桐谷健太さんが主演を務める連続ドラマ『Qros(キュロス)の女 スクープという名の狂気』が、10月7日よりテレビ東京のドラマプレミア23枠(毎週月曜よる11時6分~11時55分)で放送されます。
本作は、「芸能界」と「週刊誌」を舞台にした、誉田哲也の長編小説『Qrosの女』が原作の、ゴシップエンターテインメントドラマです。
U-NEXT SQUAREでは、主人公でスクープを連発する敏腕記者・栗山孝治を演じる桐谷さんと、栗山の後輩で政治班から芸能班へ異動してきた若手記者・矢口慶太を演じる影山拓也さん(IMP.)にインタビューを実施。本作の魅力や、お互いの印象についてたっぷりと語っていただきました。
――脚本・原作を読んでの印象を教えてください。
桐谷:最近、偶然なのか必然なのか、記者や情報屋の役が続いているんです。今の時代、情報が生活に密接なものになっているからこそ、そういうテーマを取り扱わざるを得ないのだと改めて感じています。今や「衣・食・住・情(情報)」ぐらいなんちゃうかなって。
情報に対して、何が本物で、何を偽物だと選び取るかは個々人に委ねられているような気がしています。俺自身は自分にとって気持ちが良いものを選べば良いと感じていますが、そういうことも一緒に考えていけるドラマになればいいなと思って、今は挑んでいます。
影山:僕は、本当にSNSの力ってすごいなと、良い方向にも悪い方向にも作用するなというのを感じています。今回の作品で、僕は週刊誌側にいますけど、スマホ1つあれば世の中の人、みんなが記者になれる時代です。嘘か本当かわからないことをSNSにアップして、それが一気に拡散されて、誰かの人生に重大な影響を及ぼす可能性がある…。
人生を壊してしまうぐらい影響力のあるものが、こんなにも身近にあるのか…と感じ、自分の発信内容に対して責任を持つことの重要性を改めて認識しました。
――今回の役を演じるにあたって、監督からリクエストされたことはありますか?
影山:「桐谷さん演じる栗山さんと、でこぼこ感を出せたらいいね」とお話しいただきました。特に序盤の矢口は明るく、視聴者の方がツッコみたくなるような立ち位置なので、そういう味を出せるように、自分なりに工夫してやらせていただいています。
桐谷:僕が演じる栗山という役柄は、過去のトラウマを背負っている複雑な人物です。でも、その仕事をまだ続けているのは、葛藤はしながらも楽しさと居場所を感じてるからなんだと思います。
やさぐれているようなキャラクターにも演じられる人物なのですが、衣装合わせのときにプロデューサーと監督と「やさぐれ感を見せずにやれたら、物語が進むにつれてギャップが出せそうだよね」という話になり、また違った角度で演じるようにしています。
――今回演じる役についての印象と、どんな役作りをしているかを教えてください。
桐谷:栗山という人物は、小学生の頃から才能があったんじゃないかと思えるほどの敏腕さがあります。学校新聞にバーンってゴシップを出して、先生からは怒られ同級生の中ではちょっとしたヒーローみたいな感じだったんじゃないかなと。
ただ、葛藤を抱えたキャラクターなので、「なぜそうなったのか」という部分についてはすごく大事にしました。栗山がどんな幼少期を過ごしたのかまで想像して、役作りしています。
影山:僕は、政治犯から芸能班に異動してくる若手記者役なんですけど、先ほどお話したようにバディとしてのでこぼこ感は大切にしています。先輩に対しても、後先のことを考えずに感じたことをスパッと悪気なく言ってしまう小生意気な後輩役なのですが、憎めないキャラクターとして演じるよう心がけています。
――影山さんご自身は普段“小生意気だ”と言われた経験はありますか?
影山:メンバーからは「デリカシーがないね」と言われることはありますけど、でもそれはメンバー間だからこそですね(笑)。目上の方や先輩に対して、礼儀を大事にしています。
桐谷:ほんまに拓也は礼儀正しいですよ。僕、だいたい先輩とか目上の人にお辞儀する時は45度ぐらいの角度なんですけど、拓也はさらに15度深い(笑)。しかも、毎回大きな声で挨拶してくれます。すごく気持ちのいい青年だなという印象です。
――桐谷さんは、最近若者とバディを組むことが続いていますね。何か心がけていることは?
桐谷:いや、僕も自分のことはまだ若者だと思っていますよ。44ちゃいですから(笑)。だから、特に心がけていることはないんです。単純に自分が気持ちよく居てるだけ。というのも、もともと僕は末っ子ですし、今までは年上の方からかわいがっていただくことの方が多かったんで。
なので「みんなの兄貴でいてください」とか「健兄ぃ」みたいに言われたりすると「え!」って不思議な感覚になります。もちろん、そうやって慕ってくれる人が出てくるのは単純に嬉しいですけどね。
――影山さんから見て、兄貴・桐谷さんの印象は?
影山:僕はもう「テレビの人だ!」っていう印象が大きかったです。あとは、自分が人見知りなのもあって、なかなか自分から話しかけることができなかったんですが、撮影を重ねるうちに、桐谷さんの方から話しかけてくださって、毎日楽しくお話しさせていただいてます。
今はまだ「桐谷さん」って呼んでいますが、いつか「健兄ぃ」とか「健太さん」って言えるようになりたいです。
桐谷:いや、もう今からでいいよ?言いたいときに全然言うて?
影山:ちょっとまだ今は緊張しているので。もう少し緊張がほぐれたら呼ばせてもらいます!(笑)。
――桐谷さんから見た影山さんの印象は?
桐谷:さっきも言ったように本当に礼儀正しいですし、何か言うたら「ウキャキャキャキャ!」ってよく笑ってくれるし、気持ちの良い青年ですね。だから、もし裏の顔を見たら、それは僕がスクープさせてもらおうかなと(笑)。
影山:やめてください(笑)。
――撮影が始まって1週間ほどとのことですが、グッと距離が縮まったなと感じた瞬間はありましたか?
影山:僕は1つあります!僕の中で距離感が縮まって、めちゃめちゃ嬉しかったことが。
桐谷:え、なに、どら焼きあげたこと?
影山:それも嬉しかったんですけど、違うことですね(笑)。僕、先輩に「カゲヤマ」とか「カゲ」って呼ばれることが多いんです。でも、桐谷さんは、僕のことを「拓也」って呼んでくださって。それがめっちゃ嬉しくて「今の聞き間違いじゃないよな?」って一瞬止まっちゃったんです。そしたら、改めて呼んでくださって「あ、やっぱ呼んでくださってる!」ってめっちゃ嬉しかったんですよね。
桐谷:……って、影山さんが言ってます。
影山:いやいや!そこは拓也って呼んでくださいよ(笑)。
桐谷:でもたしかに「桐谷くん」って呼んでくれてた先輩から、いきなり「健太」って呼ばれたら「あ!」ってなるかもな。たしかに。
――今の段階で、相手に聞いておきたいなって思うことはありますか?
影山:それでいったら僕は連絡先ですね。
桐谷:交換しよう。
影山:え、本当ですか。
桐谷:そんなん言ってもらえるのめっちゃありがたいよ。嬉しいし。
影山:わー!嬉しい!ありがとうございます。
桐谷:俺も気になっていることが1つあって、拓也、目薬を1日に半分ぐらい使うことがあるっていうのをさっき知ったんです。
それを聞いた時に「あ、これ、こいつちょっとおもろいぞ」と思ったので、聞きたいというよりも「おい次、何出てくんねん!?」っていう楽しみが増えました。俺、そういう変な引き出し持っている人、好きなんで!
――なるほど。最後に、影山さんにとっては今回が映像作品ほぼ初めてということですが、桐谷さんから見て、影山さんに合いそうな役ってなんでしょう?
桐谷:恋愛系は、ここからやっていくと思うんです。だから、なかなか来なさそうな役で言うと……もう煩悩だらけのお坊さんとかどうでしょう。
影山:めっちゃおもしろそうですね(笑)。
桐谷:アイドルだったら本来やらなそうな感じのキャラクターで。
影山:僕はもう基本なんでもやらせていただきたいタイプなので、お話いただければ「ありがとうございます!」って。頑張らせていただきます!
桐谷:ただ、俺も昔はいろいろやってみたいなって思っていたんですけど、何が来るかわからないおもしろさみたいなのは大事にした方がいいかなと思います。
だから拓也には「え!拓也、こういう感じもやるんだ!」っていうような役も楽しんでほしいですね。そのときには僕も”煩悩友達”役で出演させていただきます。
テレビ東京 ドラマプレミア23『Qros(キュロス)の女 スクープという名の狂気』
毎週月曜よる11時6分~11時55分
各話放送終了後からU-NEXTにて第1話から最新話まで見放題配信
スタイリスト=岡井雄介(桐谷)、櫻井賢之[casico](影山)
ヘア&メーク=岩下倫之(Leinwand)(桐谷)、晋一朗(IKEDAYA TOKYO)(影山)
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