常の様々な出来事を描いたヒューマンドラマです。
まず注目したいのが、隼や学友たちにもとても頼りにされており、女子からの人気も抜群な次男の尊と、そんな兄にコンプレックスを持っているの三男・湊の同学年兄弟コンビ。第1話でも、朝食の片付けに忙しい隼に対し、湊が「俺もやってやる!」と割り込んできたものの余計に手間だと却下されむきになる…という兄弟らしいやり取りも。
沈着冷静で周りに気を遣うこともでき、それでいてクールな男に見える尊ですが、実ははた目からは想像できないくらい、弟の湊をとても愛情深く想っています。そのきっかけは第2話、幼少期のエピソードで語られます。当時から“デキる”兄である尊に対抗心むき出しだったやんちゃな湊は、何かにつけて尊を困らせてばかりでした。湊よりたった11ヶ月前に生まれたゆえ、「お兄ちゃん」だからと理不尽なことも我慢させられてきた尊でしたが、隼に内緒でもらったロボットのおもちゃが湊との喧嘩の際に壊れてしまい、ついに感情を爆発。湊に対し「生まれてこなきゃよかったのに!」と叫び、家を飛び出してしまったのです。
落ち込む尊を見つけた隼は、湊は尊のようになりたいけど、同じことがしたくてもできない自分が歯がゆいんだ。本当は尊が好きで憧れてるんだと諭します。その後、尊と湊はお互い謝罪して仲直り。以降、尊は隼のように優しくなれたらと、より“お兄ちゃん”らしくなることで、どんどん湊のことを好きになっていくのでした。同学年ゆえ比べられることの多い2人ですが、お互いツンツンしながらも強い絆で結ばれていることを再確認できるエピソードです。
そしてそんな尊の“お兄ちゃん”な姿を見てきたからこそ、湊もまた弟の岳を溺愛し、自分もまた隼や尊と同じようによき“お兄ちゃん”像を見せようと奮闘します。第1話では尊ばかり頼りにする隼を見返そうと、花火大会に行きたい岳を兄たちに黙って連れ出します。
しかし、岳が迷子になってしまい、結局いつものように隼たちに負担をかけてしまうことに。けれど、これは忙しい隼の負担を軽くしたい、尊のように頼りになる兄になりたい、岳を楽しませてあげたい……湊なりにみんなの役に立ちたいと思ったがゆえの行動。その想いが兄弟たちにしっかりと伝わっているので、岳は湊に「連れてきてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べ、隼もまた湊を叱るようなことをしませんでした。そんな微笑ましい兄弟エピソードが今後もたくさん観られることは間違いありません。
一方、若くして一家の大黒柱になった長男・隼は、学生時代は学年で1・2を争うほどのイケメンで、第4話の同窓会でも彼を狙う女性が何人も群がるほど。なのに口を開けば弟たちの世話焼き話ばかりで、その様子はまるで子育てに苦労するおばさんのよう。隼狙いだったはずの女性たちにまで「オスを感じない」と言われてしまい落ち込むハメに……。弟たちの面倒をみることが生活の中心となってしまい、周りの同級生たちのように年相応の青春を謳歌できない自分に葛藤するシーンがあるものの、家に帰ると誕生日を忘れていた隼のために、3人の弟はサプライズパーティを仕掛けていて…。苦労や葛藤が吹き飛んで余りあるくらい、弟がかわいく思える瞬間がある。同じような感情を抱いた視聴者も多かったのではないでしょうか。
そんな長男とよいコンビっぷりを見せるのが、末っ子の岳です。小学1年生とは思えない落ち着きを見せ、同窓会に向かう隼にも「俺たちのことは気にせず楽しんできてほしい」と大人な対応を見せました。回想回となった第3話でも、向かいの家に住む老人・霧島虎次郎と仲良くなった際、幼稚園児らしからぬ振る舞いで視聴者を驚かせました。
言動のひとつひとつを取っても、どちらが年上なのか混乱してしまうほどの隼と岳。
そんな第3話では、隼は家事と学業の両立に身体が追いつかず、幼稚園から帰宅した岳を待ちぼうけにさせてしまいます。その際、虎次郎は大学から帰宅するまで岳を預からせてもらえないだろうかと隼に提案しましたが、他人の優しさに甘えることができない隼はそれを断ってしまいます。岳もまた、これまで自身の想いを隼にぶつけることできず、似た者兄弟っぷりが顕著に現れましたが、これを機に岳は隼に本心を告げ、結果、これが霧島家と交流を深めるきっかけになる何とも心温まるエピソードになっています。
その後虎次郎の元には、湊と大親友になる宇多や、岳の同学年の和歌、隼のよき理解者となる咲らがやって来て、中盤以降は柚木家だけではなく、霧島家との微笑ましいエピソードもたくさん登場するので、そちらも要注目です。本作を制作しているのは、『夏目友人帳』『宝石商リチャード氏の謎鑑定』など数々の名作を世に送り出してきた朱夏。今後もファンや視聴者を笑顔にし、そして時には目頭を熱くさせてくれることでしょう。目を離すことができない柚木家の四兄弟の絆の物語を、ぜひ最後まで見守ってください。
原作「柚木さんちの四兄弟。」はこちら
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