笠松将“慎吾”のモラハラ夫がヤバすぎる!田中みな実の“真骨頂”がベールを脱いだ『フェイクマミー』第6話
波瑠×川栄李奈、正反対の人生を歩んできた2人が「母親なりすまし」で受験に挑む『フェイクマミー』第6話をレビュー

花村薫(波瑠)と日高茉海恵(川栄李奈)がニセママ契約を結び、共闘する姿が魅力の『フェイクマミー』。本作は、個性豊かなキャラクターが登場しているが、特に書記の園田美羽(橋本マナミ)、会計の白河詩織(中田クルミ)と共に保護者組織「柳和会」の三羽烏として君臨する会長・九条玲香(野呂佳代)がいい味を出している。
第7話は、何かとバチバチになりがちな薫と玲香たちが1年生の恒例行事「柳和サマーキャンプ」へと参加することになった。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
学校に「1年1組には偽りの母親がいる」という怪文書が届いて揺れるなか、1学期終わりに通知表が配られた。成績が芳しくない娘・璃子(戸叶杏)に対し、玲香は「塾増やさないといけないわね〜。あなたもお兄ちゃんみたいにジーニアスに選ばれないといけないの」とプレッシャーをかける。
サマーキャンプ当日も玲香は娘を追い込む。ウォークラリー出発の前、「璃子、ウォークラリーはただの遊びじゃないの。こういう場面でのリーダーシップがジーニアスの選考にも響くんだからね」、「もっと自信を持って行動しなさい」と声をかけた。
こうした母親の言葉が頭から離れない璃子は、チームからはぐれて行動し、迷子になってしまう。薫は「うちの子、誘拐されたかもしれない」と感情的になる玲香を抑えつつ、効率的な璃子捜しを提案。彼女のおかげもあって、無事に見つけることができた。
その日の夜、保護者の前で玲香は、自身が教育系インフルエンサーとしてもてはやされているが、子どものことは全然うまくいっていない、と告白。美羽や詩織らも口々に“母として”の現在の想いを吐露していく。
薫は「結局、何かを諦めなくちゃいけないのよね。母親なんだから」という玲香たちに理解を示しつつも「やっぱり納得できません」と吐露する。誰かに頼る子育てが当たり前になる日が必ず来ると信じている、と語る彼女に、玲香は「やっぱり苦手だわ。あなたのそういうところ」、「でも今は嫌いじゃない」と笑顔を見せた。
これは……雪解けか?思えば、何かと反発する薫に敵対心を持っていた玲香。彼女を演じる野呂がいい味を出していて、令和版にアップデートされたいわゆる「金持ちママ」、「PTAママ」キャラを巧みに、ユニークに演じており、物語の“笑い”の部分も担っている印象だ。
例えば、三羽烏と薫たちがカフェに行った際「こちらのお店は紅茶がとても美味しいの」と勧めても、薫がコーヒーを頼むと「コーヒー……フフッ。コーヒーもね。おいしいですもんね」と引きつった笑顔に。ただ、我慢できなかったのか「紅茶がね、おいしいお店なんですけど」と虚空に吐き出した。
薫は玲香の思い通りにはいかない。他のママ連中とは違うので対応しきれない。その戸惑う姿が滑稽であるし、夫が文部科学大臣で「学園内ヒエラルキーのトップに君臨する」というフリも効いていて余計におもしろい。“受け”の演技やリアクションが天才的な野呂を見ていると、つい口角が上がってしまうのだ。
AKB48やSDN48といったアイドル時代を経て、バラエティで活躍中の野呂。現在は、彼女が歩んできたさまざまな経験を演技でアウトプットし、比類なき存在となっている。「野呂佳代が出ている作品にハズレなし」と言われることも多いが、演技で物語を磨く彼女がいるから作品もより光るのではないか、と感じることも多い。一見、視聴者から嫌われそうな玲香も、野呂が演じることでファニーで魅力的なキャラクターに。玲香の登場を待ち侘びているファンも多いのではないだろうか。
さて、次回も大波乱。薫がニセママであることが本橋さゆり(田中みな実)にバレてしまう。茉海恵も含めて3人で話すことになったが……。
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