4.5(金)午前7時半、いよいよ優勝賞金100万ドルの「PFLグローバルシーズン」が開幕!リーグシーズン制のMMAって……?
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4.5(金)午前7時半、いよいよ優勝賞金100万ドルの「PFLグローバルシーズン」が開幕!リーグシーズン制のMMAって……?

2024.04.04 11:00

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The Professional Fighters League (PFL)は、2018年以来、バスケットボールのNBAのようなシーズン制をMMAで唯一採用してきました。賞金100万ドルを手にすることができるグローバルシーズンは、今年は6階級(男子=フェザー級、ライト級、ウェルター級、ライトヘビー級、ヘビー級、女子=フライ級)で行われます。昨年、世界有数のMMA団体Bellatorを買収したPFLが新たに迎える24年のシーズンは、両団体からの選手が50/50で登録されており、同団体同士の対決もありますが、ちょっとした団体対抗戦としての一面を楽しむことができます。また、日本のBellatorファイター、渡辺華奈選手も参戦し、開幕戦の4月5日に、シェイナ・ヤング(米国)選手と対戦します。

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賞金100万円のグローバルシーズンは、レギュラーシーズン、プレーオフ、チャンピオンシップの三部構成

リーグシーズンにあたる『PFLグローバルシーズン』は、『レギュラーシーズン』6大会+『プレーオフ』3大会+『チャンピオンシップ』1大会がおよそ7ヵ月の間に開催される三部構成で、MMAでは唯一PFLが採用しているスポーツシーズン形式の大会です。

レギュラーシーズン中はレギュラーシーズンに登録された1選手につき基本的には2試合が組まれ、各試合の戦績に応じて獲得する勝ち点でランキングされます。その勝ち点に基づき、最終的に各階級の上位4名になった選手たちが、プレーオフ(トーナメント準決勝にあたる)に進出を決め、その順位に応じたシード枠を獲得します。

プレーオフ(準決勝)では、シード1位vs.4位、2位vs.3位が対戦(例外あり)。このプレーオフを勝ち抜いた各階級の2選手が優勝賞金100万ドルの『チャンピオンシップ』へ進出し、その年の優勝者およびPFL王者を決める戦いに臨みます。

4月5日メインカード
4月5日アーリーカード

ポイント制のレギュラーシーズンは、勝ち点+一本/KOのボーナス点で、1試合に最大6ポイントを獲得

ポイント制で争うレギュラーシーズンの勝ち点は、勝利=3ポイント、ドロー=1ポイント、敗北=0ポイントとなっていて、その勝ち方が一本やKOのようなフィニッシュだった場合にはさらに、1Rなら3ポイント、2Rなら2ポイント、3Rなら1ポイントのボーナス点がもらえます。そのため、1RでKO/一本勝利をした選手は6ポイントを獲得し、これを「Quick Six(クイック・シックス」と称します。合計5点は「Fab Five(ファビュラス・ファイブ)」、合計4点は「Fast Four(ファースト・フォー)」。選手がいい勝ち方をした時は「〇〇選手はクイック・シックスだ!」という感じで、楽しんでくださいね。

  • コーナーストップによるTKO:たとえばラウンドの間にある1分間のインターバル中に相手が続行不可能となった場合は前のラウンドの時間(5分)いっぱいでのTKO勝利として勝ち点3+ボーナス点3がもらえます。それが1Rの後であれば6ポイント獲得でき、クイック・シックス。

  • 相手の反則による勝利/テクニカル判定勝利/不戦勝:判定勝利の扱いで3点獲得となります。

  • ノーコンテスト:ドローと同じ1ポイントが両者に与えられます。

  • 計量に失敗した場合:片方の選手が計量ミスをしてしまい、その試合が両者間およびコミッションの合意のもとで予定通りに行われるという場合、ミスした選手は−1ポイントと、報酬の20%を対戦相手に支払います。その試合の結果に応じた勝ち点は獲得することができます。なお両方とも計量失敗した場合の規定はこれとは違いがあります。

  • 計量オーバーも含めて、レギュラーシーズン中にこれ以上試合ができないという選手は除外されます(プレーオフに進むことはありません)。

  • 交代選手:怪我等の理由でリーグ戦に参戦しているファイターが欠場となった場合、補欠(交代)選手を用意します。補欠の選手もポイントを獲得し、プレーオフ出場資格を有します。

  • 初戦欠場:リーグ初戦を行えなかったがリーグを欠場しないという場合もあります。欠場選手は1ポイントのペナルティが科され、補欠選手のレギュラー戦の第2戦目への出場資格は、リーグ運営側が判断を下します。

  • 2試合目の欠場:リーグ初戦は戦ったが2試合目を欠場する、あるいは出場資格がないと判断された場合、その選手は1試合目で獲得したポイントがそのまま適用され、勝ち点によってプレーオフ出場権利を有する(*ただし欠場をどう判断するかにより異なる対応となります)。

  • 欠場選手の交代選手がいない場合:試合を行える状態の選手は計量をクリアしていれば不戦勝となります(勝ち点3)。

  • タイブレーク:複数の選手が勝ち点で並んだ場合はタイブレーク規定に則り、順位を確定します。

  • レギュラーシーズンは1選手につき2試合行いますが、組み合わせはリーグ運営者の裁量で決定されます。

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プレーオフは、リーグ戦の勝ち点上位4選手によるトーナメント準決勝

プレーオフは、レギュラーシーズンの上位4名が出場し、2試合の勝者がチャンピオンシップで王座を争います。プレーオフの試合の組み合わせも勝ち点に準じますが、リーグ運営者の裁量によりいつでも組み合わせは変更可能となっています。赤/青コーナーは、上位シード選手を赤に配置します。補欠(代替)選手で勝ち上がった場合は自動的に青になります(補欠同士となった場合はルール規定による順位で割り当て)。

  • タイブレーク:準決勝の試合がドローに終わった場合、3人のジャッジはそれぞれ、試合全体を通して最も完成度が高かったと思う選手を選び、最も多く選ばれたファイターが決勝(チャンピオンシップ)に進出します。コミッションがこのプロセスを承認しなかった場合、タイブレークはジャッジのスコアカードで第1ラウンドを制したファイターに与えられます。第1ラウンドがドローとなった場合は、続くラウンドで同様に行われます。なお、このプロセスによって決勝進出者は決まりますが、試合の記録上はドローとなります。

  • 計量:計量を失敗した場合、試合実施可否の判断を設けた上で試合は予定通り行われます。計量ミスをした選手でも勝利し、チャンピオンシップ(決勝)に進出することができます。この場合に計量ミスをした選手は、ジャッジの採点が判定の際に1ポイント減点されます。また、計量ミスの選手は報酬の20%を対戦相手に支払います。試合がドローになった場合は、計量をクリアした選手が勝ち進みます。もし、計量ミスした選手がプレーオフ登録から除外された場合には補欠となる選手が代替でその枠に入り、準決勝を争います。

  • 補欠選手:プレーオフのシード順位決定後、リーグが指名するプレーオフ補欠が2名まで指名されます。リーグの裁量で、プレーオフで高いレベルで戦える健康状態のファイターから選出されることになっており、レギュラーシーズンで勝ち点1以上の選手には配慮がなされます。またこの選手たちは出場できるようプレーオフの大会に出席し、計量することが必要です。

  • 欠場による補欠(交代):プレーオフの組み合わせが決定する前に、プレーオフ出場ファイターが何らかの理由で欠場する場合、補欠選手が第4シードとして出場、必要に応じて他のシードファイターも繰り上げとなります。PFLのプレーオフ組み合わせが確定する前に2人目の補欠が必要となった場合は、このプロセスを繰り返し、1人目の補欠が第3シード、2人目の補欠が第4シードとなります。

  • 準決勝がノーコンテストになった場合ジャッジのスコアカードで勝ったファイターが決勝に進出します(引き分けの場合はプレーオフのタイブレークが適用されます)。

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チャンピオンシップ:各階級の年間王者が決まる決勝大会!

半年以上の過酷なシーズンを勝ち抜いてきたファイナリストが優勝賞金100万ドルを手にする最終決戦に臨みます。

  • 計量失敗した場合:この試合はチャンピオン決定戦とはならず、計量失敗した選手は勝利をしてもチャンピオンには認定されず、チャンピオンベルトも授与されず、ウィンボーナスも獲得できません。

  • 補欠選手:準決勝で敗れた選手のうち、健康状態が良好で出場可能な選手を、リーグの判断により補欠選手として選出します。補欠選手は状況に応じてチャンピオンシップの大会で計量する必要があります。決勝進出選手が試合をできない場合はこの補欠選手が計量し試合に臨み、補欠選手が勝利した場合もその階級の2024年PFLチャンピオンとなります。

  • ドロー、ノーコンテスト、不戦勝:チャンピオンシップはこれらの結果に終わった場合、いずれの選手にも王座が授与されません。

注:ここまで記載の内容はPFLの権限による例外がすべてのケースに適用されます。

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PFLのルールの特徴

特徴①ヒジの攻撃を禁止

独自のルールとしてグラウンド、スタンディング、クリンチ等あらゆる場面でのヒジでの攻撃を禁止しており、減点もしくは失格の対象となります。カットによる怪我の可能性が高いこと、これによって深刻な怪我を負いシーズン途中で離脱するリスクを減らすための、シーズン制ならではの特徴ではないかと言われています。

特徴②インスタント・リプレイ・レビュー

インスタント・リプレイ・レビューは文字どおり映像による見直しが可能ということで、見直されるであろう点は、反則行為、サブミッション、ノックアウト、時計の誤差、カットの原因などが挙げられます。

コミッションのスーパーバイザーか、その試合のレフェリーが、これを要求することができ、映像確認後コミッションのスーパーバイザーが最終決定を下します。裁定が変更された場合の審査基準は、「明白かつ明白な」誤り。なおラウンドごとに、つまり問題の行為が行われた次のラウンドの開始前、その行為が試合の最終ラウンド中に行われた場合は、試合の裁定が発表される前にのみ行えます。

PFLの特徴③スマートケージを採用

PFLのケージの形状は、全長28フィートのデカゴン(10角形)です。また、生体センサーと独自技術を活用し​​た「スマートケージ」(TM)で生体計測データ(心拍数、やエネルギー量)、パフォーマンスデータ(パンチやキックの回数やスピードなど)、ポジションデータといった一挙手一投足を分析し、リアルタイムでそれを集計して評価や提供するという画期的なライブイベント体験を提供できるというもの。

PFL独自のテクノロジーにより実現され、MMAイベントで初めて採用されるとともに、全米の各州のアスレチック・コミッションの承認を受けています。

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以上のように、PFLにはこれまで格闘技の試合を観てきた方には新鮮な特徴もたくさんあります!ぜひPFLならではの観戦をエンジョイしてください!

PFL REGULAR SEASON1: HEAVYWEIGHTS & WOMEN'S FLYWEIGHTS

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4月5日(金)午前7:30 アーリーカード開始|午前11:00 メインカード開始

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