10年前の教え子が男になって帰ってきた──。甘い師弟ロマンス『卒業』の魅力とは?
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10年前の教え子が男になって帰ってきた──。甘い師弟ロマンス『卒業』の魅力とは?

2024.05.30 17:30

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あらすじ

卒業
© STUDIO DRAGON CORPORATION

10年前の元教え子と久しぶりの再会…特別な絆で結ばれた2人が紡ぐ大人のラブストーリー

輝かしい未来を掴むため、厳しい受験戦争を勝ち抜こうと日々勉強に明け暮れる高校生たちが集まる大手学習塾「大峙チェイス」。そこで働くソ・ヘジンは、学生やその親から高い人気と信頼を誇る国語科のベテラン講師。塾の広告塔でもある彼女は、これまでに何人もの学生を難関大学合格へ導いてきた。

韓国では「先生(師匠)の日」とされている5月15日、とある青年がヘジンを訪ねてくる。彼の名前はイ・ジュノ。久しぶりに再会した彼は、ヘジンにとって最も思い入れのある教え子だった。10年前超難関大学に合格し、今は誰もが羨む大手企業の社員となったジュノだが、高校生の頃の成績は散々。彼の成功はヘジンの粘り強い指導の賜物であると同時に、ヘジンにとっての誇りでもあったのだ。

ある日、大峙チェイスでは新人講師の採用試験が行われていた。何の気なしに試験会場を覗いたヘジンは、熱心に筆記試験に取り組むジュノの姿を見つけて驚愕する。話を聞けば、せっかく入社した大手企業を退職し、塾講師に転身するのだという。心配して必死に彼を止めようとするヘジンをよそに、ジュノは倍率の高い採用試験を見事に突破する。

同僚となり、一緒に仕事をする中で、様々な困難にぶつかりながらも協力して乗り越えていく2人。先生と教え子という師弟関係、そしてお互いへの気持ちは次第に変化していき…。

3つの注目ポイント

ウィ・ハジュンが年下男子のかわいさ×落ち着いた色気で翻弄!

卒業
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激しいアクションシーンのイメージも強いウィ・ハジュンだが、今回演じるジュノはいわゆる“インテリ”な役どころ。難関大学卒で有名企業に勤めていたとあって、全身から自信の溢れるパワフルな青年だ。

ヘジンから見ればジュノは年下男子ということになるが、守ってあげたくなるようなかわいらしいイメージではなく、“頼れる男”という方が似合う。ワイシャツの袖をまくり、黒板の前に立って熱心に講義をしている姿は大人の色気さえ漂わせる。それでいて、思わず「かわいいヤツめ…!」とキュンとするような無邪気な笑顔を見せてくるウィ・ハジュンに翻弄されること間違いなしだ。

期待せずにはいられない!『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』監督最新作

卒業
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本作を手掛けるアン・パンソク監督は、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』や『密会』など、年下男子×年上女性の恋愛を巧みに描いてきたラブストーリーの名手。『卒業』では“師弟関係”という要素も加わって、ひと味違った大人のロマンスが味わえる。

名監督の演出のもと、チョン・リョウォン&ウィ・ハジュンという実力派キャストが丁寧に魅せるキャラクターたちの感情の動きも本作の注目ポイント。それぞれの抱える悩みや葛藤、大人になって恋に落ちる戸惑いなどが瑞々しく表現されており、恋愛要素が強すぎるドラマが苦手…という人にもおすすめしたい作品だ。

舞台は学習塾のメッカ大峙洞!塾と講師の視点から見る韓国の受験戦争

卒業
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熾烈な受験戦争で知られる韓国。その様子はドラマなどでもたびたび取り上げられてきた。『卒業』も同じテーマを扱ってはいるが、この受験戦争をビジネスにしている塾側の視点から見つめると、また新しい発見がある。塾同士の対立や人気塾講師の独立、高校教師との関係。まだまだ奥が深い韓国の受験事情と、そこに生まれるドラマが面白い。

また『卒業』の舞台となるのは、ソウル江南区に位置する大峙洞(テチドン)。学習塾の激戦区であると同時に高級住宅街のひとつでもあり、そうした背景も踏まえて、作中には「大峙洞では~」とったセリフが頻繁に登場するのも興味深い。

キャラクター・キャスト紹介

ソ・へジン

卒業
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受験をひかえた学生たちが通う塾「大峙チェイス」で国語を担当するスター講師。落ちこぼれから成績を伸ばして難関大学に合格した教え子のジュノは “私の誇り”であり“人生のハイライト”。誰もが認める手腕で塾の広告塔も務めているが、もともとは塾講師とは別の夢を追いかけていた。

キャスト:チョン・リョウォン
1981年生。2000年にアイドルユニットのメンバーとして芸能界デビュー。2002年頃から女優として活動を始め、2005年に『私の名前はキム・サムスン』で主人公の恋敵役を演じてブレイクを果たす。『卒業』の中でジュノが合格した難関大として登場する高麗大学で学んだ経験があるほか、ドラマで流暢な英語を披露するなど知的な一面も。
代表作:『弁論をはじめます。』『油っこいロマンス』『魔女の法廷』

イ・ジュノ

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高校生のとき、教育熱心な両親に連れられてやってきた「大峙チェイス」でヘジンのマンツーマン指導を受けて成績があがり、超難関の高麗大学政治経済学部に入学。卒業後は有名企業に就職する。高給取りになったにも関わらず「もっと稼ぎたい」という野心を持っており、ヘジンとの再会をきっかけに塾講師に転身する。

キャスト:ウィ・ハジュン
1991年生。2015年の映画『コインロッカーの女』で本格的に俳優デビュー。アクションからロマンスまで様々な作品でキャリアを重ね、『卒業』のアン・パンソク監督が手掛けた『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』では主人公の弟役を好演。2021年に一世を風靡したNetflix『イカゲーム』で一気にその名を世に知らしめた。
代表作:『最悪の悪』『イカゲーム』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』

ナム・チョンミ

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何度かの失敗ののち、ジュノと同じ採用試験をくぐりぬけて「大峙チェイス」の新人講師になる。名門大学の出身でないことにコンプレックスを感じつつも、講義のための準備に努力を惜しまない。ジュノへの特別待遇に嫉妬したり、ヘジンに対抗して講義を開講しようとしたり、キャリアに貪欲な一面も。

キャスト:ソ・ジュヨン
1993年生。大学では日本語科を専攻、卒業後は2年ほど病院の事務職で働いた経歴を持つ。2017年にマウスウォッシュのCMに出演して芸能界デビューを果たすと、翌年にはWebドラマ『ちっぽけでも大丈夫』で主人公に抜擢された。2020年に出演した人気ドラマ『浪漫ドクター キム・サブ2』でサブカップルを演じ、一気に知名度を上げた。
代表作:『美しかった私たちへ』『都会の男女の恋愛法』『浪漫ドクター キム・サブ2』

チェ・ヒョンソン

「最善(チェソン)国語学院」塾長。ヒウォン高校の全校生徒のうち400人が彼女の講義を受けている。かつてヒウォン高校で15年間教鞭をとっていたが、独立して学習塾を運営するようになると、それから20年、休講や遅刻は一切なし。その不気味なまでの徹底ぶりから“銀髪の魔女”と称される。国語講師として活躍するヘジンに目をつけている。

キャスト:ソ・ジョンヨン
1975年生。演劇出身の女優で、映画デビューは2001年、ドラマ出演は2011年ごろから。アン・パンソク監督作に多く出演しており、『妻の資格』『密会』『風の便りに聞きましたけど!?』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』『ある春の夜に』、そして『卒業』とこれまで6作品に登場。本人は40代だが、『卒業』では見事に60歳の役どころに扮している。
代表作:『マイ・デーモン』『車輪』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』

イ・シウ

ヒウォン高校の1年生で、全校1位の成績を誇る秀才。厳しい家庭状況ながら、その優秀さを買われて「最善国語学院」に特待生として通っている。成績は安定しているが、実は国語が苦手。ソウル大学医学部進学という親からの期待を一身に背負うも、本人は進学先について悩んでいる。

キャスト:チャン・ガンユン
2003年生。2024年5月に韓国の芸能事務所vibeactorsと専属契約を結んだことを発表したばかりの新人俳優。プライベートではソウル芸術大学校に通っている。
◆代表作:なし(※本作がデビュー作)

作品概要

作品名:『卒業』

原題:졸업
制作年/制作国:2024年/韓国
ジャンル:ロマンス 

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