”クズ夫”役もコミカルな役もお手の物! イ・イギョンの演技力が光るドラマ&映画6選
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”クズ夫”役もコミカルな役もお手の物! イ・イギョンの演技力が光るドラマ&映画6選

2024.10.31 19:00

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  • 殺されたミンジュ
  • 残酷な怪物
  • ウラチャチャ My Love
  • ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~
  • 宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました

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“最悪”という言葉では足りないほどの性格がひねくれたキャラから、その場をパッと明るくしてくれるお調子者キャラまで——イ・イギョンほど、その両極端な役柄を自分のものにする俳優はいないだろう。俳優としての人気が急上昇中の彼は、歌手としても活動しており、「定時退勤」というポップな楽曲もリリースしている。(とても耳に残るのでぜひ聴いて欲しい)

そんなイ・イギョンは、ドラマ『太陽の末裔 Love Under The Sun』や『星から来たあなた』など、出演時間が短い作品も含めればかなり多くの出演作があるのだが、本記事では特に彼の演技力が光る映画・ドラマを6作ご紹介する。

①映画『殺されたミンジュ』

タイトルの通り、ミンジュという女子高生が殺されるシーンから始まるキム・ギドク監督の映画『殺されたミンジュ』。真相を突き止めるため、マ・ドンソク演じるリーダーが率いる謎の集団が、ミンジュを殺した犯人たちを1人ずつ追い詰めていく。

殺されたミンジュ
©2014 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.

イ・イギョンが演じるのは、その謎の集団に属するメンバーのひとり、ジュンである。リーダーに従い、真相を語ろうとしない犯人たちを苦しめていく。しかしジュン自身も決して強者ではない。飲食店で客にいびられて、怒りを抑えきれない普通の若者なのだ。その内なる怒りこそが、彼を謎の集団に導いたのかもしれない。ジュンが抱える苦悩が、やがて彼を予想外の行動へと駆り立てることになるジ。イ・イギョンが国家情報院や暴力団員に変装する姿も注目だ。

②映画『残酷な怪物』

実際にあった「除草剤飲料水事件」をもとに作られた映画『残酷な怪物』。ジェヨンとソンウは、同じクラスの男子から酷いいじめを受けていた。怯える日々を変えるため、ソンウはいじめっ子たちに除草剤を飲ませ、逮捕されてしまう。一方残されたジェヨンは、除草剤を吐いて無事だったフンによる、さらに激化するいじめに耐え続けることを余儀なくされる。

残酷な怪物
© 2018 LittleBig Pictures All Rights Reserved.

イ・イギョンはそのいじめっ子、フンを演じている。友人イェリ(パク・ギュヨン)をフンが狙っていることを知ったジェヨン(イ・ウォングン)は、自身へのいじめから逃れるために彼女をフンに引き合わせる。その結果、フンはイェリを襲ってしまう。ひどいという言葉では足りないほどに“残酷な怪物”だ。しかし自分が助かるために彼女を差し出したジェヨンもまた、知らぬ間に“残酷な怪物”と化しており、いじめや負の感情がもたらす悪循環を映し出している。

③ドラマ『ウラチャチャ My Love』『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~』

ウラチャチャ My Love
©Jcontentree corp. all rights reserved

それぞれの夢に向かって生きる男女が暮らす、ゲストハウスを舞台にしたコメディドラマ『ウラチャチャ』シリーズ。続編ではメインキャストがほぼ総入れ替えとなる中、イ・イギョン演じる俳優志望のジュンギだけが続投し、シリーズの主軸となるキャラクターとして物語を牽引している。


『ウラチャチャ My Love』では同じく映画業界を目指すドング(キム・ジョンヒョン)とドゥシク(ソン・スンウォン)と共にゲストハウスを運営するジュンギ。生活費が足りない日々の中、待望の大きなチャンスを掴んだものの、大物俳優の機嫌を損ねてしまう。その後、『ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~』でも端役に甘んじながら奮闘を続けるが、ついに転機が訪れる。

ウラチャチャ!?~男女6人恋のバトル~
©Jcontentree corp. all rights reserved

どこかネジが外れてしまっているキャラクターばかりが登場するため、その中ではジュンギが一番まともに見えるはず。その一方で芸能界の理不尽な慣習や決まりに振り回されるなど、不運な面が多く、思わず応援したくなるキャラクターだ。


④ドラマ『おっさんずX(危機)~崖っぷち男の大逆転~』

働いていた会社で退職を推奨をされ、体にも異変が現れ、株式投資にも失敗した“おじさん”デウク(クォン・サンウ)の散々な人生を描いた全6話のコメディドラマ。

イ・イギョンは、"おじさん”デウクが再就職したスタートアップ企業の社員ウジンとして登場する。ウジンはイタリア留学経験者で海外業務担当。イタリア語で大声で電話をかけ、髪をかき上げてピンクのセットアップを着こなすなど、変わり者な雰囲気を放っている。

なんでも言い合えるフラットな社風ゆえに、険悪になってしまった空気を和ませようと、デウクは今までのノウハウを全力で使っていく。しかし若者相手では通用するわけもなく……社長とウジンは喧嘩続きで、デウクのストレスは増すばかり。それでも転落人生を送る"おじさん"に、新たな仕事は小さな希望を与えてくれる。世代間ギャップに翻弄されるデウクとウジンら社員たちのやりとりに、クスッと笑ってしまうこと間違いなし!

⑤映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』

6億円相当の宝くじ1枚を巡って、、韓国と北朝鮮の男たちが駆け引きを繰り広げる爆笑必至のコメディ映画『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』。

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました
©2022 HOME CHOICE CORPORATION,SIDUS CORPORATION,TPS COMPANY ALLRIGHTS RESERVED

軍事境界線付近で警備にあたっていた韓国兵士チョヌ(コ・ギョンピョ)が偶然拾った大当たりの宝くじが、風に飛ばされて北朝鮮に不時着してしまう。それを拾った北朝鮮兵士のヨンホ(イ・イギョン)は、返して欲しいと懇願するチョヌに対して、条件を持ち掛ける。そして山分けをすることで合意した両者は、互いに1人ずつ人質を取った上で、韓国側での換金を待つことになる。

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました
©2022 HOME CHOICE CORPORATION,SIDUS CORPORATION,TPS COMPANY ALLRIGHTS RESERVED

ヨンホを演じているイ・イギョンは、人質として韓国に渡る。彼は、若者言葉を一生懸命使いこなそうとしたり、北朝鮮で培った生活の知恵を披露したり、地雷を踏んだ仲間を助けて上官から褒められたりと、思わぬ形で注目を集めてしまう。

軍事境界線で巻き起こる物語を主題にした作品は往々にしてシリアスになりがちだが、本作は緻密な伏線と共に、緊迫した関係性の中にコミカルな要素を効果的に織り交ぜた新鮮な物語となっている。

⑥ドラマ『私の夫と結婚して』

2024年の年初に配信された『私の夫と結婚して』。ヒロインのあまりにかわいそうな境遇と、着実に報復を進めていく爽快感で虜になった人も多いだろう。

イ・イギョンは本作でヒロインであるジウォン(パク・ミニョン)の夫ミンファン役を演じている。ジウォンと社内結婚をしたミンファンは、結婚するや否や性格が豹変。全てを妻に押し付ける上に傲慢という、クズな夫と化す。

さらにジウォンの闘病中には、ミンファンはジウォンの親友スミン(ソン・ハユン)と不倫関係に陥る。その場を目撃したジウォンはミンファンに押し飛ばされ、命を落としてしまう。しかしその瞬間、ジウォンは結婚前にタイムスリップ。最低な夫と親友、そして自分を見下してきた職場の上司たちへの復讐を胸に、新たな人生を歩み始める。

ミンファンの“胸くそ悪い”演技に苛立ちを覚えずにはいられない本作。ジウォンの運命ももちろんのこと、ミンファンがどんな結末を迎えるのか気になりすぎて、次のエピソードへと駆り立てられること間違いなしだ。


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