いよいよUFC2戦目に臨む鶴屋怜、TOP15入り目指しアジアの同世代対決!「日本だけではなく、世界のファンの皆さんにしっかりインパクトを与えるようにしたい」──3月9日(日)、UFC 313:ペレイラ vs. アンカラエフ
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いよいよUFC2戦目に臨む鶴屋怜、TOP15入り目指しアジアの同世代対決!「日本だけではなく、世界のファンの皆さんにしっかりインパクトを与えるようにしたい」──3月9日(日)、UFC 313:ペレイラ vs. アンカラエフ

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UFCフライ級の鶴屋怜選手が、日本時間3月9日(日)午前8:30開演の『UFC 313:ペレイラ vs. アンカラエフ』に負傷選手の代打で緊急参戦し、ミャンマー出身のジョシュア・ヴァン選手を相手にUFC2戦目に臨みます。

鶴屋選手は2024年2月にRoad to UFC(RTU)フライ級トーナメントで優勝し、UFCと契約。その後6月のデビュー戦でカルロス・ヘルナンデス選手に判定勝利を収め、キャリア通算10勝無敗。23年にUFCデビューしたヴァン選手は、UFC5勝1敗、プロキャリア通算12勝(KO6回、1本勝ち2回)2敗。今回、23歳のヴァン選手にとって、自分より若い選手と戦うのは1歳下である鶴屋選手が初。ともにトップ15ランク入りをめざす者同士、そしてUFCの次世代を担う両者による、注目の一戦となります。2戦目で印象に残る勝ち星がほしい鶴屋選手が、試合前の意気込みを語ってくれました。

また、ジョシュア・ヴァン選手からのメッセージも文末で紹介します。

──現在の調子はいかがですか?

鶴屋怜(以下、鶴屋):普通に、いい感じです。

──いつも通りファイトウィークでも落ち着いている様子ですね。ただ、今回は緊急参戦で、試合まで3週間を切ってからのオファーと聞いています。ご自身の2月の対戦が流れてから、この話が来るまで「いつでも戦えるぞ」という心構えで作ってきていたのですか?

鶴屋:そうですね。試合がしたかったので体重的にもいつもより軽く、いつでも試合できるようにはしていました。デビュー戦からもう半年ぐらい空いてしまっているので、そろそろ「やりたいな」っていう気持ちでした。

──とはいえご自身の動画で、試合が決まった段階で10キロ以上あると。それくらいは難なく落とせるということですか?

鶴屋:ちょっとキツかったですけど。ただまあ、いつもキツいので、何週間であっても、あんまり変わらないかなという感じです。

──前戦からはもちろんですが、決まっていた試合が流れたタイミングから見ても少し時間が経っていたなかで、どのようにモチベーションを保って練習してきたのですか?

鶴屋:いつでも戦える準備をしていたので、モチベーションというより、ただもう普通に「いつ試合でも大丈夫だよ」っていう感じではありました。本当は11月あたりにもちょっと話があって、そこで本当はやりたかったんです。でもそこからかなり飛んでしまった。

──その間、対戦相手が決まっていないなかで、それでもいつ来てもいいように試合に備えて練習を続けるというのは、取り組みが難しい部分もあったでしょうか。全体的に取り組んできた課題などがあれば教えてください。

鶴屋:いえ、常にそれが仕事みたいなもので、練習はしないといけないものですからね。もちろん、モチベーションが崩れてはいかなかったというのもありますけど。少し期間が空いて、打撃や寝技であったり、全体的にレベルアップできたのかなと思います。

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2024年6月の鶴屋怜選手デビュー戦 ©Zuffa LLC / UFC

ジョシュア・ヴァンは自分にとっては相性がいい。組んでからのレベルが違う。

──そのうえで今回は打撃特化型のジョシュア・ヴァン選手とやることになったので、その練習を試す良い機会でもあると思いますが、ヴァン選手の印象は?

鶴屋:本当に打撃の選手だと思いますし、近距離戦が得意な印象ですね、むしろそっちの方が自分はテイクダウンしやすいし、組んでからのレベルが違うと思っています。

──ヴァン選手の前戦ではレスラーであるコーディ・ダーデン戦で組みを切りきって勝つことができました。寝かされたらまずいだろうと思われてきたヴァン選手の、寝技・組技の技術が向上してきていると感じましたか?

鶴屋:うーん。ダーデン選手って、レスラーと言ってもまあ正直自分的にはそんなに強いと思ってなくて。ずっとランキング15位にいたのでやりたいなと思っていたらジョシュア・ヴァンが対戦して勝ちましたけど、それも判定でしたから。そう考えたら普通に行けるなって感じしますね、自分の中で。

──想定している、あるいはこうしたいと思っている展開は?

鶴屋:自分としては1ラウンドで効かせられれば2、3ラウンドを楽に運べるのかなと思いますが、嫌な展開としては、序盤に近距離で相手の打撃が当たっちゃったりというところですね。だからこそまずは1ラウンドで効かせられれば、という感じです。相手も多分、自分がテイクダウン狙って来るというのが分かっているから、そんなにがっつり前に出て打撃の打ち合いには来ないと思うんです。確実に寝かされてしまうから、あっちも多少は見てくると思っています。

──そういう意味では、割とやりやすい相手だと考えているのですか?

鶴屋:そうですね。自分的には相性が結構良さそうだと思っています。

──ランカーと対戦できる想定だったところ直前にヴァン選手が15位から外れてしまいました。ともあれ、ここからランキング入りも見据えて、このUFC2戦目、どんな勝ち方をしたいと考えていますか?

鶴屋:前回の試合が判定だったので、今回しっかり決着つけて終わらせたいというのもありますし、ヴァンにKOか一本で勝てば評価も上がると思うのでフィニッシュして勝ちたいと思います。ここでしっかり勝つことで自分も次にランキングに入るか、ランキング戦はやれると想定してるんで、まずは星を落とさないということ。もちろんフィニッシュするつもりですが、まずは勝つことが大事だと思っています。そして、日本だけではなく、世界のファンの皆さんにしっかりインパクトを与えるようにしたいです。

──最後に、U-NEXTで観戦、応援するファンの皆さんにメッセージをお願いします。

鶴屋:ジョシュア・ヴァン選手をしっかり倒すので、皆さんU-NEXTから応援よろしくお願いします!

ランキング返り咲きをめざすヴァン選手「日本のファンの皆さんには、同じアジア人同士、これからも応援してほしい」

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2024年12月、朝倉海が出場した「UFC 310」で勝利を収めたヴァン選手 ©Zuffa LLC / UFC

──対戦相手の鶴屋怜選手はレスラーですが、対策はできていますか?

ジョシュア・ヴァン(以下ヴァン):彼にはグラップリング技術があると思う。うまいと。でも、いつだって、すべてに備えてる。前回の試合もレスラー相手(vs.コーディ・ダーデン)だったけど、自分がそこで勝ててる。だから、怜にも同じようにやってみて、果たしてどうなるかっていうところだね。

──では今回の試合、鶴屋選手に捕まることなく、自分の打撃で仕留めて勝利する自信がありますか?

ヴァン:もちろん!試合をするときは常に自分に自信を持って、臨んでるからね。

──日本のファンにメッセージをお願いします。

ヴァン:日本のファンのみんな応援ありがとう。アジアのファイターたちを、応援してほしい。俺はその一員として戦っているつもりだし、みんなアジア人だから、これからもお互いを支え合おうね!


UFC 313:ペレイラ vs. アンカラエフ』は、2025年3月9日(日)午前8時半よりアーリープレリム、午前10時プレリム、正午メインカード開始予定(日本時間)

*鶴屋怜選手は第6試合(プレリム3試合め)に登場予定

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