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2024年11月29日より、横浜流星主演の映画『正体』が劇場公開される。染井為人による同名小説を原作に、藤井道人監督が映画化した本作は、死刑囚が脱走し潜伏を続けるサスペンス・エンターテインメント作品。ヒューマンドラマとしての魅力もある、重厚感のある作品だ。
『正体』
2024年11月29日(金)公開
出演:横浜流星
吉岡里帆 森本慎太郎 山田杏奈
前田公輝 田島亮 遠藤雄弥 宮﨑優 森田甘路
西田尚美 山中崇 宇野祥平 駿河太郎 / 木野花 田中哲司 原日出子 松重豊
山田孝之原作:染井為人『正体』(光文社文庫)
監督:藤井道人 脚本:小寺和久 藤井道人
配給:松竹
<ストーリー>
日本中を震撼させた凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走。潜伏し逃走を続ける鏑木と、沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)は、日本各地で出会うが、彼を追う刑事・又貫(山田孝之)が沙耶香らを取り調べると、それぞれが出会った鏑木の姿は、全く別人のようだった。間一髪で捕まらずに逃走を繰り返し、343日が経過。彼の正体とは……? 顔を変えながら日本を縦断する鏑木の“真の目的”が明らかになった時、心が震えるラストが待ち受ける。
事情を抱えながら、“追われる身”となった主人公の逃走劇を描いた映画は、海外の作品でも人気が高く、長く語り継がれる名作ばかり。今回は、そんな「ワケアリの逃走劇を描いた映画」の中から、特におすすめしたい外国映画を3本紹介しよう。
韓国の人気俳優カン・ドンウォン主演。国家権力によって、大統領候補者暗殺犯に仕立て上げられてしまった主人公の逃走を描く、2018年のサスペンス映画。
アイドル歌手を強盗から救い出し、“国民的ヒーロー”として有名になった、優しくて誠実な宅配ドライバーのゴヌ(カン・ドンウォン)。ところが、目の前で次期大統領最有力候補者が爆弾テロにより暗殺され、ゴヌは犯人にされてしまう。その瞬間から無数の人物に命を狙われ、混乱したゴヌは、ひたすら逃げることに。やがて、それは国家権力によって仕組まれた計画だと知ったゴヌは、絶体絶命の状況の中、生きて自らの無実を証明しようと、必死の逃走と反撃を開始するが……。
「本屋大賞」「山本周五郎賞」を受賞した、伊坂幸太郎の傑作ベストセラー小説が原作。2010年の同名日本映画とは一味違う大胆な脚色が随所に加えられており、原作とは異なるラストとなっている。また、韓国映画ならではの迫力あるバトルシーンも見どころ。
原作に感銘を受けたというカン・ドンウォンが、自ら映画製作会社に製作をオファーし、7年の歳月をかけて映画化の夢を実現させた本作。映画『ビューティー・インサイド』やドラマ『ハピネス -守りたいもの-』、日本映画『太陽は動かない』『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』でも活躍しているハン・ヒョジュが、ゴヌを信じ続けるヒロインを演じているのも見逃せない。
ハリソン・フォードが主人公を演じ、共演のトミー・リー・ジョーンズがアカデミー賞助演男優賞を受賞した、1993年の大ヒット・サスペンスアクション。
シカゴの高名な外科医リチャード・キンブル(ハリソン・フォード)は、ある晩の帰宅時に家から片腕の男が逃げていくのを目撃する。家の中に入ると、妻が瀕死の状態で倒れており、間もなく彼女は亡くなってしまう。妻殺しの冤罪で逮捕されたキンブルは、無実を訴えるも死刑判決を受けることに。
刑務所への移送中、護送車が列車と衝突し、事故を乗り切ったキンブルは逃亡。身の潔白を証明するため、片腕の男を探し始めキンブルだったが、連邦保安官補のサミュエル・ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)が彼の追跡を開始する。やがて、キンブルは事件の黒幕が意外な人物であることを知るのだが……。
本作は、1963~1967年に全米で放送された同名のTVシリーズの映画化。このドラマは、最終回は約7800万人に視聴されるなど、当時のアメリカで最高記録を樹立した名作として知られている。この映画版は、序盤の列車衝突シーンや、キンブルがダムからダイブする場面など、ハリウッド大作らしい迫力が見どころ。オスカー俳優となったトミー・リー・ジョーンズの名演技も素晴らしいが、最愛の妻を殺したという罪を着せられ、汚名を晴らそうと奔走するキンブルを熱演したハリソン・フォードにも拍手を送りたい。
『ブレードランナー』『トータル・リコール』の原作者としても有名なフィリップ・K・ディックの短編小説を、スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演で映画化。公開当時、近未来のビジュアルに驚く人が続出した、2002年のSFサスペンス。
西暦2054年のワシントンD.C.。犯罪を事前に防ぐため、“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者たちに、事件が起きる前に犯人となる人物を割り出させ、犯行前に拘束する仕事が“犯罪予防局”で行われていた。ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)はそのチーフとして活躍していたが、殺人を犯すと予知されてしまい、仲間たちから追われる羽目に。ジョンが嫌疑を晴らそうとする中、彼は自分に仕掛けられた陰謀と黒幕の存在を知ることに……。
ジョンが、空間に手をかざして、自在に映像システムを操作するシーンは、非常に未来的で心を奪われたが、後に実現するようになるとは、当時は夢にも思わなかった。また、“プリコグ”の予知シーンは、3人が水に浸かった状態で未来の犯罪を体感しており、恐ろしさに苦しむ3人の描写に心が痛んだ。スリリングな逃亡劇もさることながら、スピルバーグが贈るビジュアル的な要素も見どころとなっている。
2001年の映画『バニラ・スカイ』で、トムと共演したキャメロン・ディアスと、同作の監督を務めたキャメロン・クロウがカメオ出演しているのも面白い。どこに登場するのか、ぜひチェックしてみてほしい。
新作映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』に合わせ、前作も見放題でランクアップ
2024年は『パーフェクトプロポーズ』『あの子の子ども』『その着せ替え人形は恋をする』などドラマ・映画5作に出演
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