京都でアニメ劇伴音楽フェスが開催!「京伴祭」岩崎琢さんインタビュー
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京都でアニメ劇伴音楽フェスが開催!「京伴祭」岩崎琢さんインタビュー

アニメの劇伴のみで行われる音楽フェスティバル「京伴祭」が9月16日(土)に京都府・梅小路公園で開催されます。2度目となる今回は、待望の有観客での開催!ここではそんなフェス出演者である劇伴作曲家たちに、アニメ劇伴曲やフェスにかける想いを語っていただきました。第2回は『文豪ストレイドッグス』などの劇伴を担当した岩崎琢さんのインタビューをお届けします!

━━京伴祭や東京伴祭にはどのようなイメージを持っていますか?

岩崎:(林)ゆうきクンたちが楽しそうな遊びをしているっ!

━━京伴祭初参加の心境をお聞かせください。

岩崎:台風……来ないかな?大丈夫かなあ??とか、脱水症状を起こして倒れてしまわないかなぁとか、ダイエットしなきゃなぁ……とか、久しぶりのライブなので準備をちゃんとしなきゃなぁ……とか、作曲家の友達が増えるかなぁ……とか。

━━岩崎さんの劇伴との出会いや、好きな劇伴など、劇伴にまつわる個人的エピソードを教えてください。

岩崎:元々「劇伴」って音楽として聴こえてこなかったジャンルの音楽だったのだけれど、20数年前、たまたまアルバイト感覚で手がけたアニメのサウンドトラック制作がなぜか今でも続いてしまっている……というのが正直なトコロです。

━━劇伴に感じている魅力を教えてください。

岩崎:アニメにかぎって言えば、それはいわゆる西洋文化の歴史的連続性からはみ出した、または断ち切られたところから始まっていて。ということは、それはよくも悪くも歴史を背負っていない、ある種の節操のなさが前面に押し出されている表現媒体です。なのでそれに付随する音楽も(西洋音楽などの)歴史の重荷を背負う必要のない無責任さのあるところが魅力でもあり、またよくない部分でもあります。そして、世の中にはそれぞれの時代、それぞれの場所で面白い音楽がたくさんあって、僕は「世の中にはこんなに面白い音楽があるんだ」ということを、無責任だからこそできるアニメの音楽を作ることでみなさんに伝えていきたいと思っています。

━━東京伴祭で高梨康治さんが「誰もやっていないことを始めるのはすごくエネルギーがいること。これから先、いろいろな作家さんが参加して……と夢はどんどん大きくなっていきます」とコメントされていましたが、岩崎さんが本イベントの初参加で叶えたい夢、今後やってみたいことはありますか?

岩崎:僕自身は、観た人に「えっ??こんなコトもやるの??」ってドン引きされるようなステージをやってみたいです(笑)。あと、例えば参加する作曲家全員が一緒にステージに上がって、それぞれの曲をメドレーにして全員で演奏する……なんてコトをやったら楽しそうですよね。大変そうだけど……。

━━「東京伴祭、京伴祭を世界へ」というコメントも飛び出していた4月開催の「東京伴祭」。「京伴祭」初参加のみなさんは、世界への進出や世界での劇伴の人気などをどのように受け止めていますか?

岩崎:劇伴が人気……というよりは、日本のアニメが世界で人気があるということなので、はたしてその中で音楽はどこまでアニメという軛(くびき)から自由になれるのか?探究と実践をしていきたいです。

━━京伴祭への意気込み、劇伴ファンへのメッセージをお願いします。

岩崎:暑さ対策をしっかりして楽しんでください!


(プロフィール)
岩崎琢(いわさき・たく)
1月21日生まれ、東京都出身。主な劇伴担当作は『天元突破グレンラガン』『ヨルムンガンド』『魔法科高校の劣等生』『文豪ストレイドッグス』など。映画『シン・仮面ライダー』の劇伴も務めたほか、CMやゲーム音楽など多岐に渡って活躍する。

オンラインチケットも発売中!

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