探偵映画『ナイブズ・アウト』シリーズでアカデミー賞脚本賞にノミネートされたライアン・ジョンソンが初めて手掛けるドラマシリーズ『ポーカー・フェイス』。
『刑事コロンボ』など往年のミステリーシリーズからインスパイアされた本作は、他人のウソを感じ取る能力を持つ主人公チャーリーが、その能力と勘の良さを活かし殺人事件を解決していく1話完結のアンソロジーシリーズだ。
今年3月に配信が開始されると、SNSでは「主人公のチャーリーが最高」「超絶観やすい、面白かった!!」「最近見たドラマの中で一番グッときた」などと絶賛され、大きな注目を集めることに。
そこで今回は、『ポーカー・フェイス』のように身構えなくても気軽に見られて、しかも満足度大なサスペンス・ミステリーシリーズを厳選してご紹介！
①ポーカー・フェイス
ラスベガスのカジノで働く主人公チャーリー。他人のウソを感じ取る能力を活かして、親友の死の真相を追求したことで命を狙われてしまい、愛車で全米を逃避行することに。行く先々で彼女は、ひと癖もふた癖もある人物たちや奇妙な事件に遭遇する──。
物語の冒頭で犯⼈が分かり、事件を逆に紐解いていく構成になっているので、チャーリーと犯⼈による、コミカルな会話や⼼理戦を存分に堪能してみて。また1話完結の独立したストーリーになっているので、好みのエピソードを見つけるのもおすすめ！どのエピソードも満足度が高いけれど、特に製作総指揮・主演のナターシャ・リオンが監督を務めた第8話はエモーショナルな要素もあって◎。
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』で大きな存在感を示し、『ロシアン・ドール』ではクリエイターとしてのセンスの良さも発揮したナターシャ。『ロシアン・ドール』を見たジョンソンは「彼女にならカリスマ的な主人公を任せられる！」と感じたそう。
そんな才能溢れるナターシャが、エイドリアン・ブロディ、ジョセフ・ゴードン＝レヴィット、クロエ・セヴィニーら豪華俳優陣と共演した本作は海外ドラマファンなら絶対に見逃せない！
②アストリッドとラファエル 文書係の事件録
性格が正反対のアストリッドとラファエルが、自分にないものを補い合い、犯罪捜査を通して最強の相棒となっていく、大人気フレンチミステリー。刑事だった父親の教えを受けたこともあって推理力と記憶力に秀でるアストリッドと、大雑把ながら行動力と包容力あふれるラファエルのコンビネーションは見ていてとっても楽しい。
事件そのものは陰惨なものも少なくないけれど、ホームズとワトソンにたとえられることもあるアストリッド＆ラファエルをはじめとした捜査チームや周りの人との関係性が温かく、重苦しくならずに見ることができる。同じく女性バディものの『リゾーリ＆アイルズ』が好きだった人には絶対おすすめしたい。
アストリッドの自閉症がゆえの苦労、離婚後に息子と離れて暮らすラファエルの悩みなども描いており、等身大のキャラクターたちに思わず感情移入してしまうはず。ストーリーを重ねるごとに成長していくふたりの変化にも注目！
③フライト・アテンダント
『ビッグバン★セオリー』ペニー役でお馴染み、ケイリー・クオコ主演のスタイリッシュ・サスペンス！
パーティ好きで自由奔放なフライト・アテンダントのキャシーは、バンコク行きのフライトで出会った乗客のアレックスと一夜を共にするが、翌朝彼は殺害されていた…。自分がいた痕跡を消してニューヨークに戻るものの、殺人事件の容疑者になってしまったキャシー。事件の真相は…？彼女の運命は果たして…!?
死んだはずの被害者が何度も登場し、主人公と一緒に謎解きをしていく新感覚なサスペンス。キャシーは、彼との会話からヒントを得ながら、真相を突き止めようと奮闘する。徐々に明らかになっていく事件を取り巻く人々やキャシーのダークな過去。これらが複雑に絡み合う展開から一瞬も目が離せない！
製作総指揮も務めたケイリーの渾身の一作。テンポよくサクサク見られるので、気軽にチェックしてみてほしい！
④バリー
孤独に悩む殺し屋バリーがひょんなことから演劇の魅力に取りつかれ再起を図っていくブラックコメディ。
クリエイターでもあるビル・ヘイダーが演じる主人公バリーをはじめ、とにかくキャラの濃い登場人物たちが見どころのひとつ。特に、チェチェン人マフィアのハンクは、スキンヘッドで一見強面なのにお茶目で愛嬌たっぷりなキャラクターで好きにならずにはいられない！
シリアスなサスペンス部分とコミカルなお笑い部分のバランスが絶妙で、1話約30分というコンパクトさもあり、一気見間違いなし。
ものまねタレントとして活躍したコメディアンでもあるビルの顔芸にも注目。本作でのコミカルな演技が評価され、エミー賞主演男優賞コメディ部門を2年連続で受賞した。
⑤インスティンクト -異常犯罪捜査-
『グッド・ワイフ』のイーライ・ゴールド役で知られるアラン・カミングが主演する犯罪捜査ドラマ。ミステリアスな雰囲気のある彼が、元CIAのスパイで大学教授のディランを好演している。異常行動学に詳しく直感（インスティンクト）に秀でるディランは、NY市警のはみだし刑事リジーとコンビを組むことになり、ニューヨークで起きる異常犯罪の数々をスタイリッシュに解き明かしていく。
『FRINGE／フリンジ』『スリーピー・ホロウ』のアレックス・カーツマンが製作総指揮を務めていることもあって、眠り姫事件といった一風変わった事件が多いのも特徴。なお、ディランは夫がいるキャラクターで、アメリカの大手ネットワーク局のゴールデンタイム史上初めて、同性愛者だとカミングアウトしている主人公としても話題になった。
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U-NEXT編集部編集者
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