日本代表DF高井幸大がトッテナム・ホットスパーに完全移籍で加入!ポジション争いを勝ち抜き「まずは試合に出て活躍したい」
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日本代表DF高井幸大がトッテナム・ホットスパーに完全移籍で加入!ポジション争いを勝ち抜き「まずは試合に出て活躍したい」

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川崎フロンターレに所属する日本代表DF・高井幸大の、トッテナム・ホットスパーへの完全移籍が発表された。契約期間は2030年までの5年間。移籍金はクラブから公表されていないが、複数の英メディアはJリーグから海外へ直接移籍した日本選手として史上最高額となる500万ポンド(約10億円)に達すると報じている。日本代表としても活躍する20歳の若き才能が、大きな一歩を踏み出した。

“ベストヤングプレーヤー“が、満を持して海をわたる

新天地での挑戦を前に、「ロンドンに着いて、わくわくした気持ちでいっぱいです」と現在の心境を語る高井。週末の7月5日には、川崎フロンターレの選手として最後となった鹿島アントラーズ戦にフル出場。その後すぐに日本をたち、新天地へと乗り込んだ。

神奈川県横浜市で生まれ、川崎フロンターレのU-12から各年代のアカデミーで育った生え抜きの逸材。192cmの長身と、現代サッカーに不可欠な戦術眼、そして正確なビルドアップ能力を兼ね備えたセンターバックだ。本人は自身の特徴の一つに「左右どちらのセンターバックとしてもプレーできること」を挙げる。Jリーグの舞台で実戦経験を積む中で、その才能は大きく開花。2024シーズンには、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞した。

高井幸大
現地入りした高井

Jリーグでの活躍は、幼い頃からの夢であった日本代表入りのチャンスをもたらした。2024年のパリ五輪出場に続き、同年9月5日に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選・中国代表戦でA代表デビューを飾る。「ピッチに立った瞬間はとても鳥肌が立った」と語るその経験は、キャリアにおける大きなマイルストーンとなった。

高井が加入するトッテナム・ホットスパーは2024-25シーズン、極めて対照的な結果を残したクラブだ。プレミアリーグではシーズンを通して苦戦を強いられ、降格圏と僅差の17位という屈辱的な順位に終わった 。その一方で、UEFAヨーロッパリーグでは快進撃を見せ、決勝でマンチェスター・Uを1-0で撃破。41年ぶり3度目となる優勝を達成している 。このタイトルにより、来季のUEFAチャンピオンズリーグへの出場権も獲得した。

ヨーロッパリーグ優勝パレードでの一幕
ヨーロッパリーグ優勝パレードでの一幕

リーグ戦での深刻な不振を受け、クラブはアンジェ・ポステコグルー前監督の解任を決断した。後任として、昨季までブレントフォードをプレミアリーグの中堅クラブへと躍進させた、デンマーク人のトーマス・フランクを新監督に招聘 。新体制となり変革期を迎えた今、高井はクラブの未来を背負って立つ、期待の存在の一人と言えるだろう。

“変革期”の名門で、激戦必至のポジション争いへ挑む

「プレミアリーグは小さい頃からたくさん見てきました」と語る高井だが、ピッチに立つまでの道のりは平坦ではない。新天地でのポジション争いは、熾烈を極めることが予想されるからだ。

同じセンターバックには、W杯優勝メンバーであるアルゼンチン代表のクリスティアン・ロメロをはじめ、オランダ代表のミッキー・ファン・デ・フェンなどワールドクラスの主軸が君臨。その他にも、実力者が多数在籍している。まずは彼らとの厳しい競争に打ち勝ち、自らの価値を証明することが当面の目標となるだろう。自身も「まずいち早く試合に出場して、活躍することが今の目標」と抱負を語った。

高井幸大

世界最高峰の舞台での挑戦の先には、日本代表での定位置確保、そして2026年に開催されるFIFAワールドカップ出場という大きな目標がある。Jリーグ史上最高額の評価を背負い、若きディフェンダーの新たな物語がロンドンから始まろうとしている。

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