私も“ヌナ”って呼ばれたい!年上女性と年下男子の韓国恋愛ドラマ5選
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私も“ヌナ”って呼ばれたい!年上女性と年下男子の韓国恋愛ドラマ5選

2024.06.08 13:30

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  • 卒業
  • 『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
  • プロデューサー

韓国では、兄・姉の呼び方が男女によって異なる。どういうことかというと、年下男性が年上男性に対して“お兄さん”と呼びたい時は「ヒョン」、年下女性が年上男性に対して“お兄さん”と呼びたい時は「オッパ」、年下男性が年上女性に対して“お姉さん”と呼びたい時は「ヌナ」、年下女性が年上女性に対して“お姉さん”と呼びたい時は「オンニ」と使い分けるのだ。

以前、仲良くなった韓国の年下男性に「私は君にとって“オンニ”だね!」と言ったら、「いや、“ヌナ”だよ」と間髪入れずに訂正された。お互い全くその気はないのにドキっとさせられたのは、私が異性愛者であり、“ヌナ”という言葉に込められた「親しい“異性”の目上の方だと認識しています」という意味を汲み取ったからだと思う。

恋愛感情の湧かない相手ですらそうなのだから、好みの俳優が“ヌナ”を追う設定のドラマとなれば、もう最高である。そこで今回は、“ヌナ(姉)×ドンセン(弟)”のおすすめ恋愛ドラマを紹介していきたいと思う。

①卒業

卒業
© STUDIO DRAGON CORPORATION

ベテラン塾講師へジンの職場に、かつての教え子ジュノが入社してくる。へジンは適切な距離を保とうと努めるが、ジュノは初恋相手のへジンに対して気持ちを抑えきれない。ジュノの熱烈なアプローチによってへジンは遂に降参、とうとう秘密の交際が始まる。上司や同僚だけでなく、ライバルの進学塾や学校、生徒とその親など様々な関係者からの目がある中、元講師・生徒という背景を持つカップルは上手くいくのかー。

小柄なへジンを大柄なジュノが包み込む絵だけでも悶絶

年月が経って立場も変わり、さらには顔を合わせる回数が増えたことで、出会った頃にそれぞれ心に秘めていた想いが大きく膨らんでいき、遂には理性が吹き飛んでしまう。本作は、そんな2人の心情変化の過程が、塾講師職の悲喜交々と共に丁寧に描かれているドラマだ。

教壇に立つと最強なのに恋愛は初心者のへジンをチョン・リョウォン(『弁論をはじめます。』など)が、終始礼儀正しい好青年なのに愛を前にすると情熱的な行動をとってしまうジュノをウィ・ハジュン(『最悪の悪』など)が演じている。師匠と弟子の関係が逆転となり、へジンをリードしまくるジュノの色気に心拍数が上昇。そう、こんなウィ・ハジュンが見たかったのだ……!現在、折り返し地点の8話まで配信中。

②よくおごってくれる綺麗なお姉さん

『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』
©Jcontentree corp. all rights reserved

家では親から結婚を急かされ、職場ではセクハラに悩み、恋人とは破局するなど、息苦しい日々を過ごしていたジナ。そんな頃、親友の弟ジュニが海外赴任から帰ってくる。職場のビルが同じで頻繁にご飯を食べるようになり、いつしか恋人同士になった2人。しかし、“血の繋がっていない姉弟”のようだった彼らの交際に、お互いの家族は猛反対する。

こんな“親友の弟”ならば借金してもおごり続けたい

本作は、単なる歳の差カップルの恋愛ものではない。誰に対しても萎縮しがちだったジナが、ジュニと本気で愛し合うようになったことでたくましく成長する姿も描かれる、地に足のついた物語だ。

セクハラ・パワハラ問題や、元恋人によるストーカー事件、家族や親友との確執など、わりとハードな展開が続くのに夢中になってしまうのは、耳障りの良い洋楽ポップスのOSTや極上のカップル映像など、アン・パンソク(『卒業』など)が手がける演出の魔法に他ならない。

ジナを演じたのはソン・イェジン(『愛の不時着』など)、ジュニを演じたのはチョン・ヘイン(『D.P. -脱走兵追跡官-』など)。ラブストーリーにおけるイェジンの演技が最高なのは言わずもがな、一点の曇りもない瞳に人懐っこい笑顔で「ヌナ〜!」と駆け寄るヘインにはとろけてしまう。彼が本作によって「国民の年下男子」の称号を得たというのも納得だ。

③ロマンスは別冊付録

元人気コピーライターのダニは離婚後、崖っぷちに立っていた。家もお金もコネもなく、結婚後のブランクのせいで再就職は絶望的。そこで、頼れる弟分ウノの屋根裏部屋にこっそり住み始め、さらにはウノの職場の求人に応募することに。経歴をあえて低く詐称したことで、晴れて出版社の雑用係として採用されたダニ。人生の再スタートを切り、ウノとの関係も徐々に変わっていく。

ベタだけど満足度の高い「僕だって男だ」

ダニを演じるのは、『私たちの幸せな時間』などのイ・ナヨン。実生活で2015年に結婚・出産後に作品出演を控えていた時期もあったからか、セカンドキャリアを歩み出す姿が妙にリアルで、世間の理不尽さに耐えるシーンなどは共感を誘う。

ウノを演じるのは、『ビッグマウス』などのイ・ジョンソク。人気作家・出版社編集長・大学教授と3本の草鞋を履き、スタイルも顔も良しという最強スペックの人物なのに、ダニの前では一瞬で弟分に切り替わってしまう役どころをチャーミングに演じている。

本物の姉弟さながらのやり取りを繰り広げるシーンがたっぷり描かれている分、恋愛モードに突入した時のギャップがたまらない。ウィ・ハジュンが演じる、直球だけど優しい二番手男・ソジュンも魅力的。また、本を愛する人たちのお仕事ドラマとしても心を揺さぶられる。

④恋のスケッチ〜応答せよ1988〜

1988年。ソウル市内のとある横町は近所付き合いが良好で、特に高校2年生の幼馴染5人組―勉強嫌いのドクソン、サッカー少年ジョンファン、優等生ソヌ、天才囲碁棋士テク、情報通ドンリョン―は、暇さえあれば一緒に過ごすほど仲が良かった。

しかし、彼らは思春期真っ只中。ドクソンは何かと理由をつけて家にやってくるソヌのことを意識するようになり、一方でソヌはドクソンの姉ボラに恋心を抱く。そして、ジョンファンとテクはドクソンのことを……。

耳に残るのは、愛のこもった「ヌナ」の呼び声

本作は、「最終的に誰と誰が結ばれたのか」という謎解き要素が楽しい『応答せよ』シリーズ第3作。不便も多い時代、ご近所同士で苦楽を共に生きていく姿に胸を熱くさせられる、笑って泣ける大傑作ホームコメディドラマだ。ドクソン、ジョンファン、テクによる三角関係も見どころだが、ソヌとボラの歳の差カップルも劇を盛り上げる。

ボラは横町が誇る秀才だが、性格はかなりキツめ。ソヌからの告白をバッサリと断るが、ソヌの真っ直ぐな気持ちに最終的にはほだされてしまう。なかなか弟感の抜けないソヌなのに、“愛情表現は一丁前”というのがとても良く、彼らの最後は号泣必至。

パク・ボゴム(『雲が描いた月明かり』など)がテクを、コ・ギョンピョ(『正直にお伝えします!?』など)がソヌを、リュ・ヘヨン(『ロースクール』など)がボラを演じている。

⑤プロデューサー

プロデューサー
©KBS media

テレビ局に社員したスンチャンは、空気の読めなさから怖い先輩イェジンから目を付けられ、直属の上司ジュンモからは怒られてばかり。そんな中、イェジンとジュンモが諸事情により同棲していることを知る。そして、ジュンモに片思いをするイェジンに、いつしか惹かれるように。同時に、孤高の歌手シンディーは、番組制作などを通してスンチャンを好きになっていく。

子犬のような弟分が時折見せる凛々しさにドキドキ

『星から来たあなた』、『涙の女王』と同じく、脚本家パク・ジウンと俳優キム・スヒョンがタッグを組んだ2015年のドラマ。お相手役は、ラブコメ演技に定評あるコン・ヒョジン(『椿の花咲く頃』など)。

天然なりに一生懸命好意をアピールし、イェジンのポシティブな反応に口をモゴモゴとさせて嬉しそうにするスンチャンが終始可愛い。「ねえさんは僕の女だから〜♪」と美声で歌われても全く気づかないほどイェジンが鈍感、というのも面白い。主演4人の酔っ払い演技も秀逸だ。韓国バラエティの裏側を描いていることもあってカメオ出演者が豪華、Kエンタメ好きの心をくすぐるユニークな演出も楽しい作品である。


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