ボクシング大会『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』の発表記者会見が3月23日に開催
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ボクシング大会『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』の発表記者会見が3月23日に開催

2023.03.23 13:30

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毎月1回、第1土曜日にU-NEXT独占で全試合が見放題ライブ配信されるボクシング大会『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』の発表記者会見が、3月23日、東京都内で行われた。

『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』は、世界チャンピオンとなった名選手たちの試合が数多く繰り広げられた伝説的なボクシング番組『ダイナミックグローブ』の新シリーズとして、4月1日よりスタート。第1回大会では日本フライ級王者決定戦 山内涼太(角海老宝石) vs 永田丈晶(協栄)をメインに、昨年6月の初防衛戦に敗れた元IBFスーパーフェザー級王者・尾川堅一選手と、昨年11月に世界タイトルに挑戦した元日本ライトフライ級王者・岩田翔吉選手(ともに帝拳)それぞれの再起戦など、全5試合が行われる。

加えて、スペシャルイベントとして、今大会の翌週にボクシングデビュー戦が控える那須川天心選手(帝拳)が、ファンの方々へプロボクサーとしての姿を初めて披露する「公開スパーリング」を行うことが決定(※スパーリングの相手やタイムテーブルなどは調整中)。リング上での那須川選手の挨拶も予定されている。

 

本記者会見には、帝拳プロモーション・浜田剛史代表、日本プロボクシング協会・小林昭司協会長、真正ボクシングジム・山下正人会長、横浜光ボクシングジム・石井一太郎会長、株式会社U-NEXT・堤天心代表取締役社長の5氏が顔を揃えた。また、小林協会長とともに第1回の解説を務める、元WBO世界スーパーフェザー級王者でTREASUREボクシングプロモーション代表の伊藤雅雪さん、元WBC世界バンタム級王者の山中慎介さん(帝拳ジム)も出席し、フォトセッションでは登壇者の皆さんとともに拳を掲げて熱意を表明した。

「今までボクシングを観ていなかった人からも『おもしろいよ!』という声が聞かれるようになる」(浜田)

「次世代のスターを作っていきたい」(小林)

 

大会を主催する帝拳プロモーションの代表で、自身も『ダイナミックグローブ』で活躍した元WBC世界スーパーライト級王者の浜田剛史さんは「U-NEXTと一緒に、世界チャンピオンを育てて行こう!と、熱く思っている。村田諒太や井上尚弥などのスーパースター選手に続く “スター候補生” を育てていきたい」と力強く挨拶。また沖縄出身である浜田さんは「沖縄のボクシングファンは『ダイナミックグローブ』を観られない方が多かった」と切り出すと、「今までは決まった時間に家に帰って観なければいけない、という時代だった。それがネット配信に移行してきて、自分が今いる場所で、好きな時に観られる。東京だけではなく、沖縄から北海道まで全国で同時に観られるのは、今までになかったことであり、とても大きなスタート」と、配信によって、これから多くの地域でそれぞれのライフスタイルに合わせて視聴できるようになることをメリットとして捉えている旨を述べると「今までボクシングを観ていなかった人からも「おもしろいよ!」という声が聞かれるようになるのでは」と、既存のボクシングファン以外のユーザーへのファン層の拡大に期待を膨らませた。

セレス小林のリングネームで親しまれ、浜田代表ともども名解説でも知られる日本/東日本プロボクシング協会・小林昭司協会長は、山中慎介さん、伊藤雅雪さん、元世界3階級制覇王者の長谷川穂積さんらが名を連ねる豪華解説陣にラインアップ。「『ダイナミックグローブ』は自分自身もたくさん出場。日本チャンピオンにしていただき、世界のベルトを獲るまで育てていただいた。本当に思い出深く、『ダイナミックグローブ』に出られることはステータスだった。私はもとより日本ボクシング協会も最大の恩返しをしなくてはいけない大会だと思っている。U-NEXTと一緒に、次世代のスターを作っていきたい」と、『ダイナミックグローブ』が築きあげた歴史の一員としての並々ならぬ想いが語られた。

帝拳ジムと連携し、関西方面のプロモートを手掛けていく真正ボクシングジムの山下会長は「4月から新しいスタートを切るが、早速5月6日には後楽園ホール大会を帝拳ジムと共催します。これからどんどん魅力あるカードを提供していきたい」と、第2回大会について言及。今後の開催地について質問が出た際には、5月大会にあたって関西での会場探しに難航した経緯を説明した上で、真正ジムがプロモートする大会は「関西中心でやっていきたい」という今後の意向を明らかに。 

一方、東日本を中心にプロモートしていく横浜光ボクシングジムの石井会長も、「『ダイナミックグローブ』には、私自身も出場させていただいた。先ほどセレス会長がおっしゃっていたように、この大会に出ることはボクサーにとってのステータスだったので、今後は今までのボクシングファンの皆様はもちろん、新しいボクシングファンの皆様にも楽しんでいただけるような、そして出場するボクサーたちにとっては “この大会に出たい” と思うようなイベントを作っていきたい」と宣言した。

『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』の実現に至った経緯を聞かれたU-NEXTの堤天心代表取締役社長は、「コロナ禍を経てここ1・2年で、スポーツ領域へのチャレンジを強化し、ゴルフや、MMAといった格闘技を中心に、スポーツ配信の取り組みに力を入れてきた」と口火を切った。自身もファンの1人だという堤社長は、ボクシングを「最大の格闘技・スポーツジャンルであり、熱狂的ファンを多く持つ魅力的なコンテンツ」と評価。そして「日本のトップアスリートたちが世界のトップを目指して鎬を削る、あるいは世界のトップで戦っていく。そういうストーリーに、しびれるような興奮や感動がある」と、スポーツコンテンツならではの見どころは背景の物語性にあると分析。そして、数100万単位のユーザーが同時にリアルタイムで熱狂するような高いポテンシャルを持つスポーツコンテンツとして、野球のWBCやサッカーW杯のような日本代表戦を例として挙げ、「そこに並ぶものはボクシングしかない」と断じると「現在、井上尚弥選手を代表としてボクシングでも非常に多くの新しい物語が生まれていると感じる。こうして歴史ある『ダイナミックグローブ』の新シリーズとして、近い将来、世界の頂点で戦っていく選手が誕生していく物語に立ち合わせていただけることを嬉しく思う。ファンの方々に熱狂や感動を丁寧にお届けしたいし、(そのための)いろいろな施策に前向きに取り組んでいきたい」と目を輝かせ、今後は「数10万、数100万ユーザーへとその魅力を届けられるようなプラットフォームとして、努力していきたい」と意欲をのぞかせた。

また、近年U-NEXTがスポーツ領域を強化していることの狙いについて尋ねられると、「試合の瞬間やその前後に、ファンの方々をはじめとするユーザーの大きな熱量がある」という点がスポーツのライブ配信特有の強みであるとし、その上で「(映画・アニメといった他のコンテンツとは)違った使い方や楽しみ方を提案できることが新しい価値であり、非常に魅力的」と回答。加えて「スポーツを主に観戦しながら映画やアニメを時々視聴するというように、“両方観る” という楽しみ方のユーザーが多く、従来の編成とのシナジー効果が期待できる。ユーザー側からすると、コンテンツに総合的な魅力があると言える。さらに、格闘技のコンテンツは非常に強い熱を持ったユーザーが多いと認識しており、格闘技ファンの方々は他のコンテンツとも親和性が高いユーザーだと感じているので、積極的にこれからも(ボクシングを含む格闘技コンテンツを)強化し、投資していきたい」と強い決意を口にすると、「チャンスがあれば世界戦(の中継)にも挑戦していきたい」と、ボクシングコンテンツの配信における今後の展望を見据えた。

 

音響・照明などの場内演出を一新するほか、ボクシング初の場内音声の無料配信も決定

進化したボクシングイベントとして、その一歩を踏み出す

 

東洋太平洋タイトルマッチや日本タイトルマッチを軸とする『ダイナミックグローブ』が持つ伝統は損なうことなく、より進化したボクシングイベントとして開催することを掲げる『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』では、音響やビジョン、照明などの場内演出が一新されるそう。さらにボクシング初の試みとして、試合が行われる後楽園ホールの来場者に向けて、解説・実況の場内音声配信が無料で行われることも発表された(アプリのダウンロード等は不要とのこと)。そして、前述の那須川天心選手のスパーリングのように、ハーフタイム・スペシャルイベントを開催するほか、イベント中および試合間にスペシャルコンテンツが提供されていく予定だ。

このような新たな企画の立ち上げに伴い、ブランディングを含めた「スペシャルアドバイザー」というポジションが設けられ、プロ野球の横浜DeNAベイスターズ元球団社長・池田純さんが就任することも発表されると、会見中に池田さんからのメッセージが読み上げられた(以下抜粋)。「長年愛してきたボクシングに、今回スペシャルアドバイザーとしてご一緒させて頂くことになりました。MLBやNBAなどを現地で体感し続けていますが、海外のプロスポーツのあり方、ブランド、ファンサービスはコロナ後も益々進化しています。微力ながら、日本のボクシングがさらに進化していくお役にたてれば嬉しく思います。」 

さらに、一般財団法人 日本ボクシングコミッション コミッショナー・萩原実理事長からもコメントが寄せられました(以下抜粋)。「日本のボクシング界からは、井上尚弥選手を筆頭に世界有数のスーパースターが生まれています。およそ70年間、多くのファンに支持されてきた帝拳プロモーションの『ダイナミックグローブ』がさらに進化し、これからも新たなスター選手を輩出して頂けるものと確信しております。」


毎月第1土曜にボクシングの新たな歴史を刻んでいく『WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT』。ますます盛り上がりが予想されるボクシングの世界で、ここからどんな新しいスターが誕生し、世界へと羽ばたいていくのだろうか…!?

 

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