「常に期待を超えるために」小関舞の決意。ソロ活動スタートの先に見据える、小学生の頃からの夢
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「常に期待を超えるために」小関舞の決意。ソロ活動スタートの先に見据える、小学生の頃からの夢

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ハロー!プロジェクトの人気グループ「カントリー・ガールズ」のメンバーとして活躍し、2019年12月をもってハロー!プロジェクトを卒業した小関舞さん。それから約4年を経て、2024年4月24日に1stシングル『涙のTomorrow/Yes! 晴れ予報』のリリースが決定しました。

ソロでのアーティスト活動を本格的にスタートさせる小関さんは、いまどんな想いで今後を見据えているのでしょうか。グループ在籍時の印象的なエピソードから、卒業してからの心境の変化、新曲制作で力を入れたこと、大好きなドラマや映画作品とその理由まで、じっくりとお話を伺いました。

12歳から17歳を過ごした「カントリー・ガールズ」という場所

──小関さんがカントリー・ガールズ、ならびにハロー!プロジェクトを卒業されたのが2019年12月。そこから4年以上が経ったいま在籍当時を振り返って、改めて感じることはありますか?

小関:もう4年以上も経つんですね……!あっという間でびっくりしますし、なんだか不思議な感覚もします。

2019年は、カントリー・ガールズにとっても最後となる1年間でした。2017年にももち先輩(嗣永桃子)が卒業されて、 その後は私も含めた5人で活動をがんばってきて。2019年3月に、メンバーの一人だったやなみん(梁川奈々美)が卒業することになったのですが、それを機に、グループの将来や一人ひとりの進路をそれまで以上に深く話し合うことになったんです。全員仲がいいからこそ、それぞれに思い描いてるものを素直に出し合って、たくさん言葉を交わして。最終的には、全員でグループを卒業しようと決めて、全員で最後まで駆け抜けました。

小関舞さん_04
小関舞:2002年2月10日生まれ、東京都出身。2014年11月 カントリー・ガールズの新メンバーに選出され、ハロー!プロジェクトへ加入。翌年3月にメジャーデビュー。2019年12月の卒業公演をもってグループおよびハロー!プロジェクトを卒業。2024年4月24日に1stシングル『涙のTomorrow/Yes! 晴れ予報』がリリース。

私にとって、カントリー・ガールズは12歳から17歳という時期を過ごした場所で、だからこそ味わえた感情や経験もたくさんありました。楽しいことも大変なことも、中高生がなかなか味わえないであろうこともいろいろ経験させていただき、自分にとって充実しすぎた5年間だったと感じます。ライブに来てくださる方に対していいパフォーマンスを披露して、喜んでもらうためには何が必要なのか。1回1回、子どもながら自分なりにたくさん考えて取り組んでいました。だからこそ本当に濃密で、自分にとっては10年分くらいの厚みがあった5年間だったと感じます。

──カントリー・ガールズとしての活動のなかで、特に印象に残っていることはありますか?

小関:やっぱり一番忘れられないのは、ももち先輩の卒業ライブです。野外ライブだったのですが、卒業ライブが野外というのも、当時のハロプロとしては珍しいことだった気がしていて。その選択自体がももち先輩らしいなと感じたのを、今でも覚えています。

リハーサルの時は小雨が降っていて、でも本番は見事にめちゃくちゃいい天気になって。バラードパートのタイミングで、ちょうど綺麗に夕焼けが見えたんです。あれはもう、ステージの上で鳥肌が立ちましたね。

何より、それまでずっとグループを支えてくれていたももち先輩が、そのコンサートで見せてくれた“背中”が本当に忘れられません。私自身は「寂しい」というよりも、その時は本当に「感謝」の気持ちでいっぱいでした。 私より10年以上もキャリアがあって、年も10個離れていて。そんななかで、文字通りたくさんのことを教えてくれた先輩が最後のステージに立つ姿を見て、ひと言で表すのが難しいような感情でした。

これまでとは一味違う、大人の魅力が伝わる楽曲に

──卒業されてからこれまでの約4年間、どのような想いで過ごされてきたのでしょうか。

小関:卒業してすぐにコロナ禍となり、同時に大学に進学もしたので、私生活がガラッと変わりました。自宅での授業が続き、毎日家でパソコンに向き合うような時間が続いて。それまではいわばアクティブに、人前で歌ったり踊ったりの日々を送っていたので、それとのギャップに苦労しました。気分が落ち込んでもいましたし、活動が終わったことへの寂しさもまだ心の片隅に残っているような状態でしたね。まさかその数年後に自分がソロデビューするなんて…… まったく想像していなかったですし、今もまだ不思議な感覚がどこかにあります。

小関舞さん_05

卒業した直後は「ソロでの歌手活動はもうできないんじゃないか」と、勝手に思っていたところもありました。ソロ活動が簡単ではないことは先輩方を見ていてもわかっていたので、自分のなかで自ずと選択肢から外しかけていたんです。

だからこそ、2022年にM-line Special(ハロー!プロジェクト卒業メンバーのファンクラブ「M-line club」が主催するライブシリーズ)出演のお話をいただいたときは、少し驚いたのを覚えています。最初はゲストとして何曲か歌ったのですが、出演が終わって「やっぱり歌うのは楽しい!」と心から思えて。2023年はより精力的にM-line Specialに出させていただくことになり、ボイトレに通い直すようにもなりました。現役時代よりも多くの曲を歌うことになったので、自然と覚える力も鍛えられたと思います。

そうやって色々と試行錯誤しながら、1年ほど活動を続けていくなかで、いただいたのがソロデビューのお話でした。卒業してからずっと、いつかはまた“表舞台”に立ちたい、どんな形であれ成長した姿で戻ってきたいと、どこかで思い続けていて。迷わずチャレンジすることを決めました。

──ソロデビューに合わせてリリースされる1stシングル『涙のTomorrow/Yes! 晴れ予報』は、それぞれどのような曲になっているでしょうか。

小関:まず『涙のTomorrow』は、私自身も大好きな「失恋がテーマの曲」になっています。ちょっと切なさもありながら、そのなかにふつふつとした怒りであったり、好きな人を想う独特の感覚であったりが、たくさん散りばめられていて。レコーディングの時も、悲しいし寂しいし、切ないんだけど、「でももう、なんでだよ!」みたいな怒りの気持ちも要素として盛り込めるように、こだわりながら制作を進めました。

歌に加えて、ダンスにも力を入れています。 ワックダンスという、自分にとっては新しいジャンルに挑戦させてもらっていて。手足が長いという自分の持ち味を活かすために、今までハロプロでがんばってきた16ビートは一度封印して挑戦することを決めました。とはいえ、やっぱり大事なのは基礎の部分になるので、ダンスレッスンでも改めて基礎からやり直すかたちで、練習を重ねました。

歌もダンスも、どちらの面からも、今まで自分がカントリー・ガールズで歌ってきた楽曲とは一味違う、大人の魅力が伝わるような仕上がりになっていると思います。

もうひとつの『Yes! 晴れ予報』は、『涙のTomorrow』とは打って変わって、めちゃくちゃ明るくポジティブな楽曲になっています。衣装やミュージックビデオも含めて、すごく陽気で楽しめる、気がついたらリズムに乗りたくなるようなものになっていて。ライブでもお客さんと一緒にコミュニケーションが取れる、コールアンドレスポンスができるような楽曲になっているので、披露する時はファンの方と一緒にぜひ盛り上げたいです!

──今回の新曲をつくり上げていくにあたり、特に力を注いだことはありますか?

小関:「妥協はしないこと」を大事にしようと、自分のなかでは心がけていました。たとえば、レコーディングでテイクを選ぶ段階でも、 衣装を決める段階でも、ピンと来たものをスタッフさんに伝えるようにしたり。自分なりにいろいろと研究したうえで、できる限り思ったこと、感じたことをその場で伝えていこうと意識していました。

グループに在籍していた時は、事務所の方々がコンセプトや衣装、MVの雰囲気などを細かくプロデュースしてくださっていて、それをいかにかたちにするかを考えながら取り組んでいました。ただ、ソロになると本当に自己プロデュースが大事になってくる。とにかく自分にとっては新鮮な経験で、今は「これから先、もっと自分をプロデュースできるようにいろいろなことを磨いていきたい」という気持ちが大きくあります。周囲の方々と話し合いながら、この先も一つひとつかたちにしていきたいという想いが芽生えた制作でした。

非日常的でありながら、どこか日常を感じる『溺れるナイフ』

──ここからは小関さんが好きな作品についてお話を伺っていきます。映画やドラマ、アニメ、マンガなど、ジャンルを問わず好きな作品について聞かせてください。

小関:最近観た作品のなかだと、『糸』という映画がすごく印象に残っています。菅田将暉さんと小松菜奈さんが出演されているのですが、この2人の組み合わせが大好きなんです。おふたりが出ているだけで、他の作品にはないフィルターが1枚かかるというか。他にはない、エモーショナルな雰囲気になるのがめちゃくちゃすごいと感じました。

『糸』はストーリーの時間軸が長くて、お互いの人生にさまざまなことが起きながら、出会ったり別れたり、互いに試行錯誤を繰り返していくというお話で。なかでも大好きなシーンの一つが、大人になって一度だけ2人が再会するシーン。子どもの頃は似た者同士な2人だったはずなのに、大人になって再会した時には、どこかズレが生じてしまっているんです。菅田さん演じる男性は会えて嬉しい、また話したい、付き合いたいと思っている。一方で小松菜奈さん演じる女性は、もうどんどん先の方に進んでいって、大きな夢を持っていて。そこから最後の展開へ向かっていく流れが、すごく好きなところなんです。

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おふたりが共演しているもう一つの作品『溺れるナイフ』も何度も観ています。おふたりが出ていることで、「これは本当に映画なのか」と錯覚しそうになるくらい、すごく日常的で、ぐっと親しみのある作品になっているんです。フィルムカメラのような映像で、演技も「演じている」ように良い意味であまり見えないというか。エピソード自体はある種非日常なんですけど、どこか身近に感じられる雰囲気がすごく好きですね。

──好きな作品の傾向やジャンルはありますか?

小関:ハッピーエンドよりは、バッドエンドの作品が好きかもしれません。うまくいかなくても、それはそれで自分の心に残るというか。その作品のことをずっと考えてしまうような、少し悲しい終わり方をしてしまったり、結局結論はなんだったのか含みを持たせたり、そういう作品を気に入る傾向がある気がします。

映画やドラマだけでなく、たとえば音楽でも少し暗めなトーンの楽曲が好きで。もちろん、アップテンポで盛り上がるような曲も大好きですし、ライブでそういう曲を歌って盛り上がるのも楽しいのですが、ひとりで聴く時はどちらかというと、そういう落ち着いた曲が好みかもしれません。

小学生の頃からの夢を、いつか叶えたい

──今日ここまでのお話を踏まえつつ、小関さんがいま目指していることや目標について聞かせてください。

小関:まずは、1stシングルをひとりでも多くの方に聞いてほしいという一心です。そのうえで、ライブだけでなく、さまざまな音楽番組にも出演できるようになりたいと思っています。番組となれば、ハロー!プロジェクトを知らない方もたくさん見ていると思うので、より広く知ってもらえる機会になるはず。なので、いろいろな音楽番組に出ることを目標のひとつに、がんばっていきたいと思っています。

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より長い目で見ると、やっぱり歌が歌える女優さんになりたいです。小学校の卒業文集にもそう書いていたくらい、昔からずっと夢のひとつなので。演技も歌も一人前の女優さんになりたいという目標は、これから先も持ち続けていくものだと思います。

──目標を実現するために、これから特に大切にしていきたいことはありますか?

小関:曲にしてもMVにしても、全て自分だけのためにつくっているわけではありません。見たり聞いたりしてくださる方々がいるからこそ、挑戦できている。だから、何よりも応援してくださる方々を最優先に考えてがんばることは、この先も絶対に忘れないようにしたいと思っています。

いま最も多く出演しているのがM-line Specialのライブなのですが、これは全国各地で行うことも多くて、公演数もたくさんあります。また、それ以外のライブやリリースイベントもこれから徐々に増えていくと思います。毎回、遠くから来てくださる方もいれば、何回も足を運んでくださる方もいる。一人ひとりに充実した時間を過ごしてもらえるように、期待を常に超えていけるように。いつも最大限のパフォーマンスをして、全員に楽しんでもらえるものを届けていきたいです。

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小関舞さんが所属していた「カントリー・ガールズ」の作品はこちらから

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