スターリングがオルテガ戦の勝ち筋を語る「俺のアドバンテージは、間違いなくレスリング」|UFCファイトナイト上海:ウォルケル vs. ジャン
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スターリングがオルテガ戦の勝ち筋を語る「俺のアドバンテージは、間違いなくレスリング」|UFCファイトナイト上海:ウォルケル vs. ジャン

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世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体として、世界最高のMMAアスリートが名を連ねるUFC。U-NEXTでは、2025年8月23日(日本時間)開催の『UFCファイトナイト上海:ウォルケル vs. ジャン』(上海インドア・スタジアム)を見放題でライブ配信する。

ライトヘビー級13位ジョニー・ウォルケルと、同級14位のジャン・ミンヤンが戦うライトヘビー級マッチのほか、フェザー級5位のブライアン・オルテガと7位のアルジャメイン・スターリングが激突する。

元バンタム級王者としてフェザー級で存在感を示すスターリングは、数日前に現地入りし「コンディションは良い」と語る。アジアでの試合は初ながら、日本ではRIZINで佐々木憂流迦のセコンドを務めた経験も。強豪オルテガのボクシングとサブミッションを警戒しつつ、自身のレスリングと打撃に手応えをのぞかせた。

以下、U-NEXTのインタビューでスターリングが語った内容をお届けする。


──現在のコンディションはいかがですか?

スターリング:コンディションは良いよ。試合が楽しみだ。数日前に中国に着いたから、準備はできてる。

──アジアの国でのイベントに参加するのは初めてですか?

スターリング:試合をするのは初めてだね。でも、バリ島やタイのプーケット、それに東京にも行ったことがあるよ。

──東京に来たことがあるんですか?

スターリング:ああ、あるよ。

──休暇で?

スターリング:仕事だよ。RIZINで戦う選手がいたんだ。佐々木憂流迦のセコンドでね。

──なるほど、セコンドについていたんですね。

スターリング:うん。

──その時、実際にRIZINのイベントをご覧になって、いかがでしたか?

スターリング:クールだったよ。アリーナは満員だったし、入場演出も全部すごかった。昔のPRIDEを思い出すような感じで、見るのは本当にクールだったな。ファンもとても敬意を払っていて、何が起こっているのかを理解していた。だから、素晴らしい経験だったと思うよ。

──憂流迦が今、プロレスラーなのはご存知ですか?

スターリング:ああ、体を大きくしたみたいだね。

──今、すごく大きいですよね。

──では、試合についてお聞きします。2試合前、カルヴィン・ケイター戦だったと思いますが、あの試合がフェザー級に転向して初めての試合でしたよね。UFC 300でしたか?

スターリング:うん。

──テイクダウン後にポジションをキープし続けて判定勝ちを収めましたが、ポジションをキープし続けたことでブーイングを受けましたよね。でも、パワーボムも決めていましたし、ブーイングを受ける理由はないと思いましたが、あの試合では何を試していたのでしょうか?フェザー級で何ができるかを試していたのですか?

スターリング:少しはね。でも、あの時の相手は、ディフェンシブになってポジションを停滞させて、俺を前進させないこと以外、グラウンドで何もすることがなかったと思うんだ。だから、相手が何も仕掛けてこない状況で何かをするのは本当に難しいんだよ。

──受けたブーイングについてはどう感じましたか?

スターリング:正直に言うと、ブーイングについてはよくわからないんだ。正直なところね。誰かが何かコメントしていたのは知ってるけど、アリーナでのブーイングはあまり覚えていないんだ。

──なるほど、それは良かったです。その後、エヴロエフ戦では、お二人ともグラップリング後のコントロールという似たような強みを持っていて、素晴らしいスクランブルを見せてくれましたが、彼がトップポジションを取りましたね。あの試合から何を学びましたか?

スターリング:ラウンドの3分30秒を勝っていても、相手が90秒勝てば、どういうわけか試合に負けることがあるってことを学んだよ。特に、相手が全くダメージを与えていない場合はね。本当にそれだけだよ。

第3ラウンドで彼にトップポジションを取らせてしまったミスを一つ犯したんだ。第3ラウンドに入る時点で1対1で、本当に接戦だったのは分かってた。それでも第3ラウンドは俺が勝ったと思ってるけどね。でも、まあ、そういうもんだよ。生きていれば学ぶこともあるさ。

──あなたとブライアンはお互いグラップラーでマネジメントが同じですが、あなたはニューヨーク在住で、彼はLA在住ですよね。何か繋がりや交流はありますか?一緒にトレーニングしたことは?

スターリング:カリフォルニアで一度一緒にトレーニングしたことがあるよ。どの試合の準備だったかは忘れたけど、多分TJ戦かな。今はラスベガスに住んでるから、そこに行くのは簡単だったんだ。

でも、彼とトレーニングするためじゃなくて、他の選手たちとトレーニングするためで、彼は手術から復帰したばかりでたまたまそこにいただけなんだ。だから、少しだけトレーニングしたよ。大したことじゃなかったけど、とても簡単な、技術的なドリルのセッションだった。でも全体的に、彼は良い奴だし、タフな相手だ。この試合がどうなるか楽しみだよ。

──ブライアンとの試合ですが、お二人ともグラップラーですが、バックボーンが違いますよね。あなたはレスリング柔術で、彼は柔術レスリングです。全く違いますが、彼と比べてあなたの利点は何だと思いますか?

スターリング:俺の利点?俺はただ、自分が本当に優れていると思ってるだけだよ。だから、わからないな。彼も本当に優れている。彼が得意なことのほとんどは、俺が少しだけうまくできると思ってる。もし彼にアドバンテージがあるとしたら、それは多分、純粋なボクシングだろうね。

でも、俺のボクシングは彼のよりも少し型破りだと思うし、それが俺にアドバンテージを与えてくれると思ってる。伝統的じゃないから、計画を立てるのが少し難しくてトリッキーなんだ。俺のアドバンテージは間違いなくレスリングだろうね。もしスクランブルやそういう状況になったら、どうなるか分かるだろう。試合がどう展開するか見てみよう。

──どのような試合になると思いますか?ボクシングの展開が多くなると思いますか、それともグラップリングの展開が多くなると思いますか?

スターリング:それは答えられないな。彼がどう動くか次第だよ。俺がテイクダウンを狙った時、彼はただ立ち上がろうとするのか?ギロチンなどを狙ってくるのか?それで結局グラウンドの展開になって、彼は下からのスイープやサブミッションを狙い、俺はガードパスを狙う、という風になるかもしれない。

だから、彼がどんなエネルギーで来るかによるんだ。少なくとも1回以上のテイクダウンは取れると思うし、彼もおそらくいくつかのサブミッションを狙ってくるだろう。俺もそうするしね。だから本当に状況次第だよ。もし彼がグラップリングに応じないなら、打撃戦になるだろうね。

──過去にヘナン・バラオンやコディ・スタマンに三角絞めを極めましたが、ブライアンもギロチンや三角絞めが得意です。その対策はできていますか?

スターリング:ああ、ブライアンの映像はたくさん研究したから、かなり準備はできているよ。石橋を叩いて渡るように、万全を期したつもりだ。彼が得意なこと、彼の強みは分かっている。俺も自分が得意なこと、自分の強みは分かっている。だから、これはかなり互角の試合だと思う。でも、実際に相手と対峙するまでは何が起こるか分からないからね。

──日本のファイター、井上直樹を覚えていますか?

スターリング:ああ。

──最近のRIZINでのバンタム級タイトルマッチは見ましたか?

スターリング:いや、それは見逃したな。彼が勝ったのは知ってるけど、試合は見られなかったんだ。

──時差の関係で見逃したのかもしれませんね。先週末の試合ですが、朝倉海選手と以前トレーニングしたことがありますよね?

スターリング:ああ、あるよ。

──彼はティム・エリオットにギロチンチョーク(マウント)で敗れましたが、1ラウンド目は打撃で善戦していました。しかし、2ラウンド目にティムにテイクダウンされてから脱出できず、スクランブルを試みることもできませんでした。あの試合は見ましたか?

スターリング:ああ、あの試合は見たよ。

──あの試合についてどう思いましたか?

スターリング:テイクダウンされた後、彼はそれを受け入れてしまったように見えた。2ラウンド目で、彼は立ち上がろうとする代わりに、ただガードポジションに入ってしまった。おそらくバックを取られるのを心配していたんだろうけど、テイクダウンされた後の移行の瞬間に、立ち上がるためのほんのわずかな時間があると思うんだ。相手にポジションを固めさせてしまうと、その時点で立ち上がるのは少し難しくなるからね。

──日本のファンは皆、海選手はもっとグラップリングを練習する必要があると考えています。もし機会があれば、彼が望むならまた一緒にトレーニングしますか?

スターリング:海とは以前にも一緒にトレーニングしたことがあるよ。俺とも、メラブともトレーニングしたことがある。ラスベガスに来て、シンジケートジムにも来たことがある。だから、何度か一緒にやったことがあるんだ。でも、彼がどう決めるか次第だね。

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