『THE LAST OF US』吹替版制作決定!山寺宏一、潘めぐみほかゲーム版から豪華キャスト続投で贈る日本語吹替版は、2月13日(月)より毎週1話ずつU-NEXT独占配信
ゲーム第1作目の発売となる2013年から約10年越しとなる豪華共演に注目
圧倒的な映像美と重厚なストーリーで世界的人気を誇るゲームを映像化したHBOオリジナルドラマ『THE LAST OF US』。ある寄生菌による感染症のパンデミックが起こった世界を舞台に、壮絶なサバイバルを繰り広げる人々の姿を描き、世界各国で大ヒット。既にシーズン2も決定しました。日本でも、本国・アメリカと同時に23年1月半ばからU-NEXTで独占配信している本作の日本語吹替版は、ゲーム版から続投した山寺宏一さんと潘めぐみさん。ゲーム版の第1作から約10年越しで実現したドラマ化にあたって、「ラスアス」への並々ならぬ愛、そして魅力を熱く語ってくれました。
—— ゲーム版で山寺さんはジョエル役、潘さんはエリー役の吹き替えを担当され、ドラマ版でも続投となりました。率直な気持ちを教えてください。
山寺:正直、ゲーム版をやっていてよかったと思いました(笑)。やっていたからこその恩恵ですから。もしゲーム版をやっていなくて、このドラマを観たら、『これ、絶対にやりたかったのに…』と悔しがったに違いない。それぐらい素晴らしい作品に関われて、本当に嬉しいです。
潘:本当にありがたいことだなと思いますね。今ちょうど、YouTubeで第1話の日本語吹替版を無料で視聴できるんですが(3月29日までで終了)、その効果もあって、毎秒毎秒ぐらいの勢いでTwitterに『ラスアス観た』という書き込みが上がっていく。それを見るのが嬉しくて…。
こんなにも「ラスアス」の吹き替えを楽しみにしてくれていたんだなと実感しています。
—— ドラマ版の映像を観た時の印象は?
山寺:ゲームの映像を観た時、『実写みたいにリアルだ』と思いましたが、ドラマ版は『ゲームの世界観そのもの!』と感じました。しかも、映像以上にストーリーが素晴らしい。ゲーム版の単なる焼き直しではなくて、よりリアルな物語になっていたことに驚きました。
潘:私は再現度の高さとスケールの大きさ、そしてディテールの細かさに驚きました。特に、ドラマならではの新たな解釈や改変が加わったことでより現実味のある内容になり、感情移入してしまうキャラクターも増えました。
—— ジョエル役のペドロ・パスカル、エリー役のベラ・ラムジーについてはどんな印象を持ちましたか?
山寺:『まさに、彼こそジョエルだ!』と思いました。ジョエルはパンデミックが発生し、娘を亡くしてから20年もの歳月を生き抜いてきた。タフで冷静であり、時に熱くなるという人間くささをゲーム版で感じていましたが、ペドロさんによってその人間くささがより増した気がします。そんなペドロさんがどう演技するかをくみ取り、それを声で再現しようと考えました。
潘:オリジナルのエリーに愛着がある方から見ると、最初こそドラマでは違う印象を持つかもしれませんが、次第にエリー本人にしか見えなくなっていくと思います。14歳のエリーは無邪気なところもあれば、口が悪くて性格がとんがっているところもあるけれど、根は思いやりのある優しい子。そして、彼女は身元が不明で、自分自身も母親のことを知らない。そんな背景はまだ語られてないんですけど、ベラさんがそこにいるだけで、エリーが生きてきた時間がありありと見えてくる。吹き替えにあたっては、ベラさんが演じるエリーに寄り添っていこうと思いました。
—— ジョエルとエリーの関係性がどう変化していくかも物語の重要な要素ですが、アフレコはどのように進められているのでしょうか。
潘:今のところ、まだ2人で掛けあえてはいないんです、残念ながら。
山寺:僕は、先に録ってあるめぐみちゃんの声を聴きながらやっています。ジョエルとエリーが距離感をどう縮めていくのか。そこを大事にして演じていますが、ゲームの時以上に、エリーが年上のジョエルよりも上手(うわて)だなと感じる。現実の僕とめぐみちゃんと重なるものがありますね。
潘:(笑)
山寺:僕はめぐみちゃんがまだ小っちゃい頃に、お母さん(声優・潘恵子)から、『山ちゃーん、娘なの』と紹介されて。
潘:その時のこと、鮮明に覚えています(笑)。私はまだ幼稚園ぐらいでした。
山寺:ついこの間のことみたいで、僕はそこから成長していない(笑)。でもめぐみちゃんは、立派な声優さんに成長しているんです。
潘:いえいえ、そんなことないです!
山寺:『ラスアス』シリーズのエリーという役は非常に演じるのが難しい複雑なキャラクターです。でもプレーヤーが応援したくなるようなキャラクターでなければ、ゲームは成立しない。ゲーム版でそれをめぐみちゃんは見事にやり遂げた。一方、ドラマ版ではベラ・ラムジーという規格外の天才女優に合わせて、これまた見事に声を吹き替えている。めぐみちゃんに絶大な信頼を寄せています。
潘:もう、恐縮過ぎて…。そのまま言葉をお返ししたいです。私はペドロさんのお声のジョエルを聴きながら収録しているんですが、、頭の中では山寺さんのお声で再生されていて、掛けあいながら演じている気持ちです。お声と共に、恋しさが脳裏に、心に染みついていますから。第3話で、エリーがジョエルと行動を共にするにあたって誓いを立てるシーンがあるんですが、私もまさにエリーのような気持ちで、山寺さんについていこうと思っています。信じてます。
山寺:大変だな、もっと頑張らないと(笑)。
—— 今回のドラマ版はお2人以外にもゲーム版からオリジナルキャストが続投しています。
潘:実は、第2話でテス役の田中敦子さんと一緒に収録したんです。ゲームの収録時は、互いにずっとひとりでした。だからディレクターさん、ローカライズの皆さんが、いつも導いてくださった。それが今回、10年越しに掛けあいの機会をいただけて、夢のようでした。やはり隣に相手がいてくれる大きさ、強さってあるなと改めて思いました。
山寺:そうだね。
潘:その場で声優同士がやり取りするなかで、生まれてくることもあります。コロナ禍では、通常のアフレコですら掛けあいのできる機会が減ってしまっていただけに、余計にそう感じました。早く山寺さんと掛けあいで収録ができると良いなと思っています。
—— 本作は「今年最も観るべきドラマ」と世界的に大絶賛され、特にストーリー性の高さが注目されています。
山寺:ジョエルとエリーの話だけでなく、ゲームでは何でもない脇キャラを掘り下げているところがすごいんです。特に、第3話のビルとフランク、第5話のヘンリーとサムのエピソードはヤバい。
潘:「そうですね。それから第4話で登場するキャスリンのエピソードも。彼女のやることは残虐非道ですが、あのひとり語りを聞くと憎めなくなり、感情移入してしまって。思い出しただけで泣けてきます。
山寺:ひどいキャラクターだと思っても、その裏にいろいろなドラマがあるのが『ラスアス』。それで感情移入すると、あっさり死んでしまう…。なんだか、昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のような。
潘:容赦ないですね。
山寺:今気づいた!血で血を洗う鎌倉時代の世界と、『ラスアス』の世界は似てる。方向性はかなり違うけど、“鎌倉殿”にハマった人は『ラスアス』にハマる!
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