2023-24シーズンのラ・リーガは第11節を迎え、FCバルセロナとレアル・マドリーによる“伝統の一戦”が日本時間10月28日に行われました。サッカーファンの間では『エル・クラシコ』の名でお馴染みのダービーマッチ。世界中で絶大な人気を誇る両チームの対決だけに、日本も大きな熱狂に包まれたことでしょう。
この日、『エル・クラシコ』の“ライブビューイングイベント”がラ・リーガとU−NEXTの共同で開催されました。会場はTOHOシネマズ新宿。当選した150名のクレ(FCバルセロナファンの愛称)とマドリディスタ(レアル・マドリーファンの愛称)が映画館に集い、スクリーンを通して劇的な幕切れとなった一戦を見届けました。
この記事では、大きな盛り上がりを見せたライブビューイングイベント当日の様子についてお届けします。
今シーズンからラ・リーガの配信を新たにスタートしたU-NEXT。「質の高い中継を通してラ・リーガの魅力を伝えていきたい」という想いのもと、「見応えと遊び心」にこだわった配信を目指すと宣言し、単に配信するだけでなく、解説や現地情報などにも力を入れ、様々な角度でコンテンツを展開しています。
今回のイベントもその「見応えと遊び心」を体現する取り組みの一環で行われたもの。その最大の魅力の一つは、U-NEXTのラ・リーガ中継でもお馴染み、桑原学さんと林陵平さんによる生実況・生解説。「豊富な資料も含めたU-NEXTならではの厚みある中継を、臨場感あふれるシアター設備とともに体感いただきたいと考えました」とU-NEXTの担当者は言います。
何より、世界屈指の好カード『エル・クラシコ』をファン同士で集まって観戦することの楽しさは格別です。その体験を共有できるだけでも十分に魅力的な機会なのは間違いありません。それゆえ、今回はU-NEXT会員以外も参加可能なイベントとして開催されました。
ここからは熱気に包まれた会場の模様を、写真も交えながらレポートしていきます。
イベントは試合開始前、この日のゲスト紹介からスタートしました。登壇したのは桑原さんと林さん、そして自身もマドリディスタであるタレントのSHONOさんの3人です。
画面上の選手たちの入場に合わせて照明が落とされると、シアター内も少しずつ緊張感が漂う雰囲気に。会場の“クレ”たちが入場に合わせてイムノ(クラブ公式アンセム)『カン・ダル・バルサ』を大合唱するなど、徐々にボルテージが上がっていきます。
シーズン序盤とはいえ、両チームの勝ち点差はここまでわずかに1のみ。それを抜きにしても、両者にとって絶対に負けられない因縁の対決とあって、この日観戦に訪れたファンの皆さんからも気合十分な様子が伝わってきていました。
いよいよキックオフのホイッスルが吹かれると、会場内も大きな歓声と拍手に包まれます。するとわずか6分後、いきなりクレにとって待望の瞬間が訪れました。FCバルセロナのイルカイ・ギュンドアン選手が電光石火の先制ゴール。ゴールキーパーの股を抜く見事なシュートに、クレの皆さんからは歓喜の声が巻き起こりました。
試合はその後もFCバルセロナがやや優勢の展開に。もう少しで得点というシーンはもちろん、両チームの巧みなプレス回避やサイドチェンジの場面でも、会場からは歓声が上がります。目の肥えた現地ファンと同じような目線での盛り上がりに、この日訪れた方々がサッカーの“ツウ”であることが感じられました。
1-0のまま迎えたハーフタイムには、林陵平さんによる前半の振り返りが行われました。ホワイトボードを使ったここまでの戦術分析に加え、後半の展望をその場で解説。今回のイベントならではの試みを通じて、後半への期待もますます高まっていきます。
後半が始まると、選手交代を機に流れをつかみ始めたレアル・マドリーが徐々に攻勢に出ます。すると68分、この日一番の熱狂が生まれる瞬間がやってきました。
レアル・マドリーが誇る期待の新星、ジュード・ベリンガム選手による“ゴラッソ”が炸裂。矢のようなスーパーシュートがゴールマウスに吸い込まれると、シートに座っていたマドリディスタたちは思わず総立ちに。シアター設備ならではの迫力も相まって、会場は大興奮に包まれました。
ここまでの内容を見れただけでも、もう十分来た甲斐があった……そう思わされるような好ゲームはその後、1-1のまま終盤を迎えます。このまま試合終了かと思われたアディショナルタイム、あの“ゴラッソ”を上回る、この日最大のハイライトが待ち受けていました。
90+2分、ジュード・ベリンガム選手がゴール前にタイミングよく走り込むと、こぼれ球をうまく蹴り込み見事に逆転ゴールをゲット。この瞬間、再び総立ちで喜びの声を上げるマドリディスタたち。一方で、思わず肩を落としため息をもらすクレたち。歓喜と落胆が混ざり合うシアター内は、気づけばこの日一番の熱気に満ちあふれていました。
試合はこのまま1-2で終了。今シーズン最初のエル・クラシコは、レアル・マドリーが逆転勝ちを収める劇的な幕切れとなりました。
しかし、この日のイベントはこれで終わりではありません。試合終了後に催されたのは、来場者限定のプレゼント抽選会。両チームのユニフォームやラ・リーガ公式グッズが詰め合わさったオリジナルボックスなど、さまざまな景品が当選者にプレゼントされました。
その後はゲストの皆さんによる試合の振り返りトークセッション、来場者からの質問に答えるQ&Aのコーナーが行われました。同コーナーのなかでは、参加者の方から「最高の機会でした、有料でもまた参加したいです!」と感想が上がる場面も。初の試みとなったラ・リーガのライブビューイングイベントは、大きな盛り上がりを見せて幕を閉じました。
イベントを終え会場を後にする皆さんの興奮冷めやらぬ表情から、このイベントが参加した方々にとって少なからず、充実したものであったことがうかがえました。
記事冒頭でも触れたとおり、今回のイベントは“単に試合を配信するだけ”にとどめるのではなく、より多面的にラ・リーガの魅力を伝えていくための取り組みとして開催されました。そして、そのための手段はもちろんイベント以外にも数多く考えられます。実際、U-NEXTの担当者も「今後もライブビューイングに限らずはもちろん、さまざまなイベントの開催を検討したい」と前向きな様子でした。
今シーズンのラ・リーガはもちろんのこと、今後のU-NEXTの配信にも、ぜひ引き続きご注目ください。
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