無念の途中棄権で準優勝のシナー、感謝とともに悔しさにじませる「がっかりさせて本当に申し訳ない」|マスターズ1000 シンシナティ
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無念の途中棄権で準優勝のシナー、感謝とともに悔しさにじませる「がっかりさせて本当に申し訳ない」|マスターズ1000 シンシナティ

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ATPツアーの中で、グランドスラムやNitto ATP Finalsに次いで大会ランクが高いとされるマスターズ1000。年間を通して9大会行われ、その成績は年間ATP世界ランキングにも大きく影響しうる。

その注目のマスターズ1000、今年7大会目となるシンシナティ・オープンが2025年8月7日〜18日(現地時間)にかけて開催された。男子シングルス決勝では、第1シードのヤニック・シナー(イタリア)と第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が対戦。「二強」と呼ばれるプレーヤー同士の一戦は期待を集めたが、シナーが第1セットを0-5とされたところで体調不良により途中棄権。これにより、アルカラスが大会初優勝となった。

準優勝に終わったシナーは、試合後のスピーチで謝罪と感謝の言葉を口にした。

試合後スピーチ

皆さん、こんにちは。いつもはまず対戦相手に対して話し始めるのですが、今日は皆さんに向けて始めるべきだと思っています。皆さんをがっかりさせてしまい、本当に、本当に申し訳ありません。昨日から体調が優れませんでした。一晩で良くなるかと思ったのですが、むしろ悪化してしまいました。せめて少しだけでもコートに立てればと思ったのですが、これ以上は無理でした。皆さん、本当にごめんなさい。月曜日には仕事があったり、他の用事があったりした方もいたかもしれません。申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そしてカルロス、優勝おめでとう。また一つタイトルを獲りましたね。もちろん、君が望んだ形での勝利ではなかっただろうけど、君と君のチームが今シーズン見せている活躍は本当に素晴らしいです。その調子で頑張って。全米オープン、そしてシーズンの残りも、最高の結果になるよう祈っています。

ヤニック・シナー

僕のチームに対しても少し話をさせてください。毎日僕を後押ししてくれてありがとう。そして、僕を理解してくれてありがとう。一年中、世界中を旅していると簡単なことばかりではありません。だからこそ、サポートに心から感謝しています。そして今日のこの状況を理解してくれてありがとう。がっかりさせて本当に申し訳ないですが、時にはこういうこともあるので、受け入れなければなりません。

今大会は、僕たちがプレーした中で最も暑い大会の一つでした。観に来てくださった全ての皆さん、そして僕たちをまるで家にいるかのように迎えてくれた大会関係者の皆さん、そのサポートに心から感謝します。この一年での変化は、見ていて本当に素晴らしいです。本当に信じられない光景です。この暑さの中、ボールキッズやボールボーイズのみんなが走り回ってくれて、大変な努力をしてくれたと思います。チェアアンパイアの皆さんにも感謝します。また来年、できればもっと良い状態で、ここでお会いしましょう。本当にありがとうございました。

ヤニック・シナー

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