
駒木根葵汰&新原泰佑がW主演を務める水ドラマ25『25時、赤坂で Season2』の第9話が、11月26日に放送された。
主演映画がクランクインした羽山麻水(駒木根葵汰)。しかし、自分自身の感情を役としてぶつける、というところで壁にぶつかっていた。思うように演じることができず、撮影は順調とは言い難いものに。そんな中で白崎由岐(新原泰佑)とも衝突してしまい……。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
いつもそつなくこなしているようにも見える羽山の葛藤回となった。舞台『雨と懺悔』のオーディションでも、自分の演技を気負うことなくこなしていたようだったが、今回は悩みが垣間見える。
羽山は役を自身に憑依させるのがうまいタイプなのかもしれない。
「自分自身の感情をぶつけるって、なんなんだろうな……」と羽山は言っていたが、そもそも自分の感情を表現するのが苦手なタイプに見える。唯一、感情が露わになるが白崎への愛を伝える場面だろう。
さらに羽山は父親の小説が原作の映画のオファーを受けるかどうか迷っていた。途中、母親・はるか(雛形あきこ)から電話がかかってくるシーンがあったが、はるかとしては受けてほしくない様子。
気持ちが定まらないままの中、白崎にイギリスでの撮影はいつからか問われ、羽山は受けるかどうするか迷っていることを口にする。はるかが受けてほしくなさそうにしていること、そして小説の主人公が父親そのものであるので戸惑いがあることを理由に挙げる。が、白崎は「麻水さんはやらない理由を探している気がする」と言う。そして「不安なんですか?」とも。
白崎の中にも焦りがあるのかもしれない。舞台で主演を勝ち取ったが、羽山はオーディションを辞退している。白崎の中の目標のひとつが、羽山の隣に並ぶこと。少し近づいたような気がしていたけれど、羽山には海外での映画のオファー。近づいたようでその差はすぐに離れてしまう。にも関わらず、当の羽山はせっかくのオファーを断ろうとしていて……。
白崎としては苛立ちも感じているのだろう。感情を爆発させる白崎に、羽山はわずかながらに引きずられる。珍しく語気を強め、涙をぬぐう場面も。どんなときでも、羽山の心を動かすのは白崎なのだ。
白崎の言葉が羽山に覚悟を決めさせたのか。悩んでいたシーンの撮り直しを監督に申し出る羽山。そこで見事な演技を見せ、拍手を受ける。
そしてその現場に見学に来ていたはるか。羽山の演技を見て、何か感じるところがあったようだった。映画のオファーを受けるかどうするか決めたという羽山に、多くは問いかけなかった。羽山も何か吹っ切れたのだろう。近いうちに一度帰るよ、という言葉をかける。羽山にとって白崎との対峙は、演技に関することだけではなく、人生における転機も作り出しているのかもしれない。
一方、すれ違った状態のまま、舞台『雨と懺悔』の初日が開幕。不安でいっぱいだろうに……羽山からのエールが欲しかっただろうに……と思うが、白崎は前を向く。もちろん、緊張や不安などがある表情を見せていたが、自ら気合いを入れて舞台に立つ。
走って劇場へと向かう羽山の姿も映し出されていた。走り方が美しい……と見とれてしまったが、それどころではない。白崎の舞台を観て、羽山は何を思うのか。
そして、早くも次回最終回。役者としても壁を乗り越えた羽山と白崎は今回、どのようなラストを見せてくれるのだろうか。寂しさも感じるが、楽しみに待ちたい。
第9話の視聴はこちらから
最終回の予告編はこちら
続く舞台『雨と懺悔』の稽古。しかし白崎由岐は壁にぶつかっていた。自信を無くした白崎は肩を落とし、羽山麻水との家へと帰り…。
舞台『雨と懺悔』のオーディションで選ばれた白崎由岐はいよいよ稽古がスタート。羽山麻水も主演映画の撮影準備に。それぞれがやる気に満ちていたが…?
舞台か、映画か。マネージャー・明野圭(片山萌美)は羽山に映画を選んでほしいと言うが……。
白崎は羽山にオーディションが終わるまで、しばらく距離を置くことを提案。一緒に暮らし始めたばかりのふたりだったが、しばしの家庭内別居状態に突入し…?
勝男の母・陽子が大分から来襲。自分の世話を焼く陽子に、勝男がある思いを伝える。「男は外で稼ぎ、女は家庭を守る」という価値観の下で生きてきた親世代を否定せず、そのアップデートを描いたエピソードが視聴者から大きな反響を呼んだ。
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第7話をレビュー
波瑠×川栄李奈、正反対の人生を歩んできた2人が「母親なりすまし」で受験に挑む『フェイクマミー』第7話をレビュー
物語も終盤に差しかかり、勝男と鮎美の復縁に関しては視聴者からもさまざまな意見が上がっている。