堀田茜が毎熊克哉演じるダメ男にメロメロに。ドラマ『好きなオトコと別れたい』で初顔合わせの2人が見どころトーク!
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堀田茜が毎熊克哉演じるダメ男にメロメロに。ドラマ『好きなオトコと別れたい』で初顔合わせの2人が見どころトーク!

堀田茜さん&毎熊克哉さんのコンビで、藤緒あいさんによる同名恋愛コミックをドラマ化した『好きなオトコと別れたい』が、3月27日から配信スタート。女性会社員の白石郁子は、無職のダメ男・黒川浩次にほだされ、つきあい始めて早幾年、30歳を目前に“結婚”の2文字がちらつき始めます。でも、いつしか浩次の魅力にハマり込んでいた郁子は「別れたくても別れられない!」という恋のループに陥ることに。

一方で、ハイスペックイケメンの会社の後輩・青山からも想いを寄せられて…。郁子は浩次との恋の沼から果たして抜け出せる?それとも浩次がダメ男を脱する?先が気になる本作で息の合った演技を見せる堀田さんと毎熊さんが、それぞれのキャラクターの魅力を語ってくれました。

キャラクターが愛らしい2人。愛し合う真っ直ぐな気持ちが心を動かすストーリー

──ダメ男にほだされる郁子とヒモのような生活をする浩次。その関係性をどんなふうに捉えていますか?

堀田:2人とも愛らしいところがあるんです。浩次はダメ男って言ってしまえばそうなんですけど、いいところもたくさんあって。人間として愛せる要素を原作からもすごく感じたので、郁子がほだされてしまう気持ちがわかるなと思いました。それぞれ裏がなく、見返りを求めずに愛して、一緒にいたいっていう真っ直ぐな気持ちが刺さったので、そこを大切にしながら撮影を進めていきたいなと思いました。

好きなオトコと別れたい_01
©「好きなオトコと別れたい」製作委員会

毎熊:34歳、無職のヒモ男…これだけを聞いたら、ろくでもない人だなと思うかもしれませんが。でも、幸せって世間に決められることじゃないですから。浩次にも表には出てこないけれどコンプレックスや生きづらさはあると思うんです。それでも郁子と一緒にいることで自分たちだけの幸せを見つけられる。そんな相性のキャラクターなのかなって。郁子はどうしても世間からの見られ方を気にしてしまうところがあるけど、そんな郁子に「ねえねえ」と寄り添っていくのが浩次。そこで揺れ動く関係性が魅力的な2人だなと思います。

──堀田さん演じる郁子、毎熊さん演じる浩次に対してはどんな印象を持ちましたか?

堀田:撮影に入ってすぐ…というか本読みの時点でもう浩次にしか見えなかったです。浩次はダメ男なのにみんなから愛されるという魅力があるんですけど、それってセリフとかじゃなく、その人のまとっているもので決まるんじゃないかなって。それが毎熊さん演じる浩次には、しっかりあって。安心して身を任せられると思ったので、クランクインもすごく楽しみでした。

毎熊:この作品の場合、2人がどういう佇まいでいるかっていうことが重要だと思っていて。設定上、もうつきあって何年か経っていて別れたりくっついたりを繰り返してる2人ってところから始まるんですが、僕ら自身はそれを「はじめまして」の関係でやるわけなので、そこはすごく怖いことだと思いながらスタートしました。やっぱり最初はどうしても肉体的、精神的な距離感が出てしまうことが多いので、そこがすごく心配で。

だけど、僕も本読みの日=出会った日に、「はじめまして」って挨拶して、始まってすぐ「あ、これは大丈夫」と感じましたね。まだクランクインしてから数日ですが、それよりたくさんの時間を過ごしているような感覚になっていて。堀田さんとだったら、郁子と浩次をいいかたちでやっていけるなって安心しています。

堀田:出会って数日というのが嘘のように、すでにすごく濃厚な撮影をしていますよね。毎熊さんの人柄のおかげで、リラックスして挑めることが本当にありがたいです。

イメージぴったりのキャスティング。役柄との共通点とは?

──ご自身が演じる役柄がご自分と似ている部分はありますか?

堀田:郁子の、お母さんのような振る舞いになってしまうところは、気持ちがわかります。どうしても周りの世話を焼きたくなっちゃったり。浩次みたいに懐に入ってくる人に、ついつい心を開いちゃうところは似ていると思います。

毎熊:僕の場合は、逆に似てないと思うところがたくさんあります(笑)。まず、僕は長男なんですけど人に甘えるのが苦手なタイプ。できれば人に頼りたくないし、人に迷惑をかけたくないって思っちゃう。だから、逆に浩次がうらやましいですね。悪気なく人に甘えられるので。とはいえ、なんだかんだ人に助けられて生きてはいますけど。

好きなオトコと別れたい_04
©「好きなオトコと別れたい」製作委員会

堀田:私も甘え下手です。だから浩次がめちゃくちゃうらやましい!

毎熊:人にご飯を食べさせてもらって「じゃあな!」とは言えないよね(笑)。浩次は、郁子と出会えてめっちゃラッキーだと思います。

堀田:出会うべくして出会った2人なんですね。

──では、逆に堀田さんから見て毎熊さんが浩次と似ている部分は?

堀田:色気です!台本や原作にも描かれていますが、歩いてるだけでフェロモンが放たれていて人を惹きつけてしまうほどの魅力があるのが浩次ですよね。その魅力を本読みの時に毎熊さんからも感じました。

毎熊:いやぁ、フェロモンを体に塗れたらいいんですけどね(笑)。色気って形のないもの、答えがわからないものだから、どうやったら出せるかって聞かれてもわからないですね。

堀田:毎熊さんご自身が持っているものですよ。

毎熊:ありがとうございます!僕から見た堀田さんと郁子の共通点は…まだ堀田さんご自身をよく知らないので感覚的なことになりますけど、もちろん仕事場なので素よりは明るくしてるところもあると思うんですけど、扉を開けてくれてるところですね。扉が閉まってるとカタチだけで2人のシーンを見せなきゃいけなくなるから難しくなってくるんだけど、堀田さんは全開ではないけど体半分入れるぐらいの扉は開けてくださってて。で、郁子もそういうところがあるのかなって。全開じゃないけど扉がちゃんと開いてて、だから、浩次もそうだけど、青山くんが郁子のことを好きだという理由もよくわかるというか。自立した女性で、会社の中でもしっかりやってるんですけど、扉が開いてる分、親しみやすさがあって。そこは郁子と似てるなと思います。

──ここまで撮影をした中で、印象に残っているシーンはありますか?

堀田:2人で朝ごはんを食べるシーンだったり、平凡なシーンがすごく心地が良くて楽しくて…。その雰囲気が作品の空気を作っていくんだろうなと思うので、大事に演じたいです。あとは、浩次が郁子の部屋の前で待っているシーンはキュン!としちゃいました。「あ、浩次だ」って。撮影に入って序盤でしたが、思わず家に入れたくなっちゃうなって。役とリンクしたときめきがありました。

毎熊:僕は、郁子が酔っ払ってるシーン。ダメダメになってるんだけど、すごくかわいいんです(笑)。

堀田:郁子がそういう素を出せる相手は浩次だけなんだと思います。前にちゃんとした人と付き合っていた時は、素の自分を出せなかったから。

毎熊:浩次にとって郁子は特別ですけど、基本的には近所のおばあちゃんとか少年とか、誰にでも同じ態度で接するところが浩次にはあると思います。それって、よくも悪くも自分がないってことなのかも。自分があるっていうのは魅力的かもしれないけど、逆にそれがシールドになってしまったり、トゲになってしまうこともある気がするから。でも、浩次にはそれがあまりない。シンプルに、「ただ、この地球で生きてる」っていうキャラクター。それが、もしかしたら簡単に人と距離を縮められる理由なのかもしれないですね。

結婚と恋愛との間で揺れる心。「好きだけど別れたい」という気持ちに共感できる?

──郁子は「現実を見つめよう」と婚活にも励みますが、そういう郁子の気持ちは堀田さんもわかりますか?

堀田:わかってしまいます。現実だったら、浩次のような人と一緒になるのは不安ですよね。でも、「不安でもこの人と一緒にいたい」とか「この人以上の人にはきっと出会えない」っていう確信が郁子にはあるって、原作を読んでも台本を読んでも感じました。自分だったら…と考えると難しいですが、肩書きやそういうものではなくて、その人なりの魅力を見つけられる人でありたいなというのは、郁子からすごく学びました。

毎熊:浩次は、もうちょっとちゃんとした方がいいかなと思います(笑)。でも、「自分が浩次だったら」っていう視点で考えちゃうと難しいけど、自分ごとじゃなくて、ちょっと離れた友だちの話だったら「好きならしょうがないんじゃない?」とも思いますね。ある程度、無責任な気持ちで見守ることはできるかな。もちろん、お金は必要ですけど(笑)。でも、人生短いですから。好きな人といた方がいいだろうなとは思います。

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©「好きなオトコと別れたい」製作委員会

──それは年齢を重ねてそう思うように?

毎熊:歳を重ねてから、どうでもよくなりました。今よりも20代の頃の方が“世の中にいる自分”みたいなものを気にしていたというか、今よりも縛られていた気がします。でも30歳を過ぎて人生がそんなに長くないって思い始めてからは、人が決めた価値観よりも自分がいいって思ったことをしておいた方がいいかなって。

──「好きなだけでは恋はうまくいかない」ということもテーマになっています。このテーマについてはどう思いますか?

堀田:好きなだけではうまくいかないと思います。

毎熊:同じように思います(笑)。

堀田:現実だと、やっぱりお金のことも考えなくてはいけないですし、ヒモ男が相手だと両親にも紹介しづらいですよね。そこがネックになっちゃうのかな。もちろん、それを凌駕する浩次は魅力的だとは思いますけど、現実だとなかなか…。とはいえ、人の裏側ばかりを考える人にはなりたくないなとは思います。好きという気持ちは大事にしたいです。

毎熊:ダメのラインもそもそも人それぞれ違う気がしますよね。結婚というもの自体もあと10年後、20年後には、結婚している人のほうが少なくなる可能性もあるかもしれないですし。だけど、今の価値観で言うなら、結婚って家族としての契約だから。一緒に住むならどうしても家賃とか具体的な問題が出てきちゃうので。だから、好きでいるだけならいいのかな。付き合うとかじゃなくて、ただ好きなだけなら。

堀田:好きなだけならいいけど、結婚して一緒に暮らすとなるとそれ以上を求めちゃいますよね。どうしても。

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©「好きなオトコと別れたい」製作委員会

結婚の2文字を前に恋愛観は変わるもの?

──ちなみに堀田さんは郁子と同世代。恋愛観は昔と変わりましたか?

堀田:だいぶ変わりました。20代は「その日楽しかったらいいな」と思っていたけど、30代に入ってからは毎熊さんがおっしゃったように、もし結婚したら家族としての話にもなってきますし。

毎熊:結婚生活に大事なのは譲歩でしょうね。相手の好みが自分とは違っても「まあいいか」と思えるかどうか。譲れるところと譲れないところは人それぞれあると思うので、そこが合わないと難しいかもね。

堀田:みんなが幸せになれる恋愛がいいなって思います。自己中心的な恋愛ではなくて、両親も喜んでくれて、友達とも一緒に楽しめるような恋愛がいいですね。

(プロフィール)

堀田茜(ほった・あかね)
モデル活動をはじめ、「世界の果てまでイッテQ!」(NTV系)などのバラエティ番組やCM、女優としてドラマ・映画でも活躍中。毎週土曜日14時からJ-WAVE「ENEOS FOR OUR EARTH~ONE BY ONE~」にてナビゲーターとしてレギュラー出演中。

毎熊克哉(まいぐま・かつや)
2016年公開の主演映画『ケンとカズ』で映画賞の新人賞を総ナメ。同作がきっかけで2018年公開の映画『北の桜守』で吉永小百合と共演する。以降も数々の映画やドラマで活躍。2023年の『どうする家康』では大岡弥四郎を演じ、2024年の『光る君へ』では直秀役と2年連続で大河ドラマに出演。

ドラマNEXT『好きなオトコと別れたい』

好きなオトコと別れたいKV
©「好きなオトコと別れたい」製作委員会

好きだけど別れたい......。デジタル恋愛コミック誌「comic tint」(講談社)に掲載され、同世代の読者から共感の声を集めた藤緒あいによる同名作を実写ドラマ化。将来を考えるアラサー女性会社員が、別れたくても別れられないダメ男の魅力にハマり、その沼から抜け出せないループな恋を繰り広げます。さらにハイスペックな年下イケメン男子も現れ…。女性共感度100%のリアルでもどかしい大人のラブストーリー。

テレ東系にて、2024 年4月3日スタート 毎週水曜深夜24時30分
動画配信サービス「U-NEXT」で3月27日(水)21時より、各話1週間独占先行配信

原作『好きなオトコと別れたい』はこちら

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