芸能事務所パンドラ・エンターテインメントの代表カン・スヒョンは、有名な芸能プロデューサー。その手腕によって、これまで多くのスターを育て上げてきた。しかしある日、パワハラの濡れ衣を着せられ、会社から追放されてしまう。
スヒョンには職を失う訳にはいかない理由があった。それは息子シム・ジヌの存在だ。ジヌは幼い頃、スヒョンが目を離したタイミングで、交通事故に遭い聴覚をほぼ失ってしまった。息子の将来を案じるスヒョンは、聴覚障害者が経営する工場の存在を知り、ジヌにも同じように工場の経営をさせようと考える。その工場を買うため、スヒョンにはお金が必要だったのだ。
一方、パンドラ・エンターテインメントの練習生ユ・ジヌは卓越した才能を持ちながら、成果を出せないまま日々を過ごしていた。スヒョンが会社を追われたのと同じ頃、ユ・ジヌも契約を解除されてしまう。親が残した借金を抱えるユ・ジヌは、先の見えない将来に希望を失いかけていた。
そんな時、ユ・ジヌの存在がスヒョンの目に止まる。彼に可能性を見出したスヒョンは、ユ・ジヌを育て高額で移籍させようと、オーディションへの参加を持ちかける。その提案を受け入れたユ・ジヌはスヒョンの家に住み込み、レッスンに励むこととなるが…。
本作の舞台は芸能界。スターの登竜門となるサバイバルオーディション番組への挑戦が物語の軸となっている。韓国ではオーディション番組の人気が高く、主人公スヒョンの息子を演じたイ・ジヌもオーディション番組出身だ。若者たちが切磋琢磨し、時には悔し涙も見せながらオーディションに臨む姿に胸を熱くする視聴者も多いだろう。
スヒョンがプロデュースするユ・ジヌがオーディションに挑戦する過程では、審査員の目に止まるよう「戦略」を練り上げていく。華やかな一方、険しい道が続く芸能界で、立場や世代の違うスヒョンとユ・ジヌが絆を育み共闘する姿に心が震えること間違いなしだ。
主人公スヒョンを演じたコ・ヒョンジョンは、50歳を超えた今も圧倒的存在感と美貌を持つベテラン俳優だ。またスヒョンの夫シム・ジュンソク役は、コミカルからシリアスまで幅広い役柄をこなすユン・サンヒョンが演じる。ベテラン俳優による安定感のある演技は、作品への没入感を一層深めている。
一方、アイドル練習生であるユ・ジヌを演じたリョウンと、スヒョンの息子シム・ジヌを演じたイ・ジヌは、今注目の若手俳優。生き方に悩みながらも、自分の足で人生を切り拓いていこうとする若者たちをエネルギッシュに表現した。
ベテラン勢と若手が化学反応を起こし、重厚なストーリーの中にも爽やかさを感じさせる仕上がりとなっている。
オーディションを通して心を通わせていく、スヒョン一家の物語も見どころのひとつ。冷え切っていた家族関係が、物語を通して徐々に変化していく。
スヒョンはこれまで誰に相談することもなく、ひとりで息子ジヌのために働いてきた。夫ジュンソクはひとりで突っ走るスヒョンに愛想を尽かし、離婚を切り出す。息子ジヌも様々なことを勝手に決めてしまう母親に嫌気がさしていた。
しかし、ユ・ジヌの育成にジュンソクが関わることになり、共通の目標に向かって努力する中で、夫婦関係にも少しずつ改善の兆しが見え始める。また息子ジヌは、住み込みで特訓することになったユ・ジヌと友情を育み、失っていた明るさを取り戻していく。徐々にわだかまりが溶けていく家族のストーリーに思わず涙がホロリ。スヒョン一家がどのように再生していくのか、最後まで目が離せない。
パンドラ・エンターテインメントの元代表。スターを育てる技術は卓越しているが、パワハラ疑惑で会社を追われてしまう。目的達成のためにはなりふり構わない強引な性格で、敵を作ることも多い。同時期に会社を追われたユ・ジヌに可能性を感じ、彼を育成しデビューさせることで自身の再起を図ろうとする。
キャスト:コ・ヒョンジョン
1971年生。1989年にミスコリア・善(準グランプリ)に入賞し、同年ニュースキャスターとしてデビュー。翌年には『なつめの木に愛が実るよ』で俳優の世界に足を踏み入れた。『砂時計』への出演で一躍有名になるが、結婚により一時期芸能界を引退。2005年に復帰してからは『善徳女王』や『女王の教室』への出演で注目を集めた。
◆代表作:『マスクガール』『善徳女王』『春の日』
パンドラ・エンターテインメントの練習生。幼い頃はテレビに取り上げられるほどの実力を発揮していたが、近年は在籍だけはできるようにのらりくらりと過ごしていた。デビューへの夢も薄れた頃、パンドラ・エンターテインメントから契約を解除されてしまう。同じくパンドラ・エンターテインメントを追い出されたスヒョンの目に止まり、再度デビューを目指すことになる。
キャスト:リョウン
1998年生。2017年に『愛の温度』で俳優デビュー。『悪の心を読む者たち』ではSBS演技大賞新人賞を受賞し、その演技が高く評価された。主演を務めた『コッソンビ熱愛史』では初めて時代劇にも挑戦。甘いマスクと抜群のスタイルで、今注目度急上昇中の若手俳優だ。
◆代表作:『輝くウォーターメロン~僕らをつなぐ恋うた~』『コッソンビ熱愛史』『人生最高の贈り物 ~ようこそ、サムグァンハウスへ~ 』
スヒョンの夫で、パンドラ・エンターテインメントを共に立ち上げた人物。息子ジヌが事故に遭って以来、専業主夫として家庭を支えてきた。ほんの数年仕事を休むつもりが、そのまま長年仕事から遠ざかってしまい、複雑な心境を抱えながら日々を送っている。アーティストの優れた才能を見極める目を持ち、ユ・ジヌの才能にもいち早く気づいた人物である。
キャスト:ユン・サンヒョン
1973年生。2005年にデビューし、同年に出演したソニーのプレイステーションポータブル(PSP)のCMが話題となる。初めて出演したドラマ『百万長者と結婚する方法』では準主役を務め、以降次々に主要キャストに抜擢。アーティストとしても活躍しており、2012年には日本で初のコンサートツアーを行った。2020年に出演した『18アゲイン』ではリョウンと親子役で共演している。
◆代表作:『カプトンイ〜真実を追う者たち〜』『18アゲイン』『シークレット・ガーデン』
スヒョンとジュンソクの息子。幼い頃に交通事故に遭い、聴力をほぼ失ってしまう。唇の動きから相手が話していることを理解できるため日常会話は可能だが、学校の授業にはついていけないことも。過保護すぎるスヒョンに嫌気がさしている。
キャスト:イ・ジヌ
2004年生。2019年にオーディション番組『PRODUCE X 101』に参加し、最終順位22位の結果を残す。その後、ボーイズグループTEEN TEENとしてデビュー。翌年には同じくボーイズグループのGHOST9に合流した。初めて本格的な演技に挑戦した『バズハート』では主要キャラクターのひとりに抜擢。近年は俳優としても精力的に活動している。
◆代表作:『カフェインロマンス』『バズハート』
スヒョンとジュンソクが初めてプロデュースした歌手。パンドラ・エンターテインメントの第1号として華々しく活躍したが、現在は引退してイタリアンレストランを経営している。スヒョンとジュンソクの友人でもあり、ジヌをデビューさせようとするふたりを助ける。
キャスト:キム・ヒョンスク
1978年生。俳優としてデビューしたが、その後コメディアンとしても活動するように。バラエティ番組で人気を博す。2007年に出演したドラマ『生意気なヨンエさん』では主人公を演じ、大ヒット。シーズン17まで制作される大人気作品となった。
◆代表作:『カーテンコール』『社内お見合い』『推理の女王』
パンドラ・エンターテインメントの練習生で、ユ・ジヌの友人。はきはきとした明るい性格で、誰とでもすぐに仲良くなる。ユ・ジヌを通してシム・ジヌとも交流するようになり、しばしば3人で過ごしている。ユ・ジヌとともにオーディションにも参加。ふたりで練習に励むこととなる。
キャスト:キム・ジウ
2002年生。2020年にCMでデビュー。同年に出演した『降ります、地球から』で主人公のひとりを演じ、注目を浴びる。デビューして間もないが次々に主役級の役にキャスティングされており、2025年に放送予定の『ランニングメイト(原題)』でも主要キャラクターを演じることが決まっている。
◆代表作:『KWANGYAを歩く2023(原題)』『降ります、地球から』
パンドラ・エンターテイメントの新代表。過去にアイドル練習生だった妹を交通事故で亡くしており、この世界に妹を引き入れたスヒョンのことを恨んでいる。元々はパンドラ・エンターテイメントで働く社員のひとりだった。パワハラ動画をネタにスヒョンを会社から追放する。
キャスト:イ・スンジュン
1973年生。1999年に演劇でデビュー。演劇と映画で力をつけた後、2012年に『Dr.JIN』に出演し注目を浴びる。2024年は本作を含め6本のドラマに出演。毎年多くのヒット作に出演する韓国ドラマでは欠かせないバイプレイヤーだ。
◆代表作:『となりのMr.パーフェクト』『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』『ミスター・サンシャイン』
作品名:『ナミブ ―砂漠と海の夢―』
原題:나미브
製作年/制作国:2024年/韓国
ジャンル: ヒューマン
※配信日時は予告なく変更する場合があります。
2024年12月23日 23:00~
2024年12月24日 23:00~
2024年12月30日 23:00~
2024年12月31日 23:00~
2025年1月6日 23:00~
2025年1月7日 23:00~
2025年1月13日 23:00~
2025年1月14日 23:00~
2025年1月20日 23:00~
2025年1月21日 23:00~
2025年1月27日 23:00~
2025年1月28日 23:00~
さまざまな作品で活躍する韓国俳優たちが、それぞれに個性あふれる素顔を見せるその姿は必見です!
血気盛んな男子高校生たちの勢力争いを描いた青春アクションコメディドラマ。見るからに虚弱体質なビョンテが喧嘩番長のフリをし続けるのには無理があり、「流石にもうバレる!」とハラハラするところでミラクルな出来事が発生する、そのめくるめく展開が爆笑モノの作品となっている。