妻夫木聡×目黒蓮のゴールデンコンビに号泣…笑顔の“ハムスター耕一”が泣けた『ザ・ロイヤルファミリー』第8話
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第8話をレビュー

ドラマを見ていると、バランスがいいのか、空気感がいいのか、刺激的でのめり込んでしまうのか。「この2人のシーンをずっと見ていたい」と感じることがある。
『ザ・ロイヤルファミリー』第9話で、まさにそんな瞬間が訪れた。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
2024年、ロイヤルファミリーは秋の天皇賞に挑んでいた。ジョッキーは野崎翔平(市原匠悟)だ。期待が高まるなかだったが、翔平はレース中に落馬し、くるぶしを骨折。ファミリーは骨折だけでなく、角膜実質膿瘍を患ってしまう。最悪の場合、失明の恐れがあるという。一難去ってまた一難。何度でも立ち上がってきた栗須栄治(妻夫木聡)たちだったが、またも大きな壁が立ちはだかった。
国内に馬の角膜移植を執刀できる獣医はいなかったが、記者の平良恒明(津田健次郎)が、フランスにいる獣医・沢渡有希(市川実日子)を見つけ出す。メールで断られていたものの、中条耕一(目黒蓮)は単身フランスに飛んで直談判。しかし、彼女は過去に山王耕造(佐藤浩市)に怒鳴られた経験があり、耕造を「時代錯誤の昭和親父」とたとえる。
粘り続ける耕一を見た沢渡は、何が耕一をそこまで突き動かすのか、と疑問を投げかけた。耕一は「僕には父と過ごした時間がないんです。生まれてからずっと他人だったんです」と身の上話を語り、耕造から「有馬記念で勝つ」という夢を託された、と明かした。このとき、2人は飲食店に場所を移し、酒を飲みながら話をしていた。彼の話を聞いた沢渡は「イメージどおり。自己中心的〜。絶対関わりたくない」とワインを飲む。
「耕造はおかしい」と2人で盛り上がったあと、耕一は「でも、父はこうも言ってくれたんです。『馬のことなら俺より分かってる』って。会ったこともなかった父親が『お前ならきっとできる』って」と語る。自分の想いを言語化したことで、耕一は自身の気持ちに気づいた。「有馬記念で勝つ」という耕造の夢を叶えれば、自分が生まれたことに意味が生まれるかもしれない……そこにすがりたいだけなのかもしれない、と。
沢渡から「あなたはあなたですよ。生まれてきたこと自体に意味があるんです」と言われるも「でも、僕は胸を張って言いたいんです。あの人の子どもだって。同じ血が流れてるんだよって」と耕一。改めて「勝つためにファミリーを治してほしい」と治療を懇願した。
実は沢渡は耕造にも似たようなことを言われていた。怒鳴られたことは事実だが、同時に熱い言葉もかけられていたのだ。決心した沢渡が「無茶言いますね。親子そろって」と耕一の顔を見ると、耕一は時差ボケもあってか酒に酔ったのか、目を閉じて眠っていた。
その後、沢渡が日本に一時帰国し、ファミリーを手術することになった。ファミリーと対峙した沢渡は「あなたを信じている人がいる。あなたは幸せよ」と声をかけた。手術は無事に終了。車に乗り込もうとした沢渡は、耕一たちに「勝たせるのは私じゃない。あなたたち。私はその条件を整えただけです」と語りかけた。
「目黒蓮が演じる耕一と、市川実日子が演じる沢渡のシーンでしか得られない栄養がある」と感じた視聴者も多くいたことだろう。耕造の悪口を肴にする場面もあったが、何より父親やファミリーに熱い想いを持つ耕一と、そんな彼の話を受け止める沢渡の空気感がとてつもなくいい。フランスのシーンでは、まっすぐに目を見て話す耕一に、沢渡の心が突き動かされていく過程をはっきりと感じた。初めて会ったとは思えない2人の雰囲気が温かく、自然と口角が上がる。短い時間だったこともあって、「もっと見ていたい!」と思わせるやりとりだった。
沢渡の力もあって、ファミリーが奇跡の復活を遂げる。次回は最終話。有馬記念で勝つべく、チームロイヤルは決起集会を開く。そこで耕一は揺るぎない覚悟を口にするーー。
第9話はこちらから
最終回予告編はこちらから
公式サイトはこちらから
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第8話をレビュー
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第7話をレビュー
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第6話をレビュー
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第5話をレビュー
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第4話をレビュー
波瑠×川栄李奈、正反対の人生を歩んできた2人が「母親なりすまし」で受験に挑む『フェイクマミー』第9話をレビュー
大成功の初日を終え、俳優としての想いをぶつけ合う白崎と羽山。その後ふたりは、白崎の誕生日を祝うために羽山が予約していたホテルへと向かう。
第9話では、勝男と鮎美に最大の試練が訪れ、互いの存在に救われる。恋人同士だった頃よりも遥かに自然体で、楽しそうな2人の雰囲気に視聴者から感動の声が上がった。
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第8話をレビュー
波瑠×川栄李奈、正反対の人生を歩んできた2人が「母親なりすまし」で受験に挑む『フェイクマミー』第8話をレビュー