<竹田麗央インタビュー:前編> 「2024年は99点でした」。8勝した昨シーズンを“1点減点”した理由
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<竹田麗央インタビュー:前編> 「2024年は99点でした」。8勝した昨シーズンを“1点減点”した理由

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2024年に8勝を挙げて国内ツアー賞金女王に輝き、2025年からは米女子ツアーを主戦場に戦う竹田麗央。そんな竹田へのインタビュー前編は、大ブレイクを果たした2024年シーズンを振り返ってもらいました!

竹田麗央
撮影:今井敬太

ーー2024年シーズンの年間女王、おめでとうございます。ご自身の感じとして、2024年はシーズンはいかがでしたか?

竹田麗央(以下、竹田):本当に、こんなにたくさん優勝できるって思っていなかったので、すごくビックリしています。でも、本当に年間女王も獲れて、すごく嬉しかったです。

ーー初優勝から国内メジャーをふたつ獲り、最終的には8勝を挙げられました。

竹田:はい。初優勝できて、メジャーも優勝できて、濃い1年だったと思います。

ーーしかも4月の初優勝は地元・熊本(KKT杯バンテリンレディス)でしたね。

竹田:熊本のみなさんの前で優勝することができて、すごく思い出になりました。

ーーその初優勝の翌週にフジサンケイレディスで早くもプロ2勝目を挙げています。

竹田:やっぱり、シーズンがはじまって、早い段階で初優勝という目標が達成できたので、すごく自分でも自信がつきました。ゴルフの調子もすごく良かったので、2週連続(で勝てる)っていうのは思っていなかったんですけど、今週も調子いいなっていう感じでプレーをしていました。

ーー調子の良さのバロメーターのようなものはありますか?

竹田:自分はフェードボール(ヒッター)なので、しっかりピンの左を向いて、フェードで帰ってきているときは、調子いい感じがあります。

ーーとくに結果を出したいと思っていた試合は?

竹田:やっぱりメジャーの選手権(ソニー日本女子プロ選手権)と(日本)女子オープン。そこが一番優勝したいなって思っていました。

ーーその2試合でともに優勝。狙い通りだったんですね。

竹田:選手権の前の週に全英(AIG全英女子オープン)にはじめて行って、結果は予選落ちだったんですけど、本当に風の中、難しいコンディションのなかでプレーができて、これを経験したから日本に帰ったらどのコースも簡単に感じるかなと思って、いいようにとらえるようにしました。

ーー気持ちを上手く切り替えたんですね。

竹田:予選通過は最低でもしたかったんですけど、全然予選通過できるスコアでもなかったので……。落ち込んだというか、いいショットをしても全然違うところにボールが飛んでいくので、諦めというか、こういう試合もあるかと思って。日本に帰ってまた頑張ろう、という感じで、すぐ切り替えました。自分としては本当にいいショットを打っていたので、それでも足りなかったら、また出直してくるというか、また頑張ればいいやっていうふうに考えていました。

ーーご自分のなかでゴルフに自信を持てた瞬間はありましたか?

竹田:選手権と女子オープン、頑張りたいと思っていた大会でふたつとも優勝できたので、女子オープンが終わってからは自信を持って(プレー)できるというのはすごく思いました。初優勝するまではあんまり自分が優勝できるっていう感じはなくて、おそるおそるゴルフをやっていた感じはしていたので……。初優勝してからは自信をもってやれば勝てるっていうのがすごく思えるようになったので、そこはすごく大きかったかなと思います。

ーー初優勝、そしてメジャーと自信を積み重ねていったんですね。そして終わってみればシーズン8勝で、年間女王。ご自身で採点するなら何点になりますか?

竹田:99点くらいです。

ーーほぼ100点満点。でも、1点足りない理由はなんでしょう?

竹田:たくさん優勝できて、メジャーも優勝できて、すごく嬉しかったんですけど、でもやっぱり何試合か優勝争いをして負けた試合もありますし、最後の(JLPGAツアーチャンピオンシップ)リコーカップはとくに(最終日)最終組でスコアを落としたので、ちょっと悔しい終わり方だったなと思います。

ーーじゃあ、もしもリコーで勝てていたとしたら?

竹田:120点くらいですね(笑)。(リコーは)優勝を狙える位置にいて、自分の力を出せなかったので、悔しかったです。

ーー向上心がすごいです。

竹田:けっこう負けず嫌いというか、試合で負けた日とかはめちゃくちゃ悔しいです。小さいころはよく泣いていたんですけど、プロに入ってからは、予選落ちした次の週とかは絶対来週優勝する、っていう感じになります。

ーーそれは昔からでしょうか?

竹田:兄や弟がいるんですが、負けるのが嫌いで、殴り合いの兄弟喧嘩も昔はしていましたね(笑)。

ーー99点のシーズンのご褒美はなにかされましたか?

竹田:熊本に帰っておいしいものを食べてゆっくりするのが一番ご褒美かなと思います。いつも行くお寿司屋さんがあるので、そこでいっぱい食べます(笑)。あとは野球が好きなので、毎日観戦に行きたいですね。


インタビュー後編はこちら

インタビュー動画は以下でご覧いただけます

インタビュアー:内藤哲

撮影:今井敬太

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