師弟ロマンス『卒業』での“色気”も話題!ウィ・ハジュンおすすめ出演作6選
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師弟ロマンス『卒業』での“色気”も話題!ウィ・ハジュンおすすめ出演作6選

2024.05.30 11:30

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  • コンジアム
  • 殺人鬼から逃げる夜
  • 18アゲイン
  • バッド・アンド・クレイジー
  • 卒業

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はっきりとした目鼻立ちの恐竜顔にスポーツマンタイプの体格、笑うと親しみやすくて爽やか、けれどもふとした仕草に色気が香る……そんなギャップも魅力的なのが、俳優ウィ・ハジュン。

1991年生まれの彼は、2012年に短編映画『彼らの平和』で俳優デビューを果たすと、ドラマ・映画などの端役で着々と経験を重ねていった。転機となったのは、2018年。主演を務めたホラー映画『コンジアム』がヒットした上、主人公の弟役を演じたドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』が同年放送ドラマの中で最も話題となり、一躍ライジングスターに。以降出演したドラマ『最高の離婚』、『ロマンスは別冊付録』、『18アゲイン』では、立て続けに二番手役を好演した。

順風満帆なキャリアにさらなる追い風が吹いたのは、2021年。映画『殺人鬼から逃げる夜』にて今までのイメージを覆すサイコパスな殺人鬼を演じ、ドラマ『イカゲーム』では潜伏捜査する警察官役で爪痕を残す。卓越した演技力を証明した上、ワールドワイドな知名度を手に入れたのだ。以降は途切れなく、サスペンス(ドラマ『バッド・アンド・クレイジー』、『シスターズ』)やノワール(ドラマ『最悪の悪』)作品で主演を務めていく。

そして最近スタートしたドラマが、久々の恋愛もの『卒業』である。韓国では「ミステリーセクシー」をはじめ、様々な「◯◯セクシー」の呼び名を持つハジュン。過去の二番手役で“ときめき製造機”であることが実証済みなだけに、本作で持ち前の“色気”をどれだけ盛り込むものなのかと、注目を集めている。

また、今年末には『イカゲーム』シーズン2も配信予定。2018年、2021年の飛躍周期に則れば、今年(2024年)も彼にとって重要な年になるはず。そんな期待も込め、今回はハジュンの過去出演作の中からおすすめ6作品を紹介していきたいと思う。

① コンジアム

コンジアム
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YouTubeチャンネル『ホラータイムズ』の次回企画が、世界7大心霊スポットの一つ「コンジアム精神病院」への潜入レポートに決定する。メンバーは、一般公募者も含めた男女7名。顔合わせから準備まで和気藹々とした雰囲気で進み、本番も仕込み効果で視聴回数は鰻登りと順調に。しかし、途中から本物の怪奇現象が起き始め、彼らの身に危険が迫っていく。

「若者が田舎で馬鹿騒ぎ」、「入ってはいけない所に入る」といったホラーの鉄板に、“動画配信者”といった現代的な要素を加え、モキュメンタリーで仕立てたホラー映画。映像のリアルさは言わずもがな、出演者も俳優名のまま登場するなど没入感を高める仕掛けが散りばめられており、チョン・ボムシク監督の「観るというよりも体験してもらうことに重点を置いた」というコメントが腑に落ちる、アトラクションのような一作に。ちなみに筆者は夜中トイレに行けなくなるほどの恐怖を感じた。

最近売れっ子のパク・ソンフン(『涙の女王』『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』)やパク・ジヒョン(『財閥 x 刑事』『ユミの細胞たち』)も出演しているが、最も目を引くのは、隊長役のハジュン。的確な指示や適度な遊び心で仲間たちをぐいぐいと引っ張っていくが、目標視聴回数を目前にすると、皆の安心安全はそっちのけに。怪奇現象への恐れよりも欲の方が勝る人間が、最大級の恐怖に直面した時の姿が見もの。

ハジュンは本作で、2018年「大宗賞」「青龍映画賞」「春史映画賞」の新人男優賞にノミネートされている。

② 殺人鬼から逃げる夜

殺人鬼から逃げる夜
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会社からの帰宅途中、血を流して倒れる女性ソジョンを発見したギョンミは、彼女を助けようとしたことで連続殺人鬼ドシクの次のターゲットになってしまう。機転を利かせて逃げるギョンミだが、ドシクは常に一枚上手(うわて)。ギョンミの弱点を突き、どこまでも追ってくるー。

主人公は、聴覚障がいのある小柄な若い女性であり、同じく聴覚障がい者の母と2人暮らし。一方で殺人鬼は体格が良く武器も持っており、善良な市民を装って切り抜けることに手慣れているほど、犯罪者としての経験値も高い。圧倒的に不利な条件なのだが、主人公はピンチへ陥るごとに鍛冶場の馬鹿力を発揮。何が起きても絶望して諦めることなく、がむしゃらに街を失踪する彼女を応援したくなる。

ギョンミを演じたのは、大手企業に就職後、民営放送の記者に転職、その後モデル・俳優へ転身するといった、異色の道を辿ってきたチン・ギジュ。伝えたいことが明確に伝わらないもどかしさや悔しさ、「生きたい」という強い想いなどを全身全霊で表現している。

ハジュンは、シリアルキラーを怪演。狩猟本能によって滲み出る笑顔に、人々を欺くよそゆきの笑顔、そして怒りのスイッチが入った時の真顔が恐ろしく、漆黒の瞳は絶望をもたらす。

ちなみにソジョン役を演じたのは、今話題のドラマ『ソンジェ背負って走れ』のキム・へユンだ。

③ 18アゲイン

18アゲイン
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2001年。韓国代表を目指すバスケ選手デヨンとアナウンサーを目指すダジョンの間で、予期せぬ妊娠が発覚。それぞれ夢を諦め、高校卒業後は生活に追われていく。それから18年後。デヨンは職場から解雇され、思春期の子どもたちから無視され、妻から離婚を突きつけられてどん底に。「人生をやり直したい」。そう願ったタイミングで、超常現象によって18歳の姿に戻る。デヨンはウヨンと名乗り、再び青春を謳歌していく。

本作は、2009年公開のアメリカ映画『17アゲイン』のリメイクで、落ちぶれた中年男性が若さを取り戻し、今までと異なる形で家族と関わることで忘れかけていた大切なものに気づく、という本筋は同じ。

しかし、妊娠・出産・子育てによってキャリアを阻まれていた中年女性の社会進出や、高校教師と大学関係者が結託する裏口入学といった2019年作ならではの独自要素も加えており、ラブコメ一辺倒の映画版に比べ、より奥行きのある作品となっている。

18歳のデヨン(ウヨン)を演じたのは、ドラマ『Sweet Home〜俺と世界の絶望〜』や『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』などの人気俳優イ・ドヒョン。流石の演技力で、“見た目は青年、頭脳は中年”が違和感ゼロ、ベテラン俳優キム・ハヌル(映画『彼女を信じないでください』など)を相手に堂々たる佇まいでラブシーンを展開している。

ハジュンが演じたのは、デヨンのライバルとなる人気野球選手ジフン。結婚・離婚歴のある子持ち、ノーキャリアの新人中年女性、といった社会的地位などではなく、実際の人柄や仕事ぶりで相手を判断する、非の打ち所のない人物である。ダジョンに対する言動すべてがスマートで、好青年ハジュンにとってはハマり役。

④ バッド・アンド・クレイジー

バッド・アンド・クレイジー
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学歴もコネもない警部スヨルは、自らの利益と成功のためには多少の悪事に手を染めるような野心家。ある日、そんな彼の前に謎の男Kが現れ、一方的に暴力を奮って立ち去っていく。その後、度重なるKの襲撃を経て、Kの望みが正義であることが分かったスヨル。彼はKと手を組み、出世のために揉み消しに関わった失踪事件に改めて取り組む。

腐敗した組織を暴くサスペンス、アクション満載のバディもの、そして一見して全く関係のないところから徐々に主人公の過去が明らかになっていくミステリー、それらの要素がバランス良く入り混じった、隠れた佳作ドラマ。

これまでグレーゾーンで自分の気持ちをちょろまかしてきたスヨルが、真っ直ぐすぎてぶっ飛んでいるヒーロー野郎Kに翻弄されていく様子がコミカルで、スヨルを演じたイ・ドンウク(『殺し屋たちの店』など)と、Kを演じたハジュンの相性の良さが伺える。徐々に絆が深まっていく2人が迎える最後は、涙なしには観られない。また、赤と黒のライダースーツで暴れまくるハジュンのアクションもキレ味抜群だ。

ちなみに公式紹介文などを読むとKの正体が分かってしまい、作品の旨みを一つ逃すことになるので、未見の方は何も情報を入れずに視聴することをおすすめする。

⑤ シスターズ

短大出身のため職場で軽視されている経理事務の長女インジュ、アルコール中毒を患っている報道記者の次女インギョン、奨学金で全国一の芸術学校に通っている三女イナの3姉妹は、自己中心的な両親のせいで貧困に苦しみ続けてきた。

そんな中、インジュの慕っていた先輩が、会社の裏金を横領して自死。インジュはその裏金や帳簿探しを命じられる。一方インギョンは報道記者としての勘が働き、市長選出馬の噂のあるエリート弁護士について調査を始める。奇しくもその弁護士は、イナと親しい同級生の父親だったー。

本作は、映画『お嬢さん』、『別れの決心』などの脚本家チョン・ソギョンが手がけており、細やかな伏線が謎解き心を刺激するミステリードラマだ。鍵となる“青色”を活かした美術に、計算し尽くされたカメラワーク、そして3姉妹を演じたキム・ゴウンナム・ジヒョンパク・ジフ3者3様の魅力が詰まっており、どこを切り取っても惚れ惚れする極上の映像作品でもある。

ハジュンが演じたのは、インジュと共に裏金探しを担当する、欧州法人の本部長ドイル。インジュへの好意もほんのり匂わせるが、世界で最も神聖なものはお金だと信じる割り切った側面も。ハジュンの存在感がキャラクターのミステリアス度数を上げており、「彼が敵なのか味方なのか」という点も作品を大いに盛り上げている。

⑥ 卒業

卒業
© STUDIO DRAGON CORPORATION

勤続14年目の人気塾講師へジンが仕事で悩んでいた時、10年前に名門大学に送り出した元教え子ジュノと再会する。そんなジュノは社会人として働き出していたが、もっと大金を稼ぐために転職を決意。へジンの勤め先に新人講師として入社する。

ジュノに対して変わらず生徒扱いをするへジンだが、ジュノにとってへジンは初恋の相手。2人で塾の命運をかけたプロジェクトをやり遂げ、同僚として距離が縮まっていくと、ジュノは気持ちを抑えられなくなってしまう。

作品を彩るBGMのセンスの良さ、日常の延長線として描かれる自然体なラブシーンなど、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』などのアン・パンソク監督の作家性が光るのがこちら。師弟が繰り広げるロマンスだけでなく、学校と塾の歪な関係や、“学ぶ楽しさ”ではなく“点数稼ぎ”が目的となっている教育現場、塾内外での生徒の奪い合い競争といった社会問題についても投げかけている。

へジン役はドラマ『弁論をはじめます。』などのチョン・リョウォン、ジュノ役はハジュン。勤務先でNo.1の座を他に譲らず、学校教師やライバル塾講師とも渡り合うほどの度胸も持っているなど、全く隙のないへジンなのに、たびたび大人の表情や仕草を見せる弟子にはドキマギ。そんな彼女の気持ちに、画面越しに共鳴してしまう。ハジュンの新たなる「◯◯セクシー」というあだ名が誕生する予感だ。


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