チキン店主はプロの交渉人!?ハン・ソッキュの話術に魅せられるドラマ『シン社長プロジェクト』
ハン・ソッキュ&ペ・ヒョンソン&イ・レ主演!紛争解決ヒーロードラマのあらすじ、見どころ、キャストを一挙にご紹介!
1980年代のソウル。市内バス「100番線」の案内員として働くコ・ヨンレは、大学に進学して国語の先生になるという夢を抱きながら、家計を支えるために日々必死に働いていた。ある日、ヨンレが勤めるバス会社に新しく一人の女性、ソ・ジョンヒが入社する。
勝ち気で口調も荒いが、どこか憎めない性格を持つジョンヒは、ヨンレと正反対のタイプ。当初は互いの違いに戸惑いを隠せなかった二人だが、共に仕事をこなしていくうちに、少しずつ本音を打ち明けるようになる。夢を語りあい女優を目指したいと語るジョンヒに、ヨンレは尊敬の念を抱き、やがて二人は心を開いていく。
ある日、ヨンレは無賃乗車をした学生を追いかけていた。思わぬ反撃に遭い窮地に立たされたその時、颯爽と現れた学生のハン・ジェピルが彼女を救った。その姿は彼女の心に鮮烈な印象を残す。ジェピルは百貨店の社長の息子で一見恵まれた環境に見えるが、実は幼い頃に母を失った心の傷や、父親との確執といった悩みを抱えていた。
後日、ジェピルは同級生と殴り合いの大喧嘩をしたことで、警察に追われるはめになる。逃げ込んだ先の映画館には、ヨンレとジョンヒの姿が。飛び込んできたジェピルに驚いた二人が声を上げようとした瞬間、ジェピルは咄嗟に二人の口を手で塞ぐ。その再会に、ヨンレの胸は大きく高鳴っていった。
本作の一番の見どころはなんといっても、事情を抱えながらもお互いを想い合うヒロインたちの友情だ。『梨泰院クラス』や『ソウルメイト』で存在感を放ってきたキム・ダミが、本作では主人公のヨンレを熱演する。
ヨンレの親友ジョンヒを演じるのは『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』でいじめ加害者のパク・ヨンジンの学生時代を演じ、強烈な印象を残したシン・イェウン。いま勢いのある二人の俳優が、対照的なキャラクターを通じて圧倒的なケミストリーを見せる。
夢を追うヨンレと、勝気で芯の強いジョンヒ。家庭にそれぞれ事情を抱えながらも、互いを気遣い支え合う二人の姿には、自然と胸が熱くなり、涙を誘われる。
ヨンレとジョンヒが親友として固い友情を育んでいく一方、二人は同じ相手ジェピルに心惹かれ、三角関係に揺れることになる。友情と恋心の狭間で揺れ動く彼女たちの姿を通して、青春ならではの甘酸っぱさと切なさが鮮やかに描かれていく。
また、携帯電話の無い1980年代という時代背景が、この物語をより印象的にしている。繋がることが簡単でなかった時代だからこそ、会えたときの喜びは大きく、すれ違うもどかしさは強く際立つ。人と人とが惹かれ合う普遍的な感情……「会いたい」「伝えたい」という気持ちを改めて思い起こさせてくれる。
本作の大きな魅力は、1980年代ソウルをモチーフに作り上げたレトロな世界観にある。市内バス「100番線」を舞台に、音楽喫茶や映画館といった当時の街が描かれ、映像全体にノスタルジーが漂う。さらに、バスの案内員という職業も時代ならではの存在であり、赤いベレー帽が印象的な制服姿はレトロで愛らしい。
挿入歌にはカーペンターズの楽曲や、1980年代当時の韓国で発表された音楽が使われ、聴覚的にも当時の雰囲気に引き込まれる。映像と音楽の相乗効果によって、その時代を生きた若者たちの希望や葛藤が鮮やかに浮かび上がり、視聴者を自然とドラマの世界へといざなっていく。
市内バス「100番線」の案内員として働く女性。乗り物酔い体質に悩まされながらも、家計を支えるために日々奮闘している。大学に進学して国語教師になるという夢を抱いており、昼はバスの案内員として働きながら、夜は夜間学校に通い勉学に励む。慎ましくも誠実な人柄で周囲から信頼されるが、無賃乗車の客を追いかけるなど責任感も強い。
キャスト:キム・ダミ
1995年生。2018年の映画『The Witch/魔女』で主演を務め、強烈な存在感で鮮烈なデビューを飾る。続く『梨泰院クラス』では天才的な才能と破天荒な魅力を持つチョ・イソ役を好演し、一躍人気俳優の仲間入りを果たした。その後もドラマ『その年、私たちは』や映画『ソウルメイト』などに出演し、幅広い演技を披露している。
◆代表作:『ナイン・パズル』『ソウルメイト』『梨泰院クラス』
市内バス「100番線」の新人案内員。資格も経験もなかったが、大きな声と度胸を買われて採用された。勝ち気で口調も荒く、初対面ではヨンレと衝突することもあったが、裏表のない人柄と芯の強さで次第に打ち解けていく。実は、家庭に複雑な事情を抱えており、暴力的な兄から逃れるために名前を変えて新しい人生を送っている。恋をする余裕はないと思っていたが、ジェピルの積極的なアプローチに、次第に彼に惹かれていく。
キャスト:シン・イェウン
1998年生。2018年にウェブドラマ『A-TEEN』で俳優デビューを果たし、爽やかな存在感で一躍注目を集める。『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』では主人公を執拗にいじめる悪役を熱演し、その迫真の演技が大きな話題となった。翌年の『コッソンビ熱愛史』では一転して正統派ヒロインを演じ、幅広い役柄を自在にこなす実力を証明。作品ごとに異なる顔を見せるその演技力が高く評価されている。
◆代表作:『コッソンビ熱愛史』『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』『2人の恋は場合の数』
百貨店を経営する父のもとに生まれた御曹司。幼い頃に母を失った喪失感を抱えている。父からは厳しく勉強を強いられているが、本人は学業に身が入らず、ボクシングに情熱を注いでいる。異母妹のセリのことを心からかわいがり、兄として優しい一面を見せるが、継母とは距離を置いており、家庭内では孤独を感じている。ジョンヒに想いを寄せ積極的にアプローチする。
キャスト:ホ・ナムジュン
1993年生。2019年に映画『첫잔처럼(原題)』でデビュー。ドラマ『Sweet Home』シリーズへの出演で注目を集め、認知度を大きくあげた。2024年に話題となった『その電話が鳴るとき』で、主要人物の精神科医師を演じたことで人気が急上昇。重みのある声と細やかな演技力で、次世代を担う実力派俳優として注目を集めている。
◆代表作:『その電話が鳴るとき』『YOUR HONOR~許されざる判事~』『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』
ジェピルの親友。ジェピルと同じ高校に通っており、孤独を抱える彼にとって、かけがえのない存在。楽天的な性格で、周囲を和ませるムードメーカー的存在でもある。彼女を作ることを目標にしており、モテるためにジェピルと同じボクシングジムに通っている。合コンで出会ったヨンレにひそかに想いを寄せる。
キャスト:イ・ウォンジョン
2001年生。2019年のドラマ『潜入弁護人~Class of Lies~』で俳優デビュー。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』に特別出演した際の演技が話題を呼んだ。以降、若手ながら多彩な作品で主要キャラクターを演じ、フレッシュな魅力で注目を集めている。2023年のドラマ『偶然出会った、あなた』では繊細な感情表現が高く評価され、同年のKBS演技大賞で男性新人賞を受賞した。
◆代表作:『ヒエラルキー』『偶然かな。』『偶然出会った、あなた』
ヨンレの兄ヨンシクの友人。財閥の三世で、ヨンシクと同じ大学の法学部に通っている。幼い頃からヨンレを知っており、会うたびに彼女のことを馬鹿にするが、実はヨンレに恋心を抱いている。ヨンレが会社でストライキを起こした際には法律の知識で案内員たちを助け、彼女にとっては「あしながおじさん」のような存在となっている。
キャスト:キム・ジョンヒョン
1990年生。2015年にインディーズ映画で本格的に俳優デビュー後、翌年にはドラマ『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~』でヒロインの弟役としてドラマデビューも果たす。一時期、病気療養のため活動を停止していたが、『愛の不時着』で復帰。同作の世界的ヒットに伴い、国内外で知名度を上げる。『哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~』では、軽薄そうに見えつつも実は深い思慮をめぐらせる王を見事に演じ、高い評価を受けた。
◆代表作:『コクドゥの季節』『哲仁王后(チョルインワンフ)~俺がクイーン!?~』『ウラチャチャ My Love』
ヨンレの兄。貧しい家庭の長男に生まれ、母親からの多大な期待を背負いながら、大学に進学。勉学に励みながら、家族の面倒を見ている。口数は多くないが、心根は優しく、ヨンレにとっては頼れる存在。ジェピルの家庭教師をしており、ジェピルの内面の寂しさに気付く数少ない人物の一人でもある。家に遊びに来るジョンヒと交流するうちに、彼女のことが気になるようになる。
キャスト:チョン・ソンウ
1987年生。2007年にミュージカル俳優としてデビューし、以降ミュージカルやストレートプレイの舞台で経験を積む。2015年にドラマ『六龍が飛ぶ』でテレビに進出。出演した『熱血司祭』シリーズが大ヒットし、広く知られるように。舞台で培った表現力を武器に、作品ごとに新たな一面を見せている。
作品名:『100番の思い出』
原題:백번의 추억
製作年/制作国:2025年/韓国
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
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