『SHOGUN 将軍』が最多25ノミネート!その他の有力候補は?第76回エミー賞
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『SHOGUN 将軍』が最多25ノミネート!その他の有力候補は?第76回エミー賞

2024.07.30 14:30

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毎年アメリカのテレビ業界で功績を残した番組に与えられるエミー賞。その第76回のノミネートが発表された。

本年度最多となる25ノミネートを果たしたのは、日本人キャストが多数出演し、戦国時代を描く『SHOGUN 将軍』。次点はコメディシリーズ部門として歴代新記録の23ノミネートを成し遂げた『一流シェフのファミリーレストラン』。3位以下には、セレーナ・ゴメスが俳優として初めて候補となった『マーダーズ・イン・ビルディング』(21ノミネート)、ジョディ・フォスター主演の『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』(19ノミネート)、ついに完結した英王室ドラマ『ザ・クラウン』(18ノミネート)が続いた。

また、今年3月のアカデミー賞でオスカー像を手にしたロバート・ダウニー・Jr(『オッペンハイマー』)とダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』)が、それから半年ほどで再び栄冠を手にするかもしれない。『シンパサイザー』で一人四役を演じたロバートはリミテッド/アンソロジーシリーズ&テレビムービー部門の助演男優賞に、『マーダーズ・イン・ビルディング』にゲスト出演したダヴァインはコメディシリーズ部門のゲスト女優賞にノミネートされている。

主なノミネート作品一覧

各部門の主なノミネートは以下の通り。

【ドラマシリーズ部門】

作品賞

主演男優賞

主演女優賞

【コメディシリーズ部門】

作品賞

主演男優賞

主演女優賞

【リミテッド/アンソロジーシリーズ&テレビムービー部門】

作品賞

主演男優賞

主演女優賞

注目の3作品

ここからは、本年度のエミー賞で特に注目の3作品についてご紹介しよう。

注目作品①:『SHOGUN 将軍』

今年2月のお披露目直後から大きく話題を集め、エミー賞最有力候補と見られているのが『SHOGUN 将軍』。真田広之、浅野忠信、二階堂ふみといった日本で人気の俳優も多数出演し、「関ヶ原の戦い」前夜の日本を描く。

覇権を狙うほかの五大老と敵対する戦国最強の武将・虎永へと敵の包囲網が迫っていたある日、英国人航海士のジョン・ブラックソーンが虎永の領地へ漂着する。それをきっかけに、虎永は絶体絶命の状況から抜け出すチャンスを得て…。

ハリウッドの制作陣と日本人のスタッフやキャストが一丸となり、脚本の執筆から衣装デザイン、美術に至るまで徹底した時代考証が行われ、“本物の日本”を表現することにこだわり抜いた。主演だけでなく製作総指揮も務める真田は、自分の出番がなくても毎日現場に来て、エキストラの衣装までチェックするほどだったという。その結果、三船敏郎が出演した1980年の実写版が得た14ノミネートを大きく上回る25ノミネートを達成。エミー賞の作品賞をはじめとした主要部門で候補となっており、初ノミネートを果たした真田、アンナ・サワイ、浅野、平岳大の誰かが栄冠を手にするのかも注目だ。大反響を受けて、すでにシーズン2&3の制作も決定している。

注目作品②:『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』

シーズンごとに登場人物や舞台を一新し、毎回エミー賞候補となるアンソロジーシリーズ『トゥルー・ディテクティブ』の最新シーズンは、同シリーズ最多の19ノミネートを記録。アカデミー賞主演女優賞を2度受賞しているジョディ・フォスターがおよそ50年ぶりに出演したドラマシリーズとしても話題になった。

アラスカ、“夜の国(ナイト・カントリー)”の科学研究所に勤める8人の男たちが忽然と姿を消す。かつての相棒であり、数年前の事件をめぐって因縁のあるダンヴァースとナヴァロが捜査に当たることになるが…。

炭鉱が主な収入源となっているアラスカの小さな町を舞台に、人々の衝突や幻想的な描写を交えながら、背筋の凍るような犯罪が繰り広げられる。相棒役を演じてそろってエミー賞候補となったジョディとケイリー・リース(本業はプロボクサーで、俳優業はこれが3作目)の演技合戦も見どころ。何人もの男たちが裸で氷漬けになった死体という強烈なものを用意するため、『シェイプ・オブ・ウォーター』の監督ギレルモ・デル・トロがひと肌脱いだ。また、作品のインスピレーションになったビリー・アイリッシュの「bury a friend」がオープニングタイトルで使われている。

注目作品③:『フォールアウト』

人気ビデオゲームをもとにした『フォールアウト』は、世界的な核戦争勃発から200年が経った世界を舞台にクセの強いキャラクターたちが登場。Amazonでの配信開始から1週間あまりでシーズン2へ更新され、16日間での視聴者数65万人は同プラットフォーム史上2番目の好成績。エミー賞17ノミネートは番組別で6番目に多い数字となる。

核戦争で世界が終焉を迎えてから200年後、核の脅威が及ばない地下施設で平和に暮らしていたルーシーは、地上からの侵入者に連れ去られた父親を奪還すべく、放射能に汚染され暴力にまみれた地上の世界へと足を踏み入れる。父を捜す過程で、科学者を追う賞金稼ぎのグールや準軍事組織に所属するマキシマスと知り合い…。

同じAmazonの人気ドラマ『ザ・ボーイズ』を彷彿とさせる、やや過激でシニカルな描写が魅力。製作総指揮・監督を務めるジョナサン・ノーランは、兄クリストファー・ノーラン(『オッペンハイマー』)と何度かコラボしており、アンドロイドの叛乱を描いた『ウエストワールド』も高い評価を受けた。『JUSTIFIED 俺の正義』以来13年ぶり2度目のエミー賞ノミネートとなったウォルトン・ゴギンズのほか、『ツイン・ピークス』のカイル・マクラクランや『パーソン・オブ・インタレスト』のマイケル・エマーソンも出演。

日本時間9月16日(月)に開催されるエミー賞のレッドカーペット&授賞式の様子は、昨年度に引き続き今年もU-NEXTで独占ライブ配信を予定している。ノミネート作品を吟味しつつ、ぜひ授賞式を楽しみたい。

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