妻夫木聡“栗須”の涙に胸が熱くなる…レースをドラマチックに描いた『ザ・ロイヤルファミリー』第2話
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第2話をレビュー
黒木竜馬(Snow Man・向井康二)のギャップに衝撃を受ける一幕があった物語序盤、そして人生のそばにおきたい言葉や、参考にしたい視点が語られ、「何か変わるのではないか」と明日の自分が楽しみになった終盤と、見どころが多かった『フェイクマミー』第2話。注目シーンを振り返っていく。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
“ニセママ”の花村薫(波瑠)は、ベンチャー企業社長・日高茉海恵(川栄李奈)の娘・いろは(池村碧彩)と共に柳和学園小学校の受験へと挑む。親子面接が近づくなか、父親役の副社長・黒木の到着が遅れていた。
父親不在のまま親子面接がスタート。そのころ、汗を光らせて走る黒木の姿があった。受付に到着する前にしっかり髪を整え、準備万端。若干遅れて面接へと挑んだ。到着するやいなや、薫が躊躇していた質問を引き取り、すらすらと答えた。
面接が無事に終わったあと、薫が称賛すると「あれくらいは当たり前に言えますよ」と黒木。続けて「僕のほうがあなたよりずっと前から2人を見てきたので、茉海恵さんの気持ちを語ったまでです。とはいえ、もうこれ以上巻き込まれるのはごめんって感じです……いろはまたね」と言い、小学校を後にした。
会社にとって大切な時期に、こんな危ない橋を渡っている場合ではない。ニセママ計画には反対のため、どこか薫に冷たい黒木。そんな黒木だが、「キュンとするな」と言うのが無理なほど、第2話では魅力的な要素が詰まっていた。
まず、抜群のスタイルなのでスーツが似合う。疾走シーンは汗がキラキラしていて、まるで憧れのあの人が運動会を走っているように感じる(髪を整える姿もいい)。面接での受け答えは理路整然としていて頼りがいがある。そして、薫には冷たいが、いろはには優しく「またね」と声をかける……。
特に最後の一言は、いにしえから受け継がれる「ギャップ」という手法にも関わらず、膝から崩れ落ちて、立ち上がれないほどの衝撃だった。普段、ピンと張り詰めた空気が漂っていてクールな印象もある分、こうしたギャップがあると余計に喰らってしまうのだ。恐るべし、魔性の黒木!
その後、無事に合格し、いろはの小学校生活がスタートした。そんななか、いろはが、茉海恵手作りの鍵盤ハーモニカカバーを使わず、既製品を使用していたことが発覚する。それを知った茉海恵は「気にいらないなら言えよ」と叱責するも「ママが作ってくれるものは全部大事だから」と涙を流すいろは。よくよく話を聞いてみると、クラスメイトがファスナーを強引に閉めようとして壊れたらしい。いろはは、事実を話すと部屋にこもってしまった。
同じことを繰り返して傷つけてばかりだ、と反省する茉海恵に対し、薫は「繰り返してはいないと思います。人って同じことを繰り返しているように見えても、少しずつ進んでいるんです。らせん階段みたいにぐるぐる回りながら上に」、「人の記憶も歴史も同じことの繰り返しみたいだけど、少しずつ前に進みながら上昇しています。いろはさんとの毎日も多分、そうやって変わっていってるんだと思います」と声をかけた。その言葉を受けて茉海恵は奮起する。
また、薫と出会ったことで茉海恵のワークスタイルにも変化が訪れた。いろはの件で、すべての責任を背負おうとする彼女に、薫は「臨機応変」という言葉を用いてこう語りかける。「人に任せるからできることってたくさんあるんです」。薫から学びを得た茉海恵は、自身の仕事でもその思考を取り入れ、業績を伸ばすきっかけを作った。
後退していた想いを、前進させてくれる『フェイクマミー』。人生は落ち込むことも多いが、「前に進んでいる」と思えるだけで少し顔を上げる余裕ができる。薫の言葉が、転んでもただでは起きない茉海恵の頑張りが、勇気や希望となって背中を押してくれるーー。
第3話は、トラブルを抱えた茉海恵が「仕事」と「子育て」の両立に悩む、そして薫の正体がついにバレる!?など波乱の予感。放送を楽しみに待ちたい。
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