映画『告白、あるいは完璧な弁護』でスリラー初挑戦のソ・ジソブにインタビュー。「敏感になってずっと悪夢を見ていた」
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映画『告白、あるいは完璧な弁護』でスリラー初挑戦のソ・ジソブにインタビュー。「敏感になってずっと悪夢を見ていた」

2023.06.20 10:00

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『王になった男』『神と共に』などのリアライズピクチャーズが製作を手掛けたサスペンススリラー『告白、あるいは完璧な弁護』が、6月23日(金)より公開されます。

物語は、ソ・ジソブ演じるIT企業社長ユ・ミンホの不倫相手キム・セヒが、密室のホテルで殺されたところから始まります。事件の第一容疑者となったミンホは潔白を主張し、100%無罪を勝ち取る敏腕弁護士を雇い事件の真相を探り出そうとするものの、もう1つの事件と証言が錯綜していき…。

「無罪を主張する追い詰められた密室殺人事件の容疑者」として、極限の感情の振幅をわずかな表情の変化で表現したソ・ジソブさん。ユン・ジョンソク監督に「思い描いていた(ユ・ミンホとしての)理想の姿」と大絶賛されたソ・ジソブさんに、スリラー初挑戦の感想をお聞きしました。

告白、あるいは完璧な弁護_05
©️2022 LOTTE ENTERTAINMENT & REALIES PICTURES All Rights Reserved.

──まず初めに、ソ・ジソブさんはこの作品のどんなところに惹かれましたか?

ソ・ジソブ:なんといってもシナリオですね。脚本を1ページ1ページめくるたびに「そうなるの?」「次はどうなるの?」「こいつは誰だ?」「違うのか?」と思いながら、最後のページをめくるまで緊張感を逃さないのが非常に魅力的でした。進めば進むほど気になっていくんです。

──演じられたユ・ミンホはどういう人物でしょう。

ソ・ジソブ:IT企業の代表で、その密室殺人事件の状況から唯一考えられる犯人です。証拠もなく、唯一私だけが容疑者となりえる、そんな人物です。

──物語は二転三転していきますが、ソ・ジソブさんにとっては、初めてのスリラー作品でした。

ソ・ジソブ:はい、初めての挑戦でした。ひとりの男性の壮絶さ、切実さ、そしてなんとしてでも無罪を立証しようと努力する姿を表現するために、私自身もとても努力をしました。

──この役を演じている最中に、悪夢をたくさん見たとうかがいました。

ソ・ジソブ:撮影の最後の日まで悪夢を見ていました。敏感になって、私自身のことじゃないのにずっと夢の中で苦しいんですよ。この役に込めた思いが大きすぎたのかもしれません。アクション映画の撮影ならもっとエネルギーを使わずに済んだと思うほどです。

告白、あるいは完璧な弁護_01
©️2022 LOTTE ENTERTAINMENT & REALIES PICTURES All Rights Reserved.

──本作には原作があるそうですね。キャラクターを理解する時に多少難しい部分があったと思いますが、どういう点に気をつけられましたか。

ソ・ジソブ:原作はスペイン映画の『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』という作品です。

実際にご覧になるとわかると思うのですが、『告白、あるいは完璧な弁護』は大きい意味では原作と似ているものの、些細な内容や後半部分は、オリジナルの要素がたくさんあるんです。当初は原作へのプレッシャーがあったんですが、そのおかげでむしろ原作は気にせず、唯一無二の独立した人物を創り上げようと心がけられたと思います。

──ありがとうございます。では最後に、本作の見どころを教えてください。

ソ・ジソブ:非常に高度で面白い脱出ゲームのような映画なので、映画を観る方々と一緒にパズルを当てはめていく面白さ、そして、自分だったらどういう選択をするかと考えながら見ると最後までハラハラと面白い映画を観ることができると思います。『告白、あるいは完璧な弁護』が多くの人に届くように、たくさん応援してくれると嬉しいです。

告白、あるいは完璧な弁護_04
©️2022 LOTTE ENTERTAINMENT & REALIES PICTURES All Rights Reserved.



<プロフィール>

ソ・ジソブ

https://video.unext.jp/browse/credit/PER0122099/PRN0127641/video

主演ドラマ「ごめん、愛してる」(04)でブレイクを果たし、メロドラマやラブコメ作品への出演で熱烈なファンを獲得。近年ではドラマ「ドクター弁護士」(22)や映画『宇宙+人』(22)などで幅広い演技力を見せつけ、最新作となる本作では「無罪を主張する追い詰められた密室殺人事件の容疑者」という難役に挑戦。誠実で凛とした姿の裏に複雑な感情を内包する繊細な演技で俳優として新たな一面をのぞかせている。



(作品紹介)

『告白、あるいは完璧な弁護』

6月23日(金) より全国ロードショー

<STORY>

IT企業社長ユ・ミンホの不倫相手キム・セヒが密室のホテルで殺された。事件の第一容疑者となったミンホは潔白を主張し、100%無罪を勝ち取る敏腕弁護士ヤン・シネを雇い事件の真相を探り出す―。そこで以前に起きた一つの交通事故がセヒの殺人に関係しているかもしれないと告白し、事件の再検証がはじまっていくが…。錯綜する2つの事件と目撃者。その真実は誰のためのものなのか。欲望に隠された<衝撃の真実>に辿り着いたとき、切ない“痛み”があなたを襲う。

出演:ソ・ジソブ、キム・ユンジン、ナナ(AFTERSCHOOL)、チェ・グァンイル
監督・脚本:ユン・ジョンソク『マリン・ボーイ』 
製作:リアライズピクチャーズ『王になった男』『神と共に 第一章:罪と罰』、『神と共に 第二章:因と縁』
配給:シンカ 宣伝:フラッグ 提供:シンカ、フラッグ、エスピーオー

Twitter:https://twitter.com/ SYNCA_asia
ハッシュタグ:#告白あるいは完璧な弁護

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