仲村トオル“轟”「争いは起こせばいい」の裏にあった間宮祥太朗“宇崎”家族との出会い『イグナイト』第9話
間宮祥太朗主演、火種を探す弁護士集団が主人公のドラマ『イグナイト –法の無法者–』第9話をレビュー
宇崎凌(間宮祥太朗)と轟謙二郎(仲村トオル)は、伊野尾麻里(上白石萌歌)や高井戸斗真(三山凌輝)、弁護士の桐石拓磨(及川光博)、刑事の浅見涼子(りょう)の協力を得て、内閣官房長官の石倉庄司(杉本哲太)にじわりじわりと近づいている。だが、敵陣営も不穏な動きをしていて……。
“決戦前夜”にあった宇崎と母・純子(藤田朋子)の会話を中心に、金曜ドラマ『イグナイト –法の無法者–』第10話を振り返る。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
純子が原告となり、かつて、夫・裕生(宮川一朗太)が働いていた湊中央バスを訴えた。裁判で、相手は「薬の副作用で事故が起こった」と主張するなか、宇崎たちは「整備不良」の面から攻めていく。
もちろん、宇崎が頼んで裁判を起こしたのだが、彼らは、ある意味で、この勝負を捨てていた。なぜならば、この裁判で重要なのは勝利ではなく、ある証言が欲しかっただけだからだ。
そんな彼らの巧みな誘導によって、被告であるバス会社所長・浜岡(おかやまはじめ)は「あのバスには、自動運転システムが搭載されていたんです」、「GIテクノロジーズの自動運転システムで、試験運行の走行データを取っていたんです!」と訴える。この証言は、本丸の裁判を戦う上で非常に有効な証拠となる……。裁判終了後、宇崎たちは、この武器をもとに、次の準備を進める。
宇崎家の食卓。宇崎は純子に「5年間、俺も母ちゃんも必死に生活してきたでしょ?普通なら消化できない気持ちを無理やり消化して進んできた。それでなんとか笑って暮らせる程度にはなった」、「でもやっぱりさ、どれだけごまかしても、ここ(胸)にあるモヤモヤって消えないじゃん。ようやくそこに向き合えるところまで来たと思ってる。5年もかかったけど。こっからこのモヤモヤぶっ倒すために戦うよ。『この傷、本気で治しにいくぞ』って。だから、今の仲間は最高だし、このやり方も俺、絶対正しいって信じていて……」と吐露。純子は、そんな彼の言葉を優しく受け止め「大丈夫。母さんも同じ気持ちだから」とまるっと包み込んだ。
ここで、純子が、轟との関係を打ち明けた。自分が弁護士を目指すきっかけが轟だと知った宇崎は驚くが、母親からの「誇りと覚悟持ってんでしょ?」との問いに「うん。どんな手を使っても石倉を倒す」と返答。宇崎は純子の言葉に勇気をもらい、改めて腹をくくったのだった。
このとき、母の言葉に笑みをこぼしながらも、目を真っ赤にして、グッと涙をこらえていた宇崎。きっと彼はこの日のことを忘れないだろう。石倉との戦いで心が折れそうになっても、この母との誓いが背中を押してくれるはず。それほど彼にとって大切な時間だったと思う。
このシーンは、ドンとかまえて息子を受け止める藤田の演技はもちろんだが、想いを吐露し、涙をこぼすまいとする間宮の表情がたまらなかった。宇崎親子の信頼関係、悔しかった5年間の想い、未来への希望……たった数分間の食卓での会話劇で、ふたりの“これまで”と“これから”を感じることができた。
後日、轟たちはGIテクノロジーズに訴状を送った。もちろん、その件は石倉の耳にも届く。石倉は、音部卓郎(高嶋政伸)の一件で、轟たちに大敗した千賀光一(田中直樹)を召喚。千賀はリベンジに燃える。
GIテクノロジーズ社長・宝田(田中幸太朗)は、5年前のバス事故について「イノベーションには犠牲が必要だってこと、なんで分からないんだろうな。バカな連中です」、「(事故は)運が悪かったんですよ」と笑みをこぼす最低最悪な人間である。石倉も含め、もはや同情の余地なし。宇崎たちには、ふたりをぶっ潰して勝利を掴んでほしい!
次回、最終話を迎える『イグナイト』。あらすじを見る限り、一筋縄ではいかない様子だが……。一体どうなるのか?来週まで待てない!
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