世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体として、世界最高のMMAアスリートが名を連ねるUFC。U-NEXTでは、2025年8月3日(日本時間)開催の『UFCファイトナイト・ラスベガス108:平良 vs. パク』をライブ配信する。
フライ級6位の平良達郎と当初対戦予定だった、アミル・アルバジが欠場となり、急遽『ROAD TO UFC シーズン1』フライ級トーナメント王者でMMA通算10勝無敗を誇るパク・ヒャンソンとの、フライ級マッチ(メインイベント)が決定した。また、『ROAD TO UFC シーズン1』バンタム級トーナメント王者の中村倫也と、MMA通算9勝2敗のネイサン・フレッチャーの対戦も予定されている。
今回は、注目の一戦を控えた平良達郎のU-NEXT独占インタビューをお届けする。
「仕留める嗅覚を常に探して戦えば、問題ない」
──現在のコンディションはいかがですか?
平良:コンディションは絶好調です。計量まで、あとは体重を作るだけかなという感じです。
──今回もデンバーで最終調整をされたとのことですが、どのような練習を積んできましたか?
平良:沖縄のメンバーと本当にいい練習ができて、そこからデンバーに移りました。現地のチームのコーチにも教えてもらいましたし、チームメイトであるフライ級、バンタム級の選手を中心に、試合に向けたトレーニングを積むことができました。
──当初対戦予定だったアミル・アルバジ選手が欠場し、試合の1週間前に急遽パク・ヒャンソン選手との対戦が決まりました。この対戦相手の変更については、どう受け止めていますか?
平良:チャンピオンになるためには誰が相手でも勝たないといけないですし、自分の力を試す上でも今回の試合は間違いなく必要でした。パク選手には、オファーを受けてくれて「ありがとう」という気持ちです。当日は感謝の気持ちも込めて、思いっきりぶつかりたいなと思っています。
──アルバジ戦がなくなった時点で、次の相手に求める条件などはありましたか?
平良:アルバジ選手がアウトになって、僕自身いくつかのプランをUFCから頂きました。もしかしたら試合が飛んでしまうんじゃないか、といった場面もあったのですが、「誰が来てもいい」というメンタルをずっと保っていました。1日、2日ほどUFCからの連絡を待ちながらトレーニングを続けて、とにかく誰が相手でもやるという気持ちで待っていましたね。
──ランキング外のパク選手と戦うことに決まり、どのように気持ちを切り替えましたか?
平良:パク選手は勢いのある選手です。その選手に勝つことは、僕がさらに上に行くためにすごく重要です。そこはランキングがどうこうと考えるのではなく、勢いのある強い選手をここで僕が叩く、という意味でモチベーションを上げています。
──デンバーに行く前、日本では扇久保博正選手や和田竜光選手など、多くのトップファイターと練習されていました。そういった経験は今回の試合でも活きてきそうですか?
平良:はい。沖縄にいる時は、チームメイト以外の選手も含め、本当に日本のトップ選手たちとスパーリングができました。この試合までに色々なタイプの選手と手合わせをしてこられましたし、それが「急遽相手が変わっても自分なら大丈夫だ」と思える、大きな理由の一つになっています。
──平良選手もパク選手も、バックコントロールからのフィニッシュを得意としています。ご自身と似たタイプであることについて、戦いやすさ、あるいは戦いにくさを感じますか?
平良:パク選手もストライキングがうまいですし、バックを取ってからのチョークやキープ力など、本当に自分と近いものがあるなと感じています。それがやりやすいか、やりづらいかはわかりません。5分5ラウンドですが、仕留める嗅覚を常に探して戦えば問題ないかなと思います。
──今回が3度目の5ラウンド制の試合となります。どんな試合を見せたいですか?
平良:パク選手はまだ底が知れていない部分があると思いますが、どんな選手であっても、僕が必ず勝ちます。前回の試合から成長した姿を見せるのはもちろんですが、UFCのフライ級で自分がトップ戦線にいるんだぞ、というのをこの試合で見せたいなと思います。
──現在のフライ級の状況についてお伺いします。平良選手と同じように、若いプロスペクトとしてジョシュア・ヴァン選手が台頭しています。彼がブランドン・ロイバル選手に勝利した試合を見て、どう感じましたか?
平良:ジョシュア・ヴァン選手がどんどん上がっていく姿、僕が試合をしていない間に登っていく姿を見て、やはり悔しいなという気持ちはありました。この前のロイバル選手との試合も、自分の試合じゃないのに「他人の試合でこんなに熱くなるんだ」と思いながら沖縄でテレビを見ていました。フライ級がこうやって盛り上がってきているのを感じているので、その波に置いていかれないように、自ら乗りに行きたいなと思っています。
──次期タイトルマッチとして、王者アレシャンドレ・ パントージャ選手とジョシュア・ヴァン選手の対戦が噂されています。この一戦の展開をどう予想しますか?
平良:パントージャ選手とヴァン選手が戦ったら、僕はパントージャ選手が有利で、勝つんじゃないかなと思っています。ヴァン選手に勢いはありますが、チャンピオンは今までも多くの勢いのある選手を相手にしてきているので。そして最終的には、僕がパントージャ選手からベルトを獲りたいなと思っています。
──現在、フライ級には堀口恭司選手や朝倉海選手といったトップファイターが参戦し、日本人選手が増えています。ファンは「誰が最初にUFCのベルトを巻くのか」と期待していると思いますが、やはり一番最初に獲りたい気持ちは強いですか?
平良:そうですね、一番最初に獲りたいという気持ちもあります。日本人かどうかを抜きにしても、やはり世界一を決める団体がUFCなので。できるだけ早く、そこにたどり着きたいです。
──今後、日本人選手と戦いたいという気持ちはありますか?
平良:時が来れば、という感じですかね。自ら求めたりはしないですが、もし日本大会が開催された時、一番盛り上がるカードはやはり堀口選手や朝倉選手だと思います。人気のある選手がフライ級に集まっているので、そこも実現できたらな、という気持ちはあります。
──同じ日に試合をする中村倫也選手について。彼の試合をどんな気持ちで見守りますか?
平良:同じ日に倫也さんが試合ということで、本当に楽しみです。昨日もホテルで会って、「絶対お互い勝とうね」と話したので、必ず日本人2連勝を飾りたいと思います。
──最後に、約10ヶ月ぶりの試合を楽しみにしているファンへ、意気込みをお願いします。
平良:8月3日にパク選手と戦うことが決まりました。本当に強くなった姿を見せます。応援のほど、よろしくお願いします。