大会最優秀DFの視線は世界へ。エヴァートン移籍の石川璃音「まずは必要とされる選手に」|E-1サッカー選手権2025
シェア

大会最優秀DFの視線は世界へ。エヴァートン移籍の石川璃音「まずは必要とされる選手に」|E-1サッカー選手権2025

Edited by

E-1サッカー選手権2025、日本女子代表は最終戦で中国と対戦し、0-0のスコアレスドローに終わった。これで本大会を3試合1勝2分の成績で終えた日本。全3試合にフル出場し大会最優秀DFに選出された石川璃音は海を渡り、活躍の場をイングランドへと移す。

「エヴァートンと自分のサッカーは似ていると思う」

2022-23シーズンからWEリーグ連覇を果たし、3季連続でベストイレブンにも名を連ねてきた石川。リーグ戦通算61試合に出場し、浦和レッズレディースの守りを支える柱として活躍してきた。

そんな彼女はこの夏、イングランドのエヴァートンへの移籍が決定している。世界最高峰のウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)での戦いに、臆することなく臨む意気込みだ。

「センターバックであれば、やはり求められるところは失点しないようにフォワードを抑えることや、対人で勝つことだと思います。そこは強みにしたいですし、本当に負けないようにしたいです」

石川が身を置く新天地には、いま日本の才能が次々と集まりつつある。すでに中盤の心臓として躍動する林穂之香に加え、今夏はDF北川ひかる、FW籾木結花が相次いで加入。そこに石川が加わり、4人の日本人が所属することになった。クラブはアジア市場の拡大だけでなく、国際舞台で培われたテクニカルかつ戦術理解度の高い選手を求め、補強の軸に据えている。

エヴァートンを選んだ理由の一つに、チームが標榜するスタイルへの共感があったという。最終ラインから丁寧にボールを動かし、ゲームを組み立てていく戦術は、自身のプレースタイルとも重なる部分が大きいと感じている。

「エヴァートンが思い描いているサッカーと(自分のサッカーは)似ているところがあるかなと。結構つなぐサッカーをしているチームで、味方に当てながらテンポを作って前に進んでいくという感じですね。まずは必要とされる選手になれるように頑張りたいです。」

若くしてW杯や五輪の舞台を経験し、世界のトップレベルを肌で感じてきた石川。だからこそ、日常からより高いクオリティを維持できる環境が、さらなる成長に不可欠と考えたのだろう。世界中のタレントが集まるWSLは、そのための最高の舞台となる。

「本当にトップリーグだと思うので、そこで日頃から、練習から強い相手とできるというのは自分にとっても本当にプラスなことです。W杯やオリンピックに向けても、この一年が本当に大事になると考えています。いち早く環境に慣れて、もっとレベルアップできるようにしっかり体も作って、どんな相手にも勝てるようになりたいです」

この記事をシェア

Edited by

同じ連載の記事一覧

もっと見る

サッカー インタビューの記事一覧

もっと見る