Hi-Fi Un!corn『FANTASIA』インタビュー――この1年で大きく成長した5人が完成させた『FANTASIA』
『THE IDOL BAND︓BOY'S BATTLE』で⾒事優勝を果たしたHi-Fi Un!corn(ハイ・ファイ・ユニコーン)が待望の1st ALBUM『FANTASIA』をリリース。そんな彼らの魅力に迫ります!
現在、全国で個展『WHO AM I』を開催するなど、幅広い活動をしている香取慎吾さん。時には俳優として、時には芸術家として、時にはバラエティタレントとして、さまざまな顔を持っています。そして、歌手として歌い踊ること、ステージに立つことも、香取さんの代表的な顔のひとつ。2枚のソロアルバムをリリースしている香取さんは、今年の1月からソロとしては初のアリーナクラスでのLIVEツアー『Black Rabbit』を行っており、7月29日に開催の横浜・ぴあアリーナMMでの追加公演が、U-NEXTで独占ライブ配信されます。香取さんにライブツアーのお話をうかがうと、「U-NEXT見てますよ!」という嬉しい言葉から、取材が始まりました。
香取:『セックス・アンド・ザ・シティ』は昔から大好きだったので、続編『AND JUST LIKE THAT...』を観るためにU-NEXTさんに加入させていただきました。それでU-NEXTさんを見てみると、僕が17歳頃に初めて声優をやらせていただいたテレビアニメ『赤ずきんチャチャ』も配信されていることにビックリして、思わずツイートしちゃいました。
━━その反響は大きくて社内でも盛り上がりました。ありがとうございます!
香取:なかなか出会うきっかけがない30年位前のアニメだから、懐かしいなと思って観たのですが、「ド下手じゃないか!」と(笑)。1回観て台詞を覚えてから巻き戻して、音を消して再生した映像に台詞をあて直してみたりしました。「絶対に今の方が上手いわ!」と思いながら(笑)。
━━またアフレコされたんですね、ありがたいです。さて今回、『Black Rabbit』ツアーの7月29日の横浜・ぴあアリーナMM公演がライブ配信されます。これまでなかなか会場に行けなかったり、チケットが取れなかったという方にも、幅広く観ていただける機会になりますね。
香取:めちゃくちゃ嬉しいですね。コロナ禍でライブの形が変わる中、2020年に新しい地図でファンミーティング『NAKAMA to MEETING』を初めてライブ配信した時は、「こんな形でも皆さんと会えると思うと嬉しい」と心から言ってはいたものの、一方で、ライブなのに目の前に誰もいないことに、正直なところ悔しさもありました。当時は仕方がないことだし、コロナに立ち向かうしかないとは思っていたけど、この数年で一番切なくて、悔しかったことかもしれません。それでもできたのは、テレビの歌番組で、カメラの向こうのファンの皆さんに向けて歌ってきた経験があるからでした。
━━2021年の明治座でのソロステージも、千秋楽を生配信する予定が、緊急事態宣言を受けて無観客生配信となっていたので、アリーナの観客の前で行う完全な形でのソロライブが生配信されるのは、初めての貴重な機会になりますね。
香取:僕のファンの皆さんって、一緒に生きているんですね。変な話だけどお客さまなのに、ライブも、人生も、ずっと一緒に作っているんです。だから7月29日のライブも、その会場に来られなかった方や、初めて香取慎吾のライブを配信で観てくさだる方へ、「この会場の楽しさが届け!」と言わんばかりに、ファンのみんなが盛り上げてくれると思う。きっと相当すごい生配信になると思いますね。
━━今回のライブのタイトルは、香取さんの絵にも度々登場し、ご自身の闇の部分にも関わる重要なキャラクターの“くろうさぎ”が冠になっています。
香取:今年の1月から始まったライブなので、兎年というのも上手く繋がったのですが、それは偶然でした。『20200101』(ニワニワワイワイ)『東京SNG』という2枚のアルバムを出してきたので、去年の後半頃に、来年はライブツアーをやってみようかという話になり、個展『WHO AM I』を開催中だったので、その個展をやっている地域でライブもやってみようかと。その個展は僕の光と闇も表現していて、“くろうさぎ”の立体物や絵もあるし、2枚のアルバムをあわせたライブになるので、タイトルは『Black Rabbit』にしようということになりました。でも、『Black Rabbit』は今回だけで終わりじゃないかも。
━━ライブも個展も繋がっているようですが、アルバムの枠を取り払ってすべてを包括したライブが、『Black Rabbit』になるということですか?
香取:そうかもしれないです。新しいアルバムが出たら、そのタイトルをつけたライブをやるかもしれませんが、その後にまた『Black Rabbit』があるかもしれないですね。今はライブと個展を両方やっていて、福岡では、ライブの合間に個展会場の設営もしていたから、個展の合間にライブやってる人なのか、ライブの合間に個展やってる人なのか、もはや自分でもわからない(笑)。そのまた合間に始球式などもしているので、若き日を思い出すぐらい、いろんなことをいっぺんにやらせてもらっていますね。
━━1月の東京・有明アリーナでの2days公演から始まり、既に神戸、大阪、愛知、福島、福岡での公演を重ねてきましたが、ふたつの異なるアルバムを包括しているだけに、歌も踊りも演出も、すごくバラエティに富んだ素敵なライブになっているようですね。
香取:めちゃくちゃ楽しいですね。2021年の明治座でのソロライブは、1ヵ所で1ヵ月近く公演しましたが、1人のツアーで全国を回ったことはなかったので、これまでいろいろやってきたのにまだ初めての感じがあるんだなあと。一方で、久々の全国ツアーには懐かしい感じもあります。まだ2枚のアルバムだけだけど、今回はそこから“いいとこ取り”する感じだから、もはや歌われない曲もある。30年以上やってきたけど、歌われなくなる曲が生まれてくるのって、幸せなこと。「これが歌いたい」「これは人気だから歌ってほしい」っていうのも生まれてくるわけですから。逆に言うと、新しい地図の3人での曲数ってまだ少ないから、3人でファンミーティングをやっても、毎回、同じセットリストになっちゃう(笑)。今回はこれを歌わずにこれを歌おうってセットリストを選べるのは、幸せな悩みですね。
━━全国ツアーの途中からは、観客の声出しも解禁になりましたね。
香取:ルールがどんどん変わっていく中なので、以前の形に戻ってきたというよりは、初めての新しい世界をみんなで見ている感じですね。今回のツアー中でも最初は、お客さまは座ったまま拍手だけだったのが、立っていいようになり、声も出せるようになって、今ではマスクをつけていなくてもいい。最初にお客さまの声援を聞いた時には、ビックリしました。ステージ上のダンサーの皆さんが、音楽が聴こえなくて踊れなくなりそうなほどのすごい声援で。僕が歌ったりすることで「元気をもらった」と言ってくださる方がいますが、それを聞いてこちらも笑顔になれるので、「こちらこそ元気をもらっていますよ」って、ずっと言ってきたけど、声出し解禁の時には、「本当にすごいパワーをもらっていたんだな」と実感しました。逆にコロナ禍のこの数年間、ファンの方々のこの力強い声援がない中で「俺、よく頑張ってこれたな」とも思いましたね(笑)。
━━会場ごとに形を変えながら、ライブ内容も進化されているようですね。
香取:それほど大きく変わっているわけではないですが、会場の形の違いにより、できる演出もできない演出もあるので、その変化はありますね。広い会場で端から端まで走り回ることもあれば、それができない会場では、走り回れなかった分のパワーを使って、もっと暴れていたりとか。ただ、最近の変化としては、ちょっとMCで喋りすぎてますね(笑)。以前は大きく笑っちゃいけないような雰囲気もあったけど、今はどっかんどっかん笑ってくれるし、リアクションも大きいから、楽しすぎちゃって(笑)。
━━会場の形だけでなく、観客の方の反応によっても変化するわけですね。
香取:それは毎回そうですね。オープニングが始まった瞬間の反応でも、地域ごとのものなのか、それぞれ全然違う。自然に作られていくその最初の空気感によって、僕の最初のパフォーマンスもきっと変わってくると思う。それがやっぱりライブの楽しさなんですよね。
━━すべての公演に全力投球されていると思うので、7月29日のぴあアリーナMMでの公演も、ライブ配信によって力加減が変わることはないでしょうし、当日になってみないとわからないでしょうが、気持ちに違いはありそうですか。
香取:カメラも相当台数入るでしょうから、違う部分もあるとは思います。僕は歌っている時にも、いろんなことを考えていたりするんです。最近だと福岡での公演中に、歌いながら「次の横浜公演では、これが生配信されるんだな」とか、「歌詞間違えたらそのままだ」とか、考えてました(笑)。録画だと編集にも僕は立ち会うんですけど、「今回は編集できないんだなあ」とか考えていたぐらいに、ライブの本番を楽しみながら、既に次の横浜公演を楽しみにしているところもありましたね。
━━ライブ配信では、Black Rabbit』ツアーを初めて観る方も、他の会場で観たことがある方も、いろいろな方がいらっしゃると思います。配信ならではの楽しみ方はありますか。
香取:映像として観るのは、会場で観るのとは別物になるでしょうから、誰もが初めて観るものと同じように楽しんでいただけると思います。それに僕のライブは、もちろんライブとして楽しんでもらえるように作ってはいるんだけど、映像として作っている意識もあります。それは何をやるにしてもそうですが、曲を作る時にも、こういうミュージックビデオになる曲を作りたいんだと言うこともある。例えば「オープニングは森の中で」と言うと、一緒に曲を作っているみんながイメージを共有しやすい。じゃあ「そこで鳴る音はストリングスから入っていこうか」とか、「そこから開けたところに湖があって」…といったように、映像で話すことが多いんです。そんな自分がやっているライブですから、どこを切り取っても、映像として素敵なものになっていると思います。
━━ライブでは、すべての演出に香取さんが関わっています。それを撮影する際は、カメラ位置などまでも確認されているのでしょうか。
香取:めちゃくちゃしますね。でも今回は生配信なので、撮影スタッフとお話はするとは思いますが、お任せする部分が多いと思います。以前は細かく口出ししていましたが、最近はスタッフを信じるようにしていますし、どこを撮られても自信がありますから。
━━最後に、U-NEXTでは俳優としての香取さんの出演作も観られますので、今後の俳優としての活動についても教えてください。
香取:ライブや個展などいろいろやっているので、そう簡単にはできないところもありますが、ご一緒したいと言ってくださっている方はいらっしゃいます。俳優は特に、求めてくださる方がいてこそのお仕事です。求めてくださる方がいて、しかもその方々にすごく熱量があるというのは、信じられないようなうれしいこと。だから、まだ具体的には動いてなくても、練りに練って、また素敵な新たな出演作品が生まれると思いますので、待っていていただけたら嬉しいです。
(プロフィール)
1977年、神奈川県横浜市生まれ。1988年結成のSMAPのメンバーとして、1991年にCDデビュー。2016年の解散まで、その国民的グループのメンバーとして活躍。個人での活動も早くからスタートし、1989年のテレビドラマ「時間ですよ 平成元年」で俳優デビュー。2000年には自身の扮したキャラクター“慎吾ママ”が社会現象的な人気を博す。2004年には三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ「新選組!」で主人公の近藤勇役を演じた。俳優として映画、テレビドラマ、舞台などに出演するほか、歌手としては2枚のソロアルバムをリリースし、ソロLIVEも開催。画家や衣装デザイナーとしての創作活動も行い、2018年にはパリのルーブル美術館で個展を開催。現在、福岡市美術館で、個展「WHO AM I」が開催中。パラスポーツの普及にも尽力するなど、幅広く活躍している。
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