笑福亭鶴瓶、初の生配信番組『無学 鶴の間』に俳優・田中健が登場! 貴重な鶴瓶とのトークやセッションも必見!!
シェア

笑福亭鶴瓶、初の生配信番組『無学 鶴の間』に俳優・田中健が登場! 貴重な鶴瓶とのトークやセッションも必見!!

『無学 鶴の間』第19回のゲストは、1972年に歌手デビューを果たし、その後、俳優に転身。映画『青春の門』をはじめ、数多くの映画、ドラマなどに出演する一方で、日本屈指のケーナ奏者としても活躍する田中健が来場。ひとつ年下の鶴瓶とは2020年放送のテレビドラマ「アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~」でも共演している同世代。鶴瓶も「長い付き合いなんですが、男前の俳優で、ほんまにええ人間」とベタ褒めすることしきりだった。

鶴瓶はかつて番組のロケで福岡県八女市を訪れた際に、ここの地域の人たちの人柄にすっかり魅了されたとのことで、「みんなも一度行ったらええわ。街の人たちが本当にいい人ばかりで、本当にいい街。この人はそこ出身の俳優さんなんですよ」と紹介。会場に田中健を呼び込んだ。

 そんな彼がケーナに出会ったのは今から40年ほど前。ペルーのマチュピチュ遺跡にプライベートで訪れた時がきっかけだったという。「その時はそんな楽器があるなんて知らなくて。ブワッと笛の音が聞こえてきたんですが、それが幻想的な音で。誰が吹いているんだろうと思ったら日本のヒッピーの方。『それ何ですか?』と聞いたらケーナだと。その当時はちょうど34歳で、二刀流が欲しかったんですね。だんだん役者としてやっていけるのかなという思いがうまれて。なんかもう一個ないと付加価値つけないとダメだなと思っていた時にケーナに出会った。当時は日本でプロでやっている人は5人くらいしかいなくて。それなら、ちょっと頑張ればすぐに日本一になれるじゃないかと思って」と冗談めかした田中に、鶴瓶が「そんなこと言うのやめて!さっき八女の人はすばらしい人たち、と言ったばかりなのに!」とツッコみ、会場は大笑い。

 しかし何事にも甘い話はない、というのが世の常であり、「そこからが難しかった」と笑う田中。「(サイモン&ガーファンクル版などで知られる民謡)『コンドルは飛んでいく』を吹きたかったんですが、横隔膜の腹式呼吸をつくるのが大変で」と振り返ると、「あるとき北海道で石の彫刻をやっている人と一緒になって。その人から(松尾)芭蕉の句で『閑さや岩にしみ入る蝉の声』という句があるけど、岩をも通す笛の音ってあるよねと言われて。でもどういう音なのか、答えは言わないんですよ、その人が。つまらないことなんだけど、ものすごく気になるんですよね」という田中。

 それからは毎日、「“岩をも通す笛の音”を探す日々」を過ごしていたといい、「岩をも通す笛の音ってなんだろうと考えて。最初は玉川に住んでいたんですが、(岩ではなく)大きな木をみつけると、それに向かって吹くんです。それを5年やりました。笑い事ですよ」と笑ってみせた。「人間に聴かせるんじゃなくて、自然に聴かせるんですよ。川に向かって吹いたこともあります」という田中だが、だがそんなある日、空を見上げていた彼は月を見つめて、「お月さまって遠いですよね。物理的に届かない。だから『お月さーん、聞こえますか!』という思いでやったんですよ。その時に『聞こえた』と思ったんですね。思いは届いたなと思いました」と独特な練習の日々を振り返った。

 そんな田中が「今日ね、いろんな楽器を持ってきたんですよ。実はケーナだけじゃなかったんですよ。海外に行った時に、いろんな民族楽器をいっぱい持って帰ってきたんですよ」と語ると、ステージにはカリンバやネイティブアメリカンフルート、バードコールなど、たくさんの楽器がズラリ。そんな中、田中が「鶴瓶さんに手伝ってもらいたいことがあるんです。これ、30年くらい前から集めている楽器なんですけど、なかなか人前で演奏する機会がなかった。だから鶴瓶さんが相手をしてくれるなら」とセッションを呼びかけるが、「俺、絶対できませんよ。口笛もうまくないですしね」とどうにも及び腰の鶴瓶。

 そんな鶴瓶を横目に、「いよいよこれが日の目を見るんだな」と感慨深い様子で楽器を準備する田中。そして鶴瓶も、そのひとつひとつを手に取っては楽器を鳴らそうとチャレンジするも、どうにもうまくいかずに悪戦苦闘。その姿に会場も思わずクスクス笑いとなった。そんな中、鳥のさえずりのような音を出すことができる楽器、バードコールを手にした鶴瓶。ただ楽器本体をひねるだけで音を鳴らすことができるこの楽器に「ええ音やね。本当に鳥に聞こえてくる」とご機嫌な様子。

 そしてネイティブアメリカンフルートやケーナなどを次々と手にした田中は「鳥の気持ちになってください。ここからは鶴瓶さんがメインです、僕が合わせますから」と鶴瓶に呼びかけると、その音色を共鳴させあうように演奏。前列のお客さまにバードコールを渡して、3人でのセッションがスタート! そこからいつしか曲は「きよしこの夜」となり、会場をひとあし早いクリスマスムードに包みこんだ。

 そして祝祭ムードはさらに続く。「実は今日、かみさんの誕生日なんですよ」と田中が明かすと、この日の配信を見ているという妻のためにケーナでバースデーソングを演奏することに。実は田中の妻は、女優・加賀まりこの親戚の子にあたり、「加賀さんには昔からずっとお世話になっていたから、奥さんのことも昔から知っていた」という鶴瓶も一緒になってバースデーソングを歌うことに。

 そしてその後も田中はケーナの演奏曲を、惜しみもなく、次々と披露。その郷愁を誘うようなメロディーに鶴瓶も「めっちゃいい歌」と感じ入っている様子だった。そして最後に、鶴瓶のリクエストにより、もう一度「きよしこの夜」を披露することに。再びバードコールを手にしたお客さまが繰り出す鳥のさえずりと、ケーナの音色が響き渡る会場の雰囲気に、会場の観客も熱心に耳を傾けていた。


【『無学 鶴の間』第19回 見逃し配信はこちら】
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000003748

【番組公式X(旧Twitter)】
https://twitter.com/mugakutsurunoma

【『無学 鶴の間』(第19回)配信情報】
◆見逃し配信:配信中
※配信開始から一定期間経過後、見放題作品へ切替えて配信を継続する予定です。
◆出演 笑福亭鶴瓶、田中健
◆会場 帝塚山無学

Edited by

同じ連載の記事一覧

もっと見る

TV番組・エンタメ ライブレポートの記事一覧

もっと見る