“週刊少年ジャンプの主人公感”を演じるとは?間宮祥太朗がドラマ『イグナイト -法の無法者-』の見どころを語る
BABEL LABELとTBSが初タッグのドラマ『イグナイト -法の無法者-』の見どころとは?
間宮祥太朗が主演を務める金曜ドラマ『イグナイト –法の無法者–』が始まった。イグナイトとは「火をつける」という意味らしい。「法の無法者」というサブタイトルにこめられた想いとは?
いざ蓋を開けてみると、本作は、ただのリーガルドラマではなかった。天才弁護士が出てきて難事件を解決するわけでも、弁護士とパラリーガルのバディが登場するわけでもなかった。SNSで早くも「(毎週)視聴確定」「来週も楽しみ」といったコメントがあるほど、新たな切り口で視聴者の“ワクワク”に火をつけた本作。どんな世界観だったのか。第1話を振り返っていこう。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
事故で父を亡くしたことをきっかけに、サラリーマンを辞めて弁護士になった宇崎凌(間宮祥太朗)。ただ、ほぼ最下位で司法試験を突破したこともあり、どこも雇ってはくれなかった。
そんななか、母・純子(藤田朋子)が営む弁当店の客だったピース法律事務所の代表・轟謙二郎(仲村トオル)が面接をしてくれることに。宇崎が事務所に足を運ぶと、轟と伊野尾麻里(上白石萌歌)が「お前、俺のドーナツ食っただろ!」、「私じゃないです」と喧嘩をしていた。高井戸斗真(三山凌輝)はスマホゲームに夢中だ。
いざ面談がスタート。轟は宇崎が話した弁護士になりたかった理由「力だけじゃ守れないものがあると思った」という言葉を聞き、即採用を決めた。
すんなりと受かって喜ぶ宇崎だったが、この法律事務所はただの法律事務所ではなかった。2000年以降の司法制度改革によって弁護士の数はこの20年で倍となった。そのせいで弁護士ひとりあたりの案件数は毎年減少している。そう説明したのち、轟は言う。「争いが起きるのを待っているだけじゃダメなんだよ。争いは起こせばいいんだよ。それがうちのやり方だ」と。彼らは原告になりそうな人たちを見つけ、“心に火をつけて”訴訟を起こしているのだ。
今回のターゲットは、3年前に山上工業で起こったサイロ転落事故で亡くなった作業員・裕二の妻である斎藤美咲(土屋太鳳)。手練れの轟たちは慎重にたきつけようとするが、ここで宇崎が暴走する。「黙ってろ」と言われていたのにも関わらず、美咲に「私たちが力になれることありませんか?」、「ご主人の事故のことで何かできることはないか」と問いかけたのだ。
なんとか美咲を説得し、裁判を起こすことができたが、彼らの前には、山上工業の顧問弁護士・桐石拓磨(及川光博)が立ちはだかる。しかし、宇崎たちは確実な証拠を手にしており、事故ではなく、殺人の件で相手を責め立て、裁判を優位に運んだ。
今回の件は、山上工業の社長の息子が、裕二をクルマではねてしまい、社長に相談したことが発端である。じつは、会社の不正を知っていた裕二。このまま彼がいなくなれば、その事実を知る者はいなくなる。そう考えた社長の指示で転落事故に見せかけ、殺害したのだ。まだはねた直後は息があった可能性もあるのに……。
何も事情を知らない美咲に、見舞金を渡して会社で雇っていた彼ら。宇崎は「裕二さんは、あんたら親子に二度殺されたんだ!美咲さんは、山上工業という囲いのなかで誰にも頼れず、声も上げられず、裕二さんの死をただ受け入れるしかなかったんです」と訴えた。
この宇崎の熱さを感じるシーンは第1話で多く見受けられた。向こう見ずで、ただただ“目の前の人を助けたい”という気持ちが先行している──。
そんな彼を間宮が演じているのも頷ける。台詞に熱を感じて、彼の行動を応援したくなる。「こんな間宮祥太朗が見たかった!」と心のなかで叫んだほど、魅力的なキャラクターだった。
裁判後、事務所に桐石がやって来た。なぜ敵である桐石が!?宇崎が戸惑うなか「お前には言ってなかったけど、じつはこいつも仲間。裁判の前から組んでたんだよ」と轟。訴訟をたきつけ、あらゆる手段を使って勝つ。それがピース法律事務所なのだ。
いやはや、とんでもないリーガルドラマが始まった。
第1話はこちらから
第2話予告編はこちらから
公式サイトはこちらから
BABEL LABELとTBSが初タッグのドラマ『イグナイト -法の無法者-』の見どころとは?
ある時、麻衣は恋愛のトラウマを作った張本人である元カレと遭遇してしまう。彼の心ない言葉に傷つく麻衣に、上下はそっとキスをする。 突然のキスに麻衣は上下を意識せざるを得なくなり……。
安達祐実・相武紗季・磯山さやか主演の夫婦愛憎ミステリー『夫よ、死んでくれないか』第2話をレビュー
詩穂(多部)がピンチに陥った礼子(江口のりこ)から子どもを預かる。そこで問題となってくるのが、育児を“肩代わり”した分の報酬。放送後には、劇中で登場したワード「肩代わり制度」がX(旧Twitter)でトレンド入りを果たした。