「小学生日本一」になった甥っ子がライバル? ベスト“73”岩隈久志さんのゴルフの履歴書
元プロ野球選手で、現在は解説者、MLBのシアトル・マリナーズ特任コーチ・アドバイザーとしても活躍する岩隈久志さんに、ゴルフとの出会いや、日本一に輝いた甥っ子・広橋璃人くんとの関係についてなどを教えてもらいました!
PGAツアー2025年シーズンは開幕戦でいきなり勝利を挙げるなど、好調な出足を切った松山英樹。タイガー・ウッズが主催する注目の新リーグ「TGL」にも参戦する松山に、プロキャディ・杉澤伸章がインタビュー。後編は歴代優勝者として臨むマスターズ、そしてジュニアゴルファーへの思いをたっぷりとうかがいました。
──歴代チャンピオンとして2025年もマスターズを迎えますが、もう何年も出場していて(過去13回出場)、緊張感は変わってくるものですか?
松山英樹(以下、松山):あんまり変わらないですね、そこは。やっぱり初日スタートするときには緊張とは違う、独特のプレッシャーがあるというか、試されている感が(ある)。ティーに立ったときに、ああ今から試されるんだなって、そういう雰囲気は感じますよね。
──歴代チャンピオンでも、そう感じるんですね……。マスターズを見る人は、こうやって見ると面白いという点はありますか?
松山:こうやって見ると楽しい……うーん、映像じゃわからない部分はたくさんあるんで。なんでそのミスするんだろうっていうところ、たぶんテレビでは「なんでかな」みたいな……。僕らが見ていると、これ絶対寄らない、それ当然だよね、こっちに逃げて当然だよねっていうところが、多分テレビでは分かりづらいと思うんで。
──なるほど。松山プロは、マスターズの生涯平均スコアが4位だそうです。マスターズを攻略するコツみたいなものはありますか?
松山:ひとつ言えるのは、ボールのポジションを間違えないことですよね。ティショットを置く位置、セカンドを置く位置、グリーン乗っける位置を間違えなければ……(上手くいく)。それが上手いのがタイガー(・ウッズ)ですかね。(ベルンハルト・)ランガーがあの歳で予選通過したり(2020年に63歳で予選通過の最年長記録を更新)、(フレッド・)カプルスが予選通過したり(2023年にランガーの記録をさらに更新)するのはたぶんそういうところが(上手い)。
──ピンポジションなんかも曜日によって異なりますが、毎年切られる位置は変わりませんしね。
松山:「そこ」に打っていくゲームですね。それが打てなかったときにどう対応するかという。そこから対応できなかったら、どこにボールを置いて、パターを頑張るかっていうんだと思うんで。
──2021年に優勝された際に、ジュニアゴルファーにもいい影響を与えられるんじゃないかとコメントされていたと思うんですが、それから数年して、昨年15歳で日本アマを史上最年少で制した松山茉央選手みたいな強い10代が出てきていることは、どう思われますか?
松山:それはすごい嬉しいことですし、実際彼と回ってみて、本当にすごい、このまま大きくなっていってほしいなっていうのがあるんで。この子たちがPGAに来るまで頑張りたいなと思ってます。早かったら4、5年……。
──2025年シーズンの目標はありますか?
松山:パッティングで一番成果を出していきたいっていうのがあるんで、そこが上手くいくかどうかはわからないですけど、いろいろ試してやっていけたらいいなと思ってます。
──数値的な目標があるのか、どういう状態になっていたいかがあるのかでいうと?
松山:数値も大事ですけど、それ以上に、ここで入ってほしいというところで入ってほしいですよね。優勝争いだけじゃなく、今日のここで入れとかなきゃいけないよなっていう。このボギーパットを入れることによって、次バーディの雰囲気くるよなっていうパットってたぶんたくさんあると思うんですけど、それを入れられるようになりたいですね。
──最後に、U-NEXTをご覧の皆様にメッセージをいただけますか?
松山:たくさん見てください(笑)。見てもらって、質問箱みたいのやったりするのも面白くないですか?
──面白いですね!ファンの方との交流っていうことですね。
松山:答えないかもしれないですけど(笑)。なかなか日本での試合もないですし、(ファンとの交流が)難しいところはあると思うので。直接話すよりは、そうやって質問されたほうがラクに答えられると思いますし、ラクに質問してくれるのかなと思うんです。
──ぜひお願いします!それでは、2025年シーズンもよろしくお願いします。
松山:ありがとうございました。
インタビュー前編はこちら。
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