【洋画】ディーバの歌声が響きわたるミュージカル&音楽映画7選
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【洋画】ディーバの歌声が響きわたるミュージカル&音楽映画7選

2025.03.07 17:00

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春の訪れとともに、映画『ウィキッド ふたりの魔女』が、3月8日(金)いよいよ劇場公開!グリーンとピンクのグラデーションが美しいメインビジュアルも印象的なこちらのミュージカル映画、舞台版ファンのかたも、そしてファンタジー映画ファンのかたも、そして出演者ファンのかたも、この日を待ちわびていたのではないでしょうか。

圧倒的な映像美で描かれる、魔法の世界。そして改めて感じられるのが、映画における“音楽の力”であり、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの“歌声の表現力”です。

今日は『ウィキッド』の劇場公開を記念して、歌手として活躍する女性アーティストたちの歌声を堪能できるミュージカル&音楽映画をピックアップしてご紹介します。

ビヨンセ&ジェニファー・ハドソン in 『ドリームガールズ』

『ドリームガールズ』(2006年/アメリカ)

ドリームガールズ
© 2013 DREAMWORKS LLC AND PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

<ストーリー>デトロイトの3人組・エフィー、ローレル、ディーナはコーラスグループ「ドリーメッツ」を結成し、ニューヨークへ旅立つ。野心家のカーティスに見出された彼女たちは、大スター、ジェームズ・“サンダー”・アーリーのバックコーラスに抜擢されるが…。

モータウンの伝説的な黒人女性グループ「スプリームス」のメンバー、ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、フローレンス・バラードをモデルとしたミュージカル。3人を演じるのは、ビヨンセ、ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズです。

名実ともに世界的なディーバ、ビヨンセが歌声を響かせているのがこの作品です。今年のグラミー賞ではカントリージャンルへの参入で最優秀カントリー・アルバム部門で黒人アーティストとして史上初の受賞。さらに、これまで4度もノミネートされていた年間最優秀アルバム賞を、ついに初受賞!グラミー史上最多の賞獲得記録(35)を更新。その勢いはとどまることを知りません。

さらに、実力派シンガーとして、また俳優として、地に足のついた活躍を続けるジェニファー・ハドソンにとって、実は本作が映画デビュー作。初めてと思えない歌唱と演技で、第79回アカデミー賞の助演女優賞に輝いています。

ビヨンセの出演作&MVはこちら

レディー・ガガ in 『アリー/ スター誕生

『アリー/ スター誕生』(2018年/アメリカ)

アリー/ スター誕生
© 2018 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

<ストーリー>自分に自信がなく歌手の夢を諦めかけていたアリー。有名ミュージシャン・ジャクソンと出会ったことをきっかけに、彼女の人生は大きく変わっていく。ウェイトレスからスターダムを駆け上っていくアリーは、成功を掴むが、次第に自分を見失っていき…。

レディー・ガガが、初出演にして初主演した映画がこちら。歌手をめざす主人公を繊細な演技で好演し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、全米映画俳優組合賞主演女優賞など名だたる映画賞にノミネートされました。また、劇中で彼女とブラッドリー・クーパーが歌った挿入歌「シャロウ 〜『アリー/ スター誕生』 愛のうた」は、第91回アカデミー賞アカデミー歌曲賞を受賞。

独特のファッションやパフォーマンス、キャッチ―なダンスミュージックで人気を集めた彼女ですが、そぎ落とされた劇中のライブシーンは歌のうまさと情感の表現の豊かさが際立ち、圧巻です。

レディー・ガガの出演作&MVはこちら

テイラー・スウィフト in 『キャッツ』

『キャッツ』(2019年/アメリカ)

キャッツ
© 2019 Universal City Studios Productions LLLP and Perfect Universe Investment Inc. All Rights Reserved.

<ストーリー>若く臆病な白ネコ・ヴィクトリアは、ロンドンの片隅のごみ捨て場で個性豊かな“ジェリクルキャッツ”たちに出会う。さまざまな出会いのなかで、自分らしい生き方を見つけていくヴィクトリア。そして今宵、一生に一度、一夜だけの特別な舞踏会が始まる。

いま世界トップクラスの女性アーティストといえば、テイラー・スウィフト。昨年行ったワールド・ツアーでチケット売上だけで3000億円という歴代最高記録をマークしています。

MVを自ら演出するなど映像表現への関心の高い彼女は、アンドリュー・ロイド・ウェバーのミュージカル舞台が有名な『キャッツ』の映画版に出演しています。

猫のコスチュームなのに、圧倒的な華やかさはさすが。既存の楽曲を歌っているのはもちろんですが、映画版でも音楽を手掛けたウェバーと共作で、映画用にオリジナル曲「Beautiful Ghost」も書き下ろしています。美しく悲しい旋律のバラードは彼女の声質にぴったりで、こちらも必聴です。

テイラー・スウィフトの出演作&MVはこちら

シェール&クリスティーナ・アギレラ in 『バーレスク』

『バーレスク』(2010年/アメリカ)

バーレスク
©2010 Screen Gems, Inc. All Rights Reserved.

<ストーリー>自慢の歌声を武器に、スターを夢見て田舎からロサンゼルスに出てきたアリは、ナイトクラブ「バーレスク」に足を踏み入れる。セクシーなダンサーたちによるゴージャスなショーに魅了されたアリは、経営者のテスと出会い、ウェイトレスとして働き始めるが…。

1960年代から歌手として活動、1980年代から俳優業も開始し唯一無二の存在感で確固たる地位を確立していたシェールと、デビューからの快進撃から10年を迎え、活動に迷いがあるように見えていたクリスティーナ・アギレラ。まったく異なるポジションのふたりの歌姫の化学反応が観られるのが、バーレスク文化を描いたこの作品。

アギレラは、フレッシュでありながら映画初出演と思えないほど堂々とした歌と演技。劇中の華やかなショーでの力強いパフォーマンスに気持ちが高まります。シェールの余裕の演技もさすがです。

シェールの出演作&MVはこちら

クリスティーナ・アギレラの出演作&MVはこちら

ジェニファー・ロペス in 『マリー・ミー』

『マリー・ミー』(2022年/アメリカ)

マリー・ミー
© 2020 Universal Studios. All Rights Reserved.

<ストーリー>世界的歌姫・キャットは、音楽界の超新星・バスティアンと結婚式を挙げる予定だったが、ショー直前に彼の浮気がスクープされてしまう。失意のキャットは観客の男性に突然プロポーズ。一夜にしてシンデレラマンとなったのは、さえないバツイチの数学教師で…。

年齢を重ねるほどにゴージャス!どんどん輝きとカリスマ性が増しているジェニファー・ロペス。もはや恋や人生に悩んだり葛藤したりする役柄はフィットしなさそう…と思いきや、『ハスラーズ』のクレバーで美しいストリッパー、そして本作での世界的歌姫と、ぴったりな役柄での好演が続きました。特に本作でのJ. Loは、等身大のスター性(矛盾しそうな言葉ですが彼女の場合それが真理)でのびのびと演じているのが印象的。

地元の学校でのほのぼのした学内コンサートからアリーナ会場での熱狂のライブのシーンまで、歌手としてのJ. Loのパフォーマンスの幅の広さが楽しめる作品です。

ジェニファー・ロペスの出演作&MV

ホイットニー・ヒューストン in 『ボディガード』

『ボディガード』(1992年/アメリカ)

ボディガード
© 1992 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

<ストーリー>元シークレットサービスのフランクは、殺害を予告する脅迫状を受け取った歌手・レイチェルのボディガードを引き受ける。彼を邪険に扱うレイチェルだったが、次第に心惹かれていくように。そんななか、彼女の甥が乗るボートが爆破され、姉も惨殺されてしまう。

もはや番外編といってもいい、クラシックの域にある音楽映画。1980年代後半に彗星のように音楽シーンにあらわれ、一躍スターダムを駆け上がったホイットニー。1992年の初めての映画出演、しかも初主演の本作は、世界中でスマッシュヒットを記録しました。2000年代に入ってからの人気の低迷、薬物依存、そして突然のお別れ。それでも、この作品で人気歌手を演じたホイットニー歌声の力強さ、表現力の豊かさには目を瞠るものがあり、その輝きが衰えることがありません。

主題歌「オールウェイズ・ラヴ・ユー」をはじめサウンドトラックも今も聴き継がれる名曲ぞろいです。

ホイットニー・ヒューストンの出演作&MVはこちら

ハリー・ベイリー&H.E.R. in 『カラーパープル(2023)』

カラーパープル(2023)』(2023:アメリカ)

カラーパープル(2023)
© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

<ストーリー>横暴な父が決めた相手と結婚し、自由のない生活を送るセリーは、最愛の妹・ネティと生き別れてしまう。そんななか、自立した強い女性・ソフィアと歌手になる夢を叶えたシュグと出会ったセリーは、彼女たちの生き方に心を動かされ、家を出ることを決意する。

スティーブン・スピルバーグの名作を自らミュージカルとしてリメークし、抑圧された黒人女性たちの連帯と希望を力強く描く本作。主演は、オーディション番組「アメリカン・アイドル」出身で、舞台版『カラーパープル』でも主役を務めているファンテイジア・バリーノですが、さらに、ふたりの注目すべき次世代ディーバたちが歌声を響かせています。

主人公の妹で、暴力的な男たちの支配から逃亡するネリー役にハリー・ベイリー。『リトルマーメイド』実写版で主演のアリエル役に抜擢されて話題になったハリーは、幼い頃から「Chloe x Halle」というデュオを組んで活躍。16歳でビヨンセに見い出されて彼女のコンサートでオープニング・アクトを務め、グラミー賞にも最優秀新人賞をはじめ何度もノミネートされてきたR&Bシンガーです。また、主人公の義理の息子の恋人を演じるのが、これが映画初出演となるH.E.R.。2017年に初アルバムが第61回グラミー賞で5部門にノミネートされ、最優秀R&Bパフォーマンス賞と最優秀R&Bアルバム賞を受賞した実力派です。

ハリー・ベイリーの出演作&MVはこちら

H.E.R.の出演作&MVはこちら

いかがでしたか?

今回は映画の中で歌声を聴くことができる作品にしぼりましたが、この他にも多くのミュージシャンがさまざまな映画の中で素晴らしい演技をみせてくれています。彼らの演技、下記の特集からぜひチェックしてみてくださいね。

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