韓ドラ『100番の思い出』の極甘恋人モードが眼福!今押さえておきたいホ・ナムジュン出演作5選
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韓ドラ『100番の思い出』の極甘恋人モードが眼福!今押さえておきたいホ・ナムジュン出演作5選

2025.10.22 16:45

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  • 婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-
  • YOUR HONOR~許されざる判事~
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  • 100番の思い出

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韓国ドラマを数多く観ていると、ちょっとした脇役ですら「よく見かける人」になっていくので、その中でキラリと輝く新人や無名の俳優を発見すると、今後シーンに新たな刺激を与えてくれそうだと嬉しくなる。筆者がここ数年、活躍を楽しみにしていたのは、ホ・ナムジュンだ。ドラマ『Sweet Home -俺と世界の絶望-』で見せたキム・ムヨルとのブロマンスや、ドラマ『予期せぬ相続者』で見せた凛々しい検事姿にドキッとしたのだ。幅広なくっきり二重まぶたや彼自身チャームポイントだと謳う顎ラインが美しく、がっしりとした肩幅と低く響く声が安心感を与えてくれる。

1993年生まれのナムジュンは、2019年に『첫잔처럼』(原題/日本語直訳:最初の一杯のように)で映画デビュー、2020年に『ミッシング〜彼らがいた〜』でドラマデビューを果たす。20代後半とやや遅咲きだったが、2021年の映画『人質 韓国トップスター誘拐事件』での本人役や、ドラマ『スノードロップ』での垢抜けない大学生役など、幅広い役柄をマイペースにこなしていった。

注目を集め始めたのは、2023年以降。ドラマ『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』での主人公の兄役や、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』シーズン2&3での軍人役、『YOUR HONOR~許されざる判事~』での荒くれ息子役、『その電話が鳴るとき』での二番手役と、ヒット作における目立つ役柄に恵まれたのだ。

複数のアワードでノミネートされるようになり、「2024 MBC演技大賞」では、『その電話が鳴るとき』で新人賞を受賞。そんな幸先の良い滑り出しを迎えた2025年は、イ・ミンホ×コン・ヒョジンという豪華W主演作『星がウワサするから』で存在感を発揮し、歌手IUのミュージックビデオで相手役を務め、先日は待望の主演作『100番の思い出』が全話放送(配信)されるなど、快進撃が続いている。

次回作は、イム・ジヨン(『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』)と共演する『멋진 신세계(直訳:素晴らしい新世界)』。公式曰く、「驚異の朝鮮の悪女シン・ソリと大韓民国の悪質財閥チャ・セギョの戦争のような愛を描く、嫌悪感と化学反応が生まれるケミストリーロマンスコメディ」とのこと。恋愛作品に本腰を入れてきた感のあるナムジュンが、チュ・ヨンウのブレイクに一役買ったジヨンとの共演を経て、より飛躍しそうな予感ムンムンである。

今回は、そんなホ・ナムジュンの過去出演作の中から、彼の異なる魅力を堪能できる作品を紹介したいと思う。

①婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-

婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-
Licensed by KBS Media Ltd. © 2023 KBS. All rights reserved

婚礼当日に王女が亡くなり若い寡夫となったジョンウは、再就職も再婚もできず、8年間鬱憤を溜めていた。そんな中、未婚問題解消の為とある3姉妹をふた月以内に結婚させよと王命を受ける。成功すれば婚姻無効を前向きに検討してもらえるが、相手は“南山村の年増3姉妹”。長女は美人だが高望みで幽霊憑き、次女は裁縫が得意だが凶暴、三女は性的趣向が疑わしい。そこでジョンウは“仲人の神”として有名なヨジュ宅に協力を仰ぐ。難攻不落の任務に挑む中、恋に落ちていく2人。しかし、ヨジュ宅の表の顔は左議政宅の嫁であり、彼女もまた夫を亡くしていたー。

朝鮮時代が舞台になっているが、例えば「転びそうになった女性を男性が助けて恋に落ちる」など、韓ドラお決まりの演出が男女逆転になっていることが多かったり、同性愛について触れていたりと、全体的に固定観念や婚姻制度のナンセンスさについて物申すメッセージ性を含んだ作品となっており、その心意気が気持ち良い。ジョンウ役はロウン(ドラマ『恋慕』など)、ヨジュ宅役はチョ・イヒョン(ドラマ『今、私たちの学校は…』など)で、見るもの聞くものすべてに難癖付けるジョンウの“鬱憤男”ぶりも見どころとなっている。

ナムジュンが演じているのは、ヨジュ宅の実兄で漢城府従事官のスング。仕事熱心で頼もしい人物なのだが、任務過程でミイラ取りがミイラになる事態に陥ってしまったり、化粧が少し異なるだけで妹の正体を全く見抜けなかったりと、やや間の抜けたところもあり、そのギャップが魅力的。非婚主義者を貫くスングが、不器用なりに一生懸命恋愛をする姿がこそばゆく、ナムジュンの恋愛モノをもっと見たいと思わされる一作になっている。

②Sweet Home -俺と世界の絶望-

2020年8月、集合住宅グリーンホームに19歳のヒョンスが一人で越してくる。彼は自傷行為を繰り返す引きこもりで、家族を事故で亡くしたことで自暴自棄となり、グリーンホームで自死しようと考えていた。そんな中、謎の生命体が現れ、人間たちを次々と襲い始める。ヒョンス、そして様々な事情を抱えるグリーンホームの住民たちは、隔離された状況下で共に戦うことになる。

謎の生命体は、とある原因によって悲惨で絶望的な姿になった元人間たち。常に飢えている者、目玉だけの者、頭半分が消えている者など、その特徴は多種多様。回を重ねるごとにより強力な怪物たちが登場して絶望的な気持ちになるが、危機を乗り越えるべく時には自己犠牲を払うキャラクターたちの姿に、胸を熱くさせられる。常に死と隣り合わせの限定的なコミュニティにおいて、誰と誰が協力態勢を取り、誰が裏切り行為を働くのか、といった群像的ならではの面白さも味わえる、サバイバルスリラー作品だ。

全3シーズンあり、シーズン1の配信開始は2020年。今振り返ると、主人公ヒョンスを演じたソン・ガン(ドラマ『わかっていても』など)をはじめ、イ・ドヒョン(ドラマ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』など)、コ・ミンシ(ドラマ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』など)、パク・ギュヨン(ドラマ『セレブリティ』など)、コ・ユンジョン(ドラマ『ムービング』など)といった人気俳優たちの勢いを決定づけた作品である。ナムジュンはシーズン2から登場。怪物処理専門の軍組織カラス部隊の下士役で、義理堅い軍人役で爪痕を残している。

③YOUR HONOR~許されざる判事~

YOUR HONOR~許されざる判事~
© 2024 KT StudioGenie Co., Ltd

パンホは高潔な判事だったが、これまでの信念や正義感を捨ててまで、息子ホヨンが起こした轢き逃げ事件を隠蔽することにした。なぜなら、被害者が元暴力組織で強大な権力を持つウウォングループの会長ガンホンの次男だと判明し、報復を恐れたからだ。パンホは、証拠品である事故車の処理を国会議員の友人に依頼。しかし、その処理を下請けした男性が警察に捕まりかけたことを発端に、事態が悪い方向へと転じていく。

YOUR HONOR~許されざる判事~
© 2024 KT StudioGenie Co., Ltd

原作は、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカでもリメイクされたイスラエルのドラマ『Kvodo』。善が悪に挑む物語は巷に溢れているが、この作品は逆である。息子を殺されて復讐心を燃やすのが、“一般的に悪だと思われている方”、という設定でまず捻りが効いている。法律の知識に長ける判事ならではの隠蔽工作、そして裏組織と縁深い財閥ならではの追跡方法がそれぞれ興味深く、関係者たちの選択一つひとつが2人を蟻地獄の奥へと押しやっていく様に目が離せなくなる。

YOUR HONOR~許されざる判事~
© 2024 KT StudioGenie Co., Ltd

パンホ役はソン・ヒョンジュ(ドラマ『魅惑の人』など)、ガンホン役はキム・ミョンミン(ドラマ『ロースクール』など)。自責の念と息子への愛の狭間で苦悶しながら追い詰められていくパンホと、暴力組織に立ち戻らぬよう自身を制するも徐々に歯止めが効かなくなるガンホンを、それぞれベテラン俳優ならではの重厚な演技で魅せている。本作でナムジュンが演じているのは、弟の仇打ちに燃えて暴走する、ガンホンの粗暴な長男サンヒョク。彼の存在が物語の大きな鍵となっており、その切れ味鋭い悪人ぶりが強烈で、痺れるほど格好良い。

④その電話が鳴るとき

大統領室報道官サオンと緘黙(かんもく)症の手話通訳士ヒジュは、情のカケラもない緊迫感ある夫婦生活を送っていた。片や次期大統領候補の一人息子、片や国内最大手メディアの次女で、諸事情による代理の政略結婚だったからだ。だがある日、サオンのもとに「妻を殺す」という脅迫電話がかかってくる。最初はフィッシング詐欺だと軽く捉えていたサオンだが、非公表であるはずの妻の詳細情報を相手が知っており、実際に妻を脅した形跡があったことから、事態を重く受け止めるように。そして、夫婦の関係にも変化が訪れていくのだった。

脅迫電話の犯人の目的と共に、夫婦の様々な誤解も紐解かれていくロマンススリラー。冒頭は、国を揺るがす人質事件には完璧な対応を見せるも妻の人質事件には無関心の夫―といった調子で、ヒジュにとってサオンがいかに淡白な人物であるか描かれる。しかし、次第にサオン視点の場面が増えていくにつれ、彼がどれだけ妻を想っているかが明かされていき、そのツンデレ具合には興奮せざるを得ない。

ヒジュ役はチェ・スビン(ドラマ『ザ・ファビュラス』など)、サオン役はユ・ヨンソク(ドラマ『賢い医師生活』など)。この作品は、何と言ってもヨンソクが演じるサオン役の感情表現や色気が極上なのだが、その魅力を最大限まで引き出すことを叶えたのが、ナムジュンが演じた、ヒジュの大学の先輩サンウの存在。3年ぶりに再会した“良き後輩”のことを気にかけ、サオンの嫉妬心を刺激するのだ。サオンとは対照的な、サンウの爽やかな雰囲気や優しげな表情にも惚れぼれしてしまう。

⑤100番の思い出

100番の思い出
© SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved.

1980年、チョンア運輸のバス案内員として働く内気なヨンレと大胆不適なジョンヒは、正反対の性格ながら固い友情で結ばれていた。ある日、2人は数合わせのために知人の合コンに参加。そこには、以前ヨンレを街中で助けてくれたジェピルの姿があった。ヨンレの片想い空しく、ジョンヒとジェピルは両想いになるが、ヨンレの秘められた気持ちを知ったジョンヒは身を引くことに。さらにそのすぐ後、チョンア運輸で事件が発生し、ジョンヒは街から去る。それから7年後、3人は再会を果たすが……。

100番の思い出
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ジョンヒとジェピルの友情を軸に、ジェピルとの甘酸っぱい三角関係や、3人を取り囲む人間模様を描いたヒューマンドラマ。乗車運賃を手渡しで回収、満員バスに乗客を押し込むなど、今はなきバス案内員という職業をはじめ、音楽喫茶やカセットプレイヤー、80年代ファッションやなど、映像の質感も含め、ノスタルジックな演出も味わい深い作品になっている。

ヨンレ役はキム・ダミ(ドラマ『その年、私たちは』など)、ジョンヒ役はシン・イェウン(ドラマ(『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』など)。イェウンは『ジョンニョン: スター誕生』におけるキム・テリとの火花飛び散る競演も記憶に新しいが、本作でもダミと素晴らしいケミストリーを生み出している。

100番の思い出
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ナムジュンは、2人の初恋相手ジェピル役。恋愛に興味なさげに見えるのに、好きな人が現れたら積極的にアプローチし、交際時には極甘モードに変貌する様がたまらない。まさに、ナムジュンのファンが待ち望んだ恋愛演技が詰まっていると言えるだろう。落ち着いた雰囲気ゆえ制服姿はあまり似合わないが、その分(?)、大人になってからのビジュアルが最高潮に仕上がっているので、そちらを是非楽しみに最後まで完走してみてほしい。


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