松本怜生が1人暮らしを始めて驚いたこととは?『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』
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松本怜生が1人暮らしを始めて驚いたこととは?『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』

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TBSでは毎週火曜よる10時から、多部未華子主演の火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』を放送中。本作は、2019年にドラマ化された「わたし、定時で帰ります。」の著者・朱野帰子が描く新たなお仕事小説「対岸の家事」(講談社文庫)をドラマ化。専業主婦になることを選んだ村上詩穂(多部)が、ひょんなことから働くママや育休中のエリート官僚パパなど“対岸にいる人たち”と出会い、交流していく姿を描きます。

今回は、長野礼子(江口のりこ)が所属する総務部の同僚・今井尚記を演じる松本怜生さんにインタビュー。仕事とプライベートをきっちり分ける今どきの若手社員で、子どもの都合でよく早退する礼子の仕事を肩代わりさせられることに不満を持っている。そんな今井を演じる松本さんは本作とどう向き合っているのか。演じる中で意識していることなどを聞いてみました。

――脚本を読んでどんな印象を持ちましたか?

現代における子育てや少子高齢化が進んでいる理由として、子どもを優先することがよくないという風潮があることに、脚本を読み進めていくうちに気づき驚きました。

そういった環境の中で子育てをするために戦っていく登場人物たちを見て、「かっこいいな」「すごいな」と感じました。その一方で、もっと多くの人にこの現実を知ってほしいですね。今、どこかで同じような思いをしている人がきっといる。その人たちの思いがこの作品を通して多くの人に伝わったらいいなという気持ちが強くなりました。

『対岸の家事』
(C)TBSスパークル/TBS (C)朱野帰子/講談社

――松本さんは現在24歳。周りもまだ家庭を持っていない方も多いと思うので、子育てする上で声を上げにくい環境にあることに気づいていないかもしれませんね。

確かに、気づいていないかもしれません。それに、最近は結婚願望がない若者が増えていると言いますよね。きっと仕事に追われていたり、プライベートが充実していたりと、さまざまな選択を取れる環境だからかもしれません。子育てに対しても、僕らの世代は“喜ばしいこと”として捉えるより、“過酷なこと”という印象を持っている人が多いと思います。

――本作では、<専業主婦><働くママ><育休を取り子どもと向き合うパパ>たちが登場します。撮影が進む中で、認識の変化などありましたか?

母親が専業主婦だったので、1話で出てきたような“専業主婦は絶滅危惧種”のような感覚はありませんでした。

それで言うと、育休(育児休業)を取ることが大変だとは思っていませんでした。そんな環境下であればきっと育休を取得するにも悩んでしまうだろうし、それらの不満から八つ当たりしてしまうようなこともあるんだろうなと。もし僕の身近にそういう悩みや不満を抱えている人がいたら、積極的にサポートしたいですね。本作での経験が今後の自分に生きたらいいなと感じています。

――今井を演じるにあたって意識したことはありますか?

今井は長野さんに対して、他の人が言いにくいようなことも言えてしまうようなキャラクターです。そのあんばいが難しく、最初の頃は少し生意気な感じに見えてしまい、監督さんと相談しました。あまり口調がきつすぎないように、「リスペクトを持たせたい」という監督さんからのリクエストを意識しつつ、かわいらしい後輩になるように調整しています。実際に江口さんが演じる長野さんと対峙することによって、僕の中でどんどん今井という役が形になっています。

『対岸の家事』
(C)TBSスパークル/TBS (C)朱野帰子/講談社

――第3話では礼子の妄想でさまざまな今井が登場しますね。

長野さんに今井はそう思われていたんだと思うような、突飛なシーンがあります。今井はギャグ線が高いキャラクターではないと思っていたのですが、意外と少しずれたことを言ったりすることもあって…(笑)。近い距離で長野さんを睨みつけながら声を荒らげるところでは、「大きい声を出すのでうるさいかもしれません」と言ったところ、「平気だよ」と言ってくださったので思いっきり演じきりました。そういったシーンは新鮮でしたし、普段の今井とのギャップもあって楽しかったです。

『対岸の家事』
(C)TBSスパークル/TBS (C)朱野帰子/講談社

――江口さんの印象を教えてください。

江口さんはとても優しい方です。僕からすると大先輩なので、なかなか自分から話しかけることが難しいのですが、江口さんから関西弁で話しかけてくれたりするんです。「今日、寒いやんな」「ダンスは踊れるん?」とか、他愛のないことですが温かい気持ちになります。江口さんのおかげでリラックスして役に集中できているので、感謝しています。

『対岸の家事』
(C)TBSスパークル/TBS (C)朱野帰子/講談社

――松本さんは大学進学と共に実家を出られて1人暮らしをされていますが、その中で驚いた家事は何でしょうか?

一番驚いたのはゴミ出しです。1人暮らしを始めるまでは、ゴミはゴミ箱に捨てればよかったんですけど…。曜日ごとに出せるゴミが異なり、分別も必要で、家中のゴミをまとめる作業が面倒だと気づきました。掃除は好きで一気にやるタイプですが、ゴミ出しは本当に嫌いです(笑)。

――掃除やゴミまとめはスイッチが入るとやれるタイプですか?

スイッチが入るとやりますね。掃除をすると、翌日が気持ちよく過ごせるので、やりたくなるんですが、仕事の前日には掃除をしたくないんですよね(笑)。あまり物を動かすことがないので、服が散らかってきたら片付けるようにしています。

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

多部さん演じる詩穂を見ていると、つらいことでも乗り越えられるヒントが得られるかもしれません。立場に関係なく、人間関係などで悩んでいても、きっと解決策があるのではないでしょうか。この4月から新生活を迎えた人たちにとっても、応援になるような作品です。きっと自分の行動を変えるヒントが見つかるかもしれないので、ぜひご覧ください。


火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』

毎週火曜よる10時~10時57分

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